ポインセチア
学名:
Euphorbia pulcherrima
科名:
トウダイグサ科
説明
トウダイグサ科トウダイグサ属の植物で、メキシコ原産。日本には明治時代に伝来し、和名は「ショウジョウボク(猩々木)」と呼ばれる。白いポインセチアは赤い品種と同様にクリスマスの装飾に用いられ、「慕われる人」「あなたの祝福を祈る」「純潔」という花言葉を持つ。クリスマスカラーの白を象徴し、純潔や神聖さを表現する。17世紀にメキシコの修道会が誕生祭の行列に使用したのが始まりとされる。
豆知識
- 現在見る色とりどりの苞葉は実際は花ではなく葉が変化したもの
- アメリカの初代メキシコ大使ジョエル・ポインセットが紹介したため「ポインセチア」と名付けられた
- 白い品種は赤い品種から品種改良により生まれた
- 12月12日は「ポインセチアの日」とされている
利用方法
観賞用
- クリスマス装飾用鉢花
- 室内装飾として利用
- ギフト用植物として人気
薬用
注意:
樹液に触れると皮膚炎を起こす可能性がある。食用は不可
毒性
毒性レベル:
弱い
有毒部位:
葉, 茎, 樹液
症状:
樹液に触れると皮膚炎や目の炎症を起こす可能性がある
ホオズキ (鬼灯)
学名:
Physalis alkekengi var. franchetii
科名:
ナス科
説明
ナス科ホオズキ属の多年草で、6月から7月に白や淡黄色の小さな花を咲かせ、8月から9月にオレンジ色の袋状の萼に包まれた実を観賞する。「Physalis」は「気泡」を意味するギリシャ語が語源で、丸く膨らんだ実を表している。日本の仏教習俗であるお盆では、ガクに包まれた果実を死者の霊を導く提灯に見立て、枝付きで精霊棚に飾る文化的な意味を持つ。咳止めや解熱に効果があるとされるが、妊娠中の使用は禁忌とされている。
豆知識
- 浅草寺のほおずき市は江戸時代から続く伝統行事である
- 袋状の萼を口に含んで音を鳴らす遊びは昔から親しまれている
- 江戸時代には堕胎薬として悪用されることもあった
- 「輝血(カガチ)」「奴加豆支(ヌカヅキ)」などの古い呼び名もある
利用方法
観賞用
- お盆の精霊棚装飾
- ドライフラワーとして利用
- 秋の装飾として人気
薬用
- 根を乾燥させて咳止めに使用
- 解熱作用があるとされる
- 生薬名「酸漿」として利用
注意:
妊娠中の使用は絶対禁忌。子宮収縮作用があるため危険
その他
- 子供の玩具として袋を鳴らして遊ぶ
- 染料として実を使用
毒性
毒性レベル:
中程度
有毒部位:
全草, 特に根
症状:
妊娠中の摂取は流産の危険がある。子宮収縮作用により危険