ヒイラギモチ (柊黐)

学名: Ilex cornuta
科名: モチノキ科

花言葉

  • 清廉

特徴

花色:

説明

モチノキ科の常緑樹で、中国原産。クリスマスホーリーやチャイニーズホーリーなどと呼ばれ、赤い実と光沢のある緑葉のコントラストが美しく、クリスマスのリースなどに使われる。葉の縁には鋭いとげがあり、雌雄異株だが単為結果により雌株だけでも実をつける。開花時期は4〜5月で、果実は11〜2月に成熟する。

豆知識

  • モクセイ科のヒイラギとは全く異なる植物である
  • 雌株だけでも実をつける珍しい性質を持つ
  • クリスマスカードやリースの定番デザインとして親しまれる
  • 中国名の「枸骨」は葉の形が犬の骨に似ていることに由来する

利用方法

観賞用
  • クリスマスリースや装飾用
  • 庭園樹として植栽
  • 切り枝として生け花に使用
薬用

注意: 実は観賞用であり食用ではない

食用

その他
  • フラワーアレンジメント
  • 盆栽として観賞

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位:

症状: 実は消化不良を起こす可能性があるため食用不可

サザンカ (山茶花)

学名: Camellia sasanqua
科名: ツバキ科

花言葉

  • ひたむきに愛します
  • 謙譲
  • 愛嬌
  • 永遠の愛

特徴

花色:

説明

ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹で、日本固有種。ピンクや白のツバキに似た花をつける植物で、園芸種の数は膨大。10月から12月の寒い時期に花径5〜8cmの大きな5弁花を咲かせる。樹高は5〜10mほどになり、他の草花が枯れてしまう寒い冬の時期に明るい花をつけることから、前向きな花言葉がつけられている。日本には美しいサザンカで有名な寺院が数多くある。

豆知識

  • 童謡「たきび」で「さざんか さざんか 咲いた道」と歌われる
  • 名前の由来は中国語の「山茶」が変化したもの
  • ツバキとの違いは花が散るときにバラバラに散ることである
  • 日本各地にサザンカで有名な寺院や名所が点在する

利用方法

観賞用
  • 庭園樹として植栽
  • 生け花や茶花として利用
  • 盆栽として観賞
薬用
  • 花や葉を乾燥させて薬用茶として利用
  • 咳止めや解熱に効果があるとされる

注意: 特に注意すべき点はないが、過剰摂取は避ける

食用
  • 花びら
  • 若葉
その他
  • 種子から椿油の代用品を採取
  • 木材は器具材として利用

毒性

症状: 毒性はなく安全

ナンテン (南天)

学名: Nandina domestica
科名: メギ科

花言葉

  • 福をなす
  • よい家庭
  • 私の愛は増すばかり
  • 深すぎる愛

特徴

花色:

説明

メギ科ナンテン属の1属1種の常緑低木で、中国原産。6月から7月に白い花を咲かせ、11月から12月に赤い実をつける。「南天」は「難転」という当て字もでき、「災難や難関を転じる」という意味になるため、昔から縁起の良い植物とされてきた。お正月にはナンテンの実とフクジュソウの花のセットで「難を転じて福となす」という縁起物の飾り付けもなされる。

豆知識

  • 学名の「Nandina」は日本語の「ナンテン」が語源である
  • 「難を転じて福となす」という語呂合わせから縁起物とされる
  • トイレに植えると厄除けになるという昔からの言い伝えがある
  • 赤い実は鳥には無害だが人間には有毒という興味深い性質を持つ

利用方法

観賞用
  • 庭木として植栽
  • 正月飾りとして利用
  • 盆栽として観賞
薬用
  • 茎根を乾燥させて咳止めや解熱に使用
  • 生薬名「酸漿」として利用

注意: 妊娠中の使用は禁忌。実には毒性があるため食用不可

食用

その他
  • 厄除けのお守りとして利用
  • 染料として実を使用

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 実, 葉

症状: 実を摂取すると嘔吐、下痢、呼吸困難を起こす可能性がある

ポインセチア

学名: Euphorbia pulcherrima
科名: トウダイグサ科

花言葉

  • 慕われる人
  • あなたの祝福を祈る
  • 純潔

特徴

花色:

説明

トウダイグサ科トウダイグサ属の植物で、メキシコ原産。日本には明治時代に伝来し、和名は「ショウジョウボク(猩々木)」と呼ばれる。白いポインセチアは赤い品種と同様にクリスマスの装飾に用いられ、「慕われる人」「あなたの祝福を祈る」「純潔」という花言葉を持つ。クリスマスカラーの白を象徴し、純潔や神聖さを表現する。17世紀にメキシコの修道会が誕生祭の行列に使用したのが始まりとされる。

豆知識

  • 現在見る色とりどりの苞葉は実際は花ではなく葉が変化したもの
  • アメリカの初代メキシコ大使ジョエル・ポインセットが紹介したため「ポインセチア」と名付けられた
  • 白い品種は赤い品種から品種改良により生まれた
  • 12月12日は「ポインセチアの日」とされている

利用方法

観賞用
  • クリスマス装飾用鉢花
  • 室内装飾として利用
  • ギフト用植物として人気
薬用

注意: 樹液に触れると皮膚炎を起こす可能性がある。食用は不可

食用

その他
  • フラワーアレンジメント
  • 結婚式の装飾(白い品種)

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 葉, 茎, 樹液

症状: 樹液に触れると皮膚炎や目の炎症を起こす可能性がある

ホオズキ (鬼灯)

学名: Physalis alkekengi var. franchetii
科名: ナス科

花言葉

  • 自然美
  • 心の平安
  • 偽り

特徴

花色:

説明

ナス科ホオズキ属の多年草で、6月から7月に白や淡黄色の小さな花を咲かせ、8月から9月にオレンジ色の袋状の萼に包まれた実を観賞する。「Physalis」は「気泡」を意味するギリシャ語が語源で、丸く膨らんだ実を表している。日本の仏教習俗であるお盆では、ガクに包まれた果実を死者の霊を導く提灯に見立て、枝付きで精霊棚に飾る文化的な意味を持つ。咳止めや解熱に効果があるとされるが、妊娠中の使用は禁忌とされている。

豆知識

  • 浅草寺のほおずき市は江戸時代から続く伝統行事である
  • 袋状の萼を口に含んで音を鳴らす遊びは昔から親しまれている
  • 江戸時代には堕胎薬として悪用されることもあった
  • 「輝血(カガチ)」「奴加豆支(ヌカヅキ)」などの古い呼び名もある

利用方法

観賞用
  • お盆の精霊棚装飾
  • ドライフラワーとして利用
  • 秋の装飾として人気
薬用
  • 根を乾燥させて咳止めに使用
  • 解熱作用があるとされる
  • 生薬名「酸漿」として利用

注意: 妊娠中の使用は絶対禁忌。子宮収縮作用があるため危険

食用

その他
  • 子供の玩具として袋を鳴らして遊ぶ
  • 染料として実を使用

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 全草, 特に根

症状: 妊娠中の摂取は流産の危険がある。子宮収縮作用により危険