12月30日の命日 - 宗教家・聖職者

274年

フェリクス1世

ローマ教皇

3世紀の初期キリスト教会を率いたローマ教皇の一人。

フェリクス1世は、3世紀に教皇を務めた初期キリスト教会の指導者です。教会の統一と信仰の安定に尽力しました。いくつかの異端派との和解を推進し、信仰共同体の結束を図りました。具体的な記録は少ないものの、その影響は後世の教会運営に受け継がれています。その生涯は教会史において重要な一章を成しています。

274年フェリクス1世ローマ教皇

1331年

ベルナール・ギー

異端審問官

中世ヨーロッパで活躍したローマ・カトリック教会の異端審問官。

ベルナール・ギーは14世紀の異端審問官として知られます。カトリック教会の教義を守るための審問を主導しました。異端とされた者への厳しい調査で名を馳せました。教会法の執行と信徒の取り締まりに深く関与しました。中世の宗教裁判を象徴する存在です。

1331年ベルナール・ギー異端審問官 1261年

1591年

インノケンティウス9世

(1519 - 1591)

ローマ教皇

1591年に即位した短期間在位のローマ教皇。

インノケンティウス9世は1591年に教皇に選出されました。在位期間はわずか2か月弱と非常に短命でした。当時のローマ教会改革を推進しようとしましたが果たせませんでした。彼の死は急逝とされ、教会に衝撃を与えました。短い在位ながら近代教会の一端を担いました。

1591年インノケンティウス9世 1519年

1781年

ジョン・ニーダム

(1713 - 1781)

生物学者、カトリック司祭

生物学者カトリック司祭

生物学者でありカトリック司祭としても活動した啓蒙期の研究者。微生物の自発発生説を唱えた。

ジョン・ニーダムは1713年にイギリスで生まれ、カトリック司祭として修道院で教育を受けました。自然史や微生物学の分野に興味を持ち、顕微鏡を用いた実験研究を行いました。1749年に発表した論文で、煮沸した培養液における微生物の出現を自発発生と結論づけ、大きな論争を呼びました。後に同僚のスパランザーニなどに反論されるものの、当時の生物学的議論を活性化させる契機となりました。研究活動の傍ら、学術書の執筆や講義も行い、学会にも貢献しました。

1781年ジョン・ニーダム 1713年

1914年

笹尾鉄三郎

(1868 - 1914)

キリスト教伝道者

明治から大正期にかけて日本各地で布教活動を行ったキリスト教伝道者。地域社会への福祉支援や教育普及にも尽力した。

1868年に生まれ、キリスト教への信仰に基づき布教の道を志しました。東北地方を中心に教会や伝道所の設立を手がけ、地域住民への福祉支援にも取り組みました。英文学や神学を学び、その知識をもとに説教や聖書研究会を指導しました。地方の子どもたちへの教育支援にも力を注ぎ、学習機会の拡充に貢献しました。 1914年12月30日にその生涯を閉じ、信仰と奉仕を通じて多くの人々に影響を与えました。

1914年笹尾鉄三郎キリスト教 1868年

1916年

グリゴリー・ラスプーチン

(1869 - 1916)

ニコライ2世夫妻の寵愛を受けた祈祷師

ロシア皇帝ニコライ2世夫妻の信頼を集めた神秘主義者。宮廷に影響力を持った祈祷師。

1869年にシベリアの農村で生まれたグリゴリー・ラスプーチンは、神秘主義と治癒力を唱えたロシア正教の祈祷師でした。特に皇太子アレクセイの血友病治療を支え、ニコライ2世とアレクサンドラ皇后から強い信頼を得ました。宮廷内での影響力は増大し、政治的助言や人事にも関与したとされます。その行動は貴族や民衆の反発を招き、「ラスプーチン問題」として国内外で批判の的になりました。 1916年12月30日、反対派貴族らの手で暗殺され、その謎めいた生涯は多くの伝説を残しました。

グリゴリー・ラスプーチン

1938年

アレクサンデル・カコフスキ

(1862 - 1938)

ローマ教皇庁枢機卿

ポーランドの枢機卿として教会改革と社会支援に尽力したローマ教皇庁の高位聖職者。

1862年に生まれ、カトリック聖職者として神学と哲学を学びました。第一次世界大戦後、1919年にポーランドのワルシャワ大司教に任命されました。 1922年にはローマ教皇庁によって枢機卿に叙階され、教会内外で影響力を持ちました。信仰教育の普及や社会福祉活動に力を注ぎ、学校や慈善施設の設立を支援しました。 1938年12月30日に逝去し、その生涯はポーランド・カトリック教会に深い足跡を残しました。

1938年アレクサンデル・カコフスキローマ教皇庁枢機卿 1862年

2009年

アドリアン・キヴンビ・ドゥング

(1923 - 2009)

カトリック教会司教

カトリック教会の司教。司牧や教区運営に尽力した。

アドリアン・キヴンビ・ドゥング（1923-2009）はカトリック教会の司教。司牧活動を通じて信徒の精神的支えとなり、教区の運営と教会拡大に貢献しました。教育や福祉事業を推進し、地域社会の発展にも寄与。教会内外で対話と平和構築を訴える活動を展開。 2009年12月30日に逝去し、その献身的な働きは今も人々の記憶に残っています。

2009年アドリアン・キヴンビ・ドゥング司教 1923年

2009年

姚良

(1923 - 2009)

中国地下教会の聖職者

中国地下教会の聖職者。信教の自由のために活動した。

姚良（1923-2009）は中国地下教会の聖職者。政府の監視下でも信仰を守り続け、信徒の指導と支援に取り組みました。布教活動や礼拝運営を通じて、地下教会コミュニティの維持・拡大に貢献。信教の自由を求める運動に関わり、多くの信者に希望を与えました。 2009年12月30日に逝去し、その信念は現在も尊敬されています。

姚良 1923年

2009年

白柳誠一

(1928 - 2009)

ローマ教皇庁枢機卿

ローマ教皇庁枢機卿。教会運営や国際交流に尽力した。

白柳誠一（1928-2009）はローマ教皇庁の枢機卿。司教としての経験を経て、教皇庁の重要な会議や審議に参加しました。信徒の霊的指導や福祉活動を支援し、日本のカトリック教会の発展に貢献。国際的な教会運営や外交に携わり、宗教間対話の推進にも力を注ぎました。 2009年12月30日に逝去し、その業績は高く評価されています。

白柳誠一ローマ教皇庁枢機卿 1928年

2016年

渡辺和子

(1927 - 2016)

キリスト教カトリック修道女、作家、ノートルダム清心学園理事長

キリスト教カトリック修道女作家ノートルダム清心学園理事長

カトリック修道女で作家。ノートルダム清心学園理事長として教育に尽力し、著書『置かれた場所で咲きなさい』が広く読まれた。

1927年生まれ。修道女として社会福祉や教育活動に従事。豊かな教育理念を持ち、学校法人ノートルダム清心学園の理事長に就任。教育現場で実践を重ねながら、エッセイ集『置かれた場所で咲きなさい』を執筆。その温かい言葉は多くの読者に支持され、社会に深い感動を与えた。礼拝や講演活動も行い、信徒や学生から慕われた。 2016年12月30日に逝去、享年89。

渡辺和子キリスト教カトリック理事長 1927年