1906年

紀州徳川家中屋敷跡地に新しい東宮御所(現在の迎賓館)が完成。

かつての徳川屋敷跡に建てられた東宮御所が完成し、後の迎賓館の原型となりました。
1906年12月31日、紀州徳川家の中屋敷跡地に西洋風の東宮御所が完成しました。設計は片山東熊によるネオバロック様式で、当初は皇太子の住居として使用されました。周囲の庭園や装飾も西洋美術の影響を受けており、日本における近代建築の先駆けと評価されています。1974年には国賓をもてなす迎賓館として改修され、現在に至るまで国家的儀礼の舞台となっています。
1906年 紀州徳川家中屋敷跡地 東宮御所 迎賓館
1909年

ニューヨークのマンハッタン島とブルックリンを結ぶマンハッタン橋が完成。

マンハッタン橋が開通し、ブルックリンとマンハッタンの交通網が強化されました。
1909年12月31日に開通したマンハッタン橋は、レオン・モイセフ設計のハンギングケーブル式橋です。全長約2,089メートル、当時最新の技術を導入し、鉄道や自動車、歩行者を同時に通行可能としました。完成により、混雑が激しかったブルックリン橋の負担が大幅に軽減され、ニューヨーク市内の物流や通勤が飛躍的に改善されました。現在も市民の重要な交通手段として稼働しています。
1909年 ニューヨーク マンハッタン島 ブルックリン マンハッタン橋
1990年

下津井電鉄線がこの日限りで営業終了。翌1月1日全線廃止。

下津井電鉄線が長年の歴史に幕を閉じ、この日限りで営業を終了しました。
1898年に開業した下津井電鉄線は岡山県倉敷市と児島市を結ぶ路線として地域の足となってきました。しかし、自家用車の普及などで利用者が減少し、維持が困難になりました。1990年12月31日をもって営業を終了し、翌日には全線が正式に廃止されました。地域住民や鉄道ファンからは惜しむ声があがり、廃線跡はサイクリングロードなどとして一部保存されています。鉄道が担ってきた歴史と役割を今に伝える事例となりました。
1990年 下津井電鉄線
2002年

有田鉄道線がこの日限りで営業終了。翌1月1日全線廃止。

和歌山県で運行されていた有田鉄道線が2002年12月31日を最後に営業を終了し、翌2003年1月1日に全線が廃止されました。
有田鉄道線は1956年に開業し、和歌山県と泉南地域を結ぶローカル線として親しまれました。 しかし近年は自家用車利用の増加や人口減少に伴い乗客が減少、経営が厳しくなりました。 沿線自治体との協議の末、JR西日本が鉄道事業を継承せず廃止を決定。 最後の営業日には多くの鉄道ファンや地元住民が訪れ、最終列車を見送る姿が見られました。 廃止後はバス転換が行われ、地域の公共交通網が再編されました。
2002年 有田鉄道線