12月31日の命日 - 科学者・研究者

1610年

ルドルフ・ファン・コーレン

(1540 - 1610)

数学者

オランダの数学者。16世紀後半から17世紀初頭にかけて幾何学や代数学の発展に寄与した。

1540年にオランダで生まれ、ライス大学で数学を学ぶ。天文学や測量に応用される三角法や代数学の研究を進める。著作では数論や幾何学の問題を多数扱い、のちの数学者に影響を与えた。 1610年に没するまで多方面で学問的貢献を続け、近世数学の基礎固めに寄与。

1610年ルドルフ・ファン・コーレン 1540年

1679年

ジョヴァンニ・ボレリ

(1608 - 1679)

物理学者、生理学者

物理学者生理学者

イタリアの物理学者・生理学者。動物の運動を力学的に分析した近代バイオメカニクスの先駆者。

1608年にナポリで生まれ、ガリレオの弟子として自然哲学を学ぶ。筋肉や骨格の動きを力学的に解析し、『De Motu Animalium』で動物運動のメカニズムを解説。人体を機械として捉える独自の視点で生理学研究を革新。ローマ教皇庁や欧州の科学者との交流を通じて研究を発展。 1679年に没し、現代のバイオメカニクス分野に道を開いた。

1679年ジョヴァンニ・ボレリ 1608年

1691年

ロバート・ボイル

(1627 - 1691)

自然哲学者、化学者、物理学者、発明家、ボイルの法則提唱者

自然哲学者化学者物理学者発明家ボイルの法則提唱者

近代化学の父と称される自然哲学者・化学者。ボイルの法則を発見し、実験科学の基礎を築いた。

1627年にアイルランドで生まれる。王立協会の主要メンバーとして、実験的手法の普及に努める。 1662年、圧力と体積の関係を示すボイルの法則を発表。真空ポンプの改良や気体研究を通じて化学実験の基礎を確立。多数の著作を通じて自然哲学から化学への移行を支援。 1691年12月31日に没し、科学革命の代表人物として知られる。

1691年ロバート・ボイルボイルの法則 1627年

1719年

ジョン・フラムスティード

(1646 - 1719)

天文学者

イギリス初代王立天文学者。精密な恒星観測で星表を編纂し、天文学の基礎を築いた。

1646年にイングランドで生まれる。 1675年、チャールズ2世により初代王立天文学者（Astronomer Royal）に任命。グリニッジ天文台で約3000個の恒星を記録した『Historia Coelestis Britannica』を編纂。観測精度の向上と天文台設備の整備に尽力。 1719年に没し、現代天文学の基礎資料を提供した功績で知られる。

1719年ジョン・フラムスティード 1646年

1916年

アリス・ボール

(1892 - 1916)

化学者、ハンセン病治療法開発者

化学者ハンセン病治療法開発者

ハンセン病治療に革新をもたらしたアメリカの化学者。

1892年にアメリカで生まれ、ハワイ大学で化学を学んだ。脂溶性の薬剤を用いたハンセン病治療法を開発し、当時有効な治療手段として広く採用された。わずか29歳で逝去したが、女性科学者としての先駆的業績は後世に大きな影響を与えた。

1916年アリス・ボールハンセン病 1892年

1935年

寺田寅彦

(1878 - 1935)

物理学者

日本の物理学者で、随筆家としても知られる文人。

1878年に生まれ、東京帝国大学で物理学を研究。地震学や気象学の分野で顕著な業績を残すとともに、科学エッセイや随筆を多数執筆し、一般向け科学普及に貢献した。鋭い観察眼と文学的感性を併せ持ち、学界だけでなく文壇でも高く評価された。1935年に没した。

1935年寺田寅彦物理学者 1878年

1980年

マーシャル・マクルーハン

(1911 - 1980)

英文学者、社会学者、文明批評家

英文学者社会学者文明批評家

メディア論で知られるカナダの文明批評家。

1911年カナダ生まれ。トロント大学で英文学を教授し、メディア研究の先駆者となる。著書『メディア論』でメディアが社会に与える影響を考察。「メディアはメッセージである」の概念は現代でも引用される。多くの学者や批評家に影響を与え、メディア研究の基礎を築いた。 1980年に逝去。

マーシャル・マクルーハン 1911年

1988年

オリバー・L・オースティン

(1903 - 1988)

鳥類学者、GHQ天然資源局野外生物担当官

鳥類学者 GHQ天然資源局野外生物担当官

アメリカの鳥類学者。 GHQ天然資源局野外生物担当官として戦後の日本で自然保護に貢献した。

1903年にアメリカで生まれ、鳥類の行動生態を研究。コーネル大学で学位を取得後、多数の著書を執筆。第二次世界大戦後の1945年、日本に赴任しGHQ天然資源局野外生物担当官を務めた。日本の野生生物調査や保護活動に尽力し、現地の研究者育成にも貢献。 1960年代以降も世界各地でフィールドワークを続け、鳥類学界に影響を与えた。

1988年オリバー・L・オースティン英語版 GHQ 1903年

1995年

大久保利謙

(1900 - 1995)

歴史学者、華族

歴史学者華族

1995年大久保利謙 1900年

2004年

ジェラール・ドブルー

(1921 - 2004)

経済学者、数学者、ノーベル経済学賞受賞者

経済学者数学者ノーベル経済学賞受賞者

フランス出身の経済学者・数学者。ノーベル経済学賞受賞者。

1921年にフランスで生まれ、数学を専攻した後アメリカへ渡る。ケンブリッジ大学やカリフォルニア大学バークレー校などで研究。消費者選択理論や一般均衡理論を数理的に確立し、現代経済学に大きな影響を与えた。 1983年にノーベル経済学賞を受賞。 2004年に逝去。

2004年ジェラール・ドブルーノーベル経済学賞 1921年

2005年

会津伸

(1921 - 2005)

ドイツ文学者、京都府立大学名誉教授

ドイツ文学者京都府立大学名誉教授

日本のドイツ文学者。京都府立大学名誉教授。

1921年に生まれ、ドイツ文学の研究に身を投じる。京都府立大学で教授として長年にわたり教育・研究を行った。特に19世紀ドイツ文学の翻訳・研究に貢献し、多くの論文や著書を発表。後進の指導にも尽力し、日本におけるドイツ文学研究の基礎を築いた。 2005年に逝去。

2005年会津伸京都府立大学 1921年

2006年

シーモア・M・リプセット

(1922 - 2006)

社会学者、政治学者

社会学者政治学者

アメリカの社会学者・政治学者。民主主義研究の先駆者。

1922年にアメリカで生まれ、政治社会学を中心に研究。政治的文化や社会階層の関係を分析し、民主主義の成立条件を明らかにした。代表作『The Social Requisites of Democracy』などを発表し、高く評価された。大学教授として多くの学生を指導し、後進への影響も大きい。 2006年に逝去。

2006年シーモア・M・リプセット社会学者政治学者 1922年