12月28日の命日 - 科学者・研究者

1663年

フランチェスコ・マリア・グリマルディ

(1618 - 1663)

数学者、物理学者

数学者物理学者

17世紀のイタリアの数学者・物理学者。光の回折を発見した。

1618年にモナコの貴族グリマルディ家に生まれる。光の回折現象を実験的に観察し、著書『光学註解』で成果を報告した。望遠鏡の性能評価法を考案し、光学機器の精密測定に寄与。天体観測にも興味を示し、月面の観察や惑星運動の研究を行った。 1663年に没し、光学研究に多大な影響を残した。

1663年フランチェスコ・マリア・グリマルディ数学者物理学者 1618年

1850年

ハインリッヒ・シューマッハ

(1780 - 1850)

天文学者

ドイツ出身の天文学者・測地学者。アルトナ天文台を創設し、星表を編纂。

1780年にドイツで生まれた天文学者・測地学者。 1823年にアルトナ天文台を設立し、天体の経度観測や緯度測定を指揮。星表の作成や子午環観測を通じて精密な天体位置データを提供。地球の形状と大きさを測定する測地学にも大きく貢献した。 1850年に没し、その業績は後の天文学研究の基礎となった。

1850年ハインリッヒ・シューマッハ天文学者 1780年

1892年

山本覚馬

(1828 - 1892)

会津藩士、教育者

会津藩士教育者

会津藩の藩士であり、明治期にキリスト教学校の創立に関わった教育者。

1828年に会津藩士の家に生まれる。藩校で学んだ後、蘭学や軍学にも秀でる。戊辰戦争後、明治新政府の教育政策に協力し、同志社英学校の設立に関与。キリスト教受容にも理解を示し、女子教育にも尽力した。 1892年に没し、近代日本の教育史に足跡を残した。

1892年山本覚馬会津藩士教育者 1828年

1919年

ヨハネス・リュードベリ

(1854 - 1919)

物理学者

スウェーデンの物理学者。原子スペクトルの経験式を発見した。

1854年にスウェーデンで生まれた物理学者。原子スペクトルの研究に取り組み、1890年にリュードベリの経験式を発表。この式は電子遷移の波長を高精度で予測し、後の量子理論に道を開いた。学会活動にも積極的に参加し、王立科学アカデミーの会員も務めた。 1919年に逝去し、リュードベリ定数は今も物理学にその名を残す。

1919年ヨハネス・リュードベリ 1854年

1977年

呉茂一

(1897 - 1977)

西洋古典学者

日本の西洋古典学者。ギリシャ・ローマの古典文化と言語を研究し、豊富な翻訳業績を残した。

呉茂一（ごもいち、1897–1977）は、日本の古典学者で、ギリシャ・ラテン文学の専門家。東京帝国大学で西洋古典を学び、後に教授として古典研究を推進。アリストテレスやエウリピデスなどの著作を日本語で翻訳し、原典研究を国内に広めた。著書『ギリシア悲劇と私』などを通じて古代文化の魅力を紹介。その功績は戦後の日本における西洋古典学の発展に大きく貢献した。

1977年呉茂一西洋古典学者 1897年

1989年

ヘルマン・オーベルト

(1894 - 1989)

ロケット技術者

宇宙ロケット工学の先駆者。現代ロケット技術の発展に多大な影響を与えた。

ヘルマン・オーベルト（Hermann Oberth、1894–1989）は、ロケット科学の創始者の一人。 1917年の著書『Die Rakete zu den Planetenräumen』で宇宙ロケットの理論を体系化。ドイツのV2ロケット開発に関わり、戦後はヨーロッパやアメリカの宇宙開発計画に助言。若きヴェルナー・フォン・ブラウンらに影響を与え、NASA設立にも寄与。彼の理論は人工衛星打ち上げから有人宇宙飛行に至るまでの基盤となった。

1989年ヘルマン・オーベルトロケット技術者 1894年

1998年

ロバート・ローゼン

(1934 - 1998)

理論生物学者

アメリカの理論生物学者。生命現象の数理モデル化でリレーショナル生物学を先導した。

ロバート・ローゼン（1934-1998）はアメリカの理論生物学者です。生命現象の複雑性を数学的に解析する研究で知られ、リレーショナル生物学の先駆者とされます。多くの論文を発表し、その革新的な視点は生物学やシステム理論に大きな影響を与えました。学際的アプローチを重視し、生物学と数学の橋渡しを行いました。 1998年12月28日に逝去しました。

ロバート・ローゼン理論生物学者 1934年

2004年

今村泰二

(1913 - 2004)

動物学者、ミズダニ研究の世界的権威

動物学者ミズダニ研究の世界的権威

ミズダニ研究の世界的権威として知られる日本の動物学者。

1913年生まれの今村泰二は、動物学者としてミズダニの分類学・生態学研究に専念しました。フィールド調査と実験を通じて数多くの種を記載し、水生生態系の理解に貢献。研究成果は国内外の学術誌で高く評価され、国際学会でも発表を重ねた。教育者としても後進の育成に尽力し、多くの学生を指導した。生涯にわたりミズダニ研究を追求し、動物学の発展に大きな足跡を残した。

2004年今村泰二動物学者ミズダニ 1913年

2007年

服部幸雄

(1932 - 2007)

歌舞伎研究家

日本の歌舞伎研究家。歌舞伎の歴史や様式美を分かりやすく解説し、多くの著作を著した。

服部幸雄は1932年に生まれ、日本の歌舞伎研究家として知られる。生涯を通じて歌舞伎の歴史や演出技法を研究し、その成果を著書や論文で発表した。国内外の公演を体系的に分析し、伝統芸能の解説に定評がある。大学や研究機関で後進の指導にも携わり、歌舞伎文化の継承に貢献した。 2007年に没し、その功績は現在も多くの歌舞伎愛好者に影響を与え続けている。

服部幸雄 1932年

2009年

デイヴィッド・シンガー

(1925 - 2009)

国際政治学者

国際政治学者として冷戦後の世界秩序を研究した学者。

デイヴィッド・シンガーは1925年生まれの国際政治学者。国際安全保障や外交政策研究を専門とし、多数の著書と論文を執筆した。冷戦後の世界秩序や紛争分析に関する研究で高い評価を受けた。大学教員として後進の育成に貢献し、国際会議やシンポジウムで講演を行った。 2009年に逝去。その業績は現在も参照され続けている。

2009年デイヴィッド・シンガー 1925年

2013年

小林充

(1934 - 2013)

刑事法学者、弁護士、裁判官、元仙台高等裁判所長官

刑事法学者弁護士裁判官元仙台高等裁判所長官

刑事法学者・裁判官。1934年生まれ。2013年に逝去。

小林充（1934-2013）は日本の刑事法学者・裁判官。元仙台高等裁判所長官として司法界で重要な役割を果たした。刑事法の研究者として論文を発表し、法学教育にも従事した。弁護士としての経験もあり、裁判官としての見識を深めた。その公正な判断は多くの後進に影響を与えた。

小林充仙台高等裁判所 1934年

2015年

中川幸次

(1920 - 2015)

エコノミスト、元野村総合研究所社長

エコノミスト元野村総合研究所社長

日本を代表するエコノミストで、野村総合研究所の社長として経済分析をリードしました。

1920年に生まれ、東京大学経済学部を卒業後、政府系研究機関で経済政策の研究に従事しました。1960年代に野村総合研究所に参加し、経済予測モデルの開発や調査分析を主導しました。1978年に社長に就任し、企業コンサルティング業務を拡大して企業価値向上に寄与しました。学識豊かなエコノミストとしてメディアでも活躍し、多くの後進を育てました。2015年にその生涯を閉じました。

中川幸次野村総合研究所 1920年