1743年

イアサント・リゴー

(1659 - 1743)

画家

画家
フランスの画家。バロック期の肖像画を得意とし、ルイ14世の肖像で知られる。
1659年にペリゴールで生まれ、リヨンで絵画を学んだ。17世紀末から18世紀初頭にかけて、フランス王室や貴族の肖像画家として活躍した。特にルイ14世の威厳ある姿を捉えた肖像画は名高く、王権の象徴として用いられた。繊細な色使いと質感表現に優れ、バロック絵画の様式を象徴する作家とされる。作品はルーブル美術館をはじめ各国の美術館に所蔵されている。
1743年 イアサント・リゴー 1659年
1825年

ジャック=ルイ・ダヴィッド

(1748 - 1825)

画家

画家
フランスの新古典主義画家。革命期からナポレオン時代を描いた。
1748年にパリで生まれ、ローマ滞在中に古代美術の影響を受けた。フランス革命期には共和主義的な歴史画を制作し、『ホラティウス兄弟の誓い』で高い評価を得た。ナポレオンの戴冠式を描いた『ナポレオン一世の戴冠式』は壮麗さと政治的宣伝効果を兼ね備えた作品として知られる。芸術家としてだけでなく政治家として革命政府に関与し、教育制度改革にも携わった。1825年にベルギーのブリュッセルで没し、後世に強い影響を残した。
1825年 ジャック=ルイ・ダヴィッド 画家 1748年
1836年

ヨハン・バプティスト・シェンク

(1753 - 1836)

作曲家

作曲家
オーストリアの作曲家。ベートーヴェンの作品初演を支援した。
1753年にオーストリアで生まれ、ウィーンで音楽教育を受けた。教会音楽から室内楽、舞踏音楽まで幅広いジャンルの作品を作曲した。青年期のベートーヴェンの才能に注目し、自身の演奏会で彼の作品を取り上げるなど積極的に支援した。古典派音楽の発展に貢献し、同時代の作曲家から尊敬を集めた。1836年に没し、その功績は現在も音楽史に残っている。
1836年 ヨハン・バプティスト・シェンク 作曲家 1753年
1849年

ディオニシオ・アグアド

(1784 - 1849)

ギタリスト・作曲家

ギタリスト・作曲家
スペインのギタリスト・作曲家。ギター演奏技術の体系化に貢献した。
1784年にマドリードで生まれ、王室や貴族に仕えながらギター奏者として活躍した。1820年代にギター演奏のための教則本を出版し、アルファイル奏法などの技術を体系的に紹介した。多くの幻想曲やワルツ、ガヴォットなどを作曲し、ギター曲集としてまとめた。パリ滞在中にはフランスの音楽サロンでも演奏を行い、国際的な評価を獲得した。1849年にパリで没し、その著作は現在もギター教育で参照されている。
1849年 ディオニシオ・アグアド ギタリスト 1784年
1900年

ジョヴァンニ・バッティスタ・カスタニェート

(1851 - 1900)

画家

画家
イタリア生まれ、ブラジルで活躍した画家。海洋風景を中心に力強い筆致で知られる。
ジョヴァンニ・バッティスタ・カスタニェートは1851年にイタリアで生まれた後、ブラジルに渡り風景画を制作しました。リオデジャネイロの港や漁村を題材に、鮮やかな色彩と繊細な筆使いで海の表情を描きました。生涯を通じて海洋文化への深い関心を示し、作品には帆船や漁師の姿が頻繁に描かれています。その画風は印象派の影響を受けつつも独自性を保ち、多くのコレクターに支持されました。1900年にブラジルで没し、没後も多くの展覧会が開かれ、海洋画の巨匠として評価されています。
1900年 ジョヴァンニ・バッティスタ・カスタニェート 1851年
1925年

フェリックス・ヴァロットン

(1865 - 1925)

画家

画家
スイス生まれの画家・版画家。ナビ派のメンバーとして活躍。
フェリックス・ヴァロットンは1865年にスイスで生まれ、後にパリでナビ派に参加した画家・版画家です。木版画を中心に、強い輪郭線と平面的な色面を用いた独特の作風で知られています。『夏の婚礼』や『黒いボート』などの作品は、19世紀末の前衛芸術を象徴しています。舞台美術やイラストレーションの仕事も手がけ、当時の芸術家コミュニティに大きな影響を与えました。1925年に没し、その革新的な技法は後の世代にも受け継がれています。
1925年 フェリックス・ヴァロットン 画家 1865年
1928年

エイリッフ・ペーテシェン

(1852 - 1928)

画家

画家
ノルウェーの画家。風景画と肖像画で名高い。
エイリッフ・ペーテシェンは1852年にノルウェーで生まれ、ミュンヘンやイタリアで絵画を学んだ後、写実的な風景画や肖像画を多く手がけました。『ノルウェーの渓谷』や『肖像:貴族の夫人』などの作品で知られ、自然の光と色彩を巧みに表現しました。国家的プロジェクトとしての壁画制作にも携わり、公共建築を彩る作品を残しました。ノルウェー美術の近代化に貢献し、1928年に逝去するまで活躍しました。
1928年 エイリッフ・ペーテシェン 1852年
1941年

岡野貞一

(1878 - 1941)

作曲家、教育者、オルガニスト

作曲家 教育者 オルガニスト
作曲家・教育者。童謡『ふるさと』など多くの名曲を作り、日本の音楽教育に貢献。
1878年に生まれ、教会音楽を中心に学んだ。 東京音楽学校(現東京芸大)で教鞭を取り、多くの後進を育成。 代表作に童謡『ふるさと』『紅葉』などがあり、今も親しまれている。 楽譜出版や合唱指導を通して日本の音楽教育の基盤を築いた。 オルガニストとしても活躍し、西洋音楽の普及に尽力した。
岡野貞一 1878年
1958年

石井柏亭

(1882 - 1958)

画家

画家
洋画家。二科会の創立メンバーとして自由な表現を追求した。
1882年に生まれ、東京美術学校で洋画を学ぶ。 1910年から1912年にかけてパリに留学し、印象派やフォーヴィスムに触れた。 帰国後は文展や院展に出品し、1914年に二科会を結成。 風景や人物を淡い色調で描き、日本の近代洋画界に大きな影響を与えた。 多くの門下生を育て、戦後の美術教育にも尽力した。
1958年 石井柏亭 1882年
1965年

山田耕筰

(1886 - 1965)

作曲家

作曲家
作曲家・指揮者。日本歌曲の名作を多く残し、オーケストラ音楽の普及に尽力した。
1886年に東京で生まれ、東京音楽学校で学ぶ。 ドイツに留学し、西洋音楽の技法を修得。 『からたちの花』『ペチカ』などの歌曲で広く愛される作品を発表。 日本交響楽団の設立に関与し、指揮者としても活躍。 映画音楽や舞台音楽の作曲にも取り組み、表現の幅を広げた。 1965年に逝去し、近現代日本音楽界に多大な功績を残した。
1965年 山田耕筰 1886年
1986年

アンドレイ・タルコフスキー

(1932 - 1986)

映画監督

映画監督
詩的な映像表現で知られるロシアの映画監督。時間や記憶をテーマにした作品を残した。
アンドレイ・タルコフスキーは1932年にソ連で生まれ、独自の映像詩と呼ばれる映画美学を確立した。代表作に『鏡』(1975年)、『ストーカー』(1979年)、『ノスタルジア』(1983年)などがあり、長回しや沈黙を用いた演出が特徴的である。1970年代後半からは西側に移住し、国際的評価を高めた。映画を通じて存在や記憶、人間性を深く探求し、現代映画に多大な影響を与えた。1986年に54歳で逝去した。
アンドレイ・タルコフスキー 映画監督 1932年
2001年

朝比奈隆

(1908 - 2001)

指揮者

指揮者
日本を代表する指揮者。1956年に日本フィルハーモニー交響楽団を設立し、文化勲章を受章。
朝比奈隆は、日本を代表する指揮者であり、1956年に日本フィルハーモニー交響楽団を設立した。 ベルリンでフルトヴェングラーに師事し、繊細かつドラマティックな演奏スタイルで知られる。 東京交響楽団や大阪フィルハーモニー交響楽団の常任指揮者を歴任し、多くの若手を育成した。 文化功労者や文化勲章を受章し、国内外で高く評価された。 晩年まで精力的に指揮台に立ち、2001年にその生涯を閉じた。
2001年 朝比奈隆 指揮者 1908年