ヒイラギ (柊)

学名: Osmanthus heterophyllus
科名: モクセイ科

花言葉

  • 先見性
  • 用心深さ
  • あなたを守る

特徴

花色:

説明

日本、台湾の暖かい山地に自生する常緑小高木で、樹高は4~8mほどになります。10~12月頃に葉の脇から白い小花を密生させ、同じモクセイ属のキンモクセイに似た芳香があります。若い木の葉には鋭いトゲがありますが、老木になるとトゲが丸くなります。平安時代から節分の魔除けとして「柊鰯」が使われ、現在でも門口や庭の入口に対植されています。

豆知識

  • 老木になるとトゲが丸くなることから「先見の明」という花言葉が生まれた
  • 西洋のホーリー(セイヨウヒイラギ)とは別種で、モクセイ科に分類される
  • 花期が遅く、他の花が少ない時期に香りの良い花を咲かせる貴重な植物
  • 江戸時代には「鬼門除け」として武家屋敷によく植えられていた

利用方法

観賞用
  • 庭木として植栽
  • 生け垣として利用
  • 盆栽として栽培
薬用
  • 民間療法で樹皮を煎じて利用
  • 抗菌作用があるとされる

注意: 医学的効果は証明されていないため、医療目的での使用は推奨されません

食用

食用には適さない

その他
  • 魔除けの装飾
  • 節分の飾り物

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 葉, 樹皮

症状: 大量摂取した場合、胃腸の不調を起こす可能性があります

レオノチス (火焔被綿)

学名: Leonotis leonurus
科名: シソ科

花言葉

  • 雄大

特徴

花色: オレンジ

説明

南アフリカ原産のシソ科の多年草で、10月から12月頃に細長い筒状のオレンジ色または白色の花を茎を取り囲むように輪生させます。学名のLeonotisはギリシャ語でライオンの耳を意味し、花冠の形をライオンの耳に見立てたことが由来です。耐寒性があり、関東より西では屋外での越冬も可能で、切り花としても人気があります。

豆知識

  • 花の形がライオンの耳に似ていることから「ライオンズイヤー」と呼ばれる
  • シソ科の植物だが、一般的なシソとは大きく異なる外観を持つ
  • 切り花としての持ちが良く、ドライフラワーにも適している
  • 南アフリカでは「ワイルドダガ」とも呼ばれ、伝統的な用途がある

利用方法

観賞用
  • 庭植えによる観賞
  • 切り花として利用
  • ドライフラワーとして加工
薬用
  • 南アフリカでは伝統的に薬草として利用
  • 鎮静作用があるとされる

注意: 医学的効果は十分に研究されていないため、医療目的での使用は推奨されません

食用

一般的に食用には用いられない

その他
  • 園芸装飾
  • フラワーアレンジメント

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 全草

症状: 大量摂取により軽度の消化器症状を起こす可能性があります

ヤブコウジ (藪柑子)

学名: Ardisia japonica
科名: サクラソウ科

花言葉

  • 明日の幸福
  • ふくよかな愛

特徴

花色:

説明

日本、東アジア原産の常緑小低木で、高さは10~30cm程度です。7月頃に白い小さな花を咲かせ、冬季に直径5~6mmの赤い果実をつけます。江戸時代には「十両」として親しまれ、お正月の縁起物として一大ブームとなりました。万両、千両、百両と並んで「両」のつく縁起植物の一つとして現在でも愛されています。

豆知識

  • 江戸時代に万両、千両、百両、十両として「両」植物ブームが起きた
  • 現在のサクラソウ科に分類されるが、以前はヤブコウジ科とされていた
  • 実の色が美しい赤色で、冬の庭を彩る貴重な植物
  • 「十両」の名前は実の価値を金額に例えたもので、縁起の良さを表している

利用方法

観賞用
  • 正月飾りとして利用
  • 庭園の下草として植栽
  • 盆栽として栽培
薬用
  • 民間療法で根を利用
  • 止血作用があるとされる

注意: 医学的効果は証明されていないため、医療目的での使用は推奨されません

食用

食用には適さない

その他
  • 縁起物としての装飾
  • フラワーアレンジメント

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 果実, 全草

症状: 実を大量摂取した場合、胃腸の不調を起こす可能性があります

パフィオペディルム

学名: Paphiopedilum spp.
科名: ラン科

花言葉

  • 思慮深さ
  • 優雅な装い
  • ユニークな視点

特徴

花色: 多色

説明

東南アジア、中国、インドが原産地のラン科植物で、約60~120種の原種が分布しています。最大の特徴は袋状になった大きなリップ(唇弁)で、これが女性の上靴に似ていることから「レディスリッパ」とも呼ばれます。学名のPaphiopedilumはギリシア語で「ヴィーナス」と「上靴」を意味する言葉が組み合わされています。花は長期間咲き続け、栽培も比較的容易なため、洋ランの入門種としても人気があります。

豆知識

  • 花が女性の上靴に似ていることから「レディスリッパ」と呼ばれる
  • 一つの花が1~3ヶ月も咲き続ける長寿命な花
  • ワシントン条約で保護されている種が多く、野生株の取引は制限されている
  • 19世紀のヨーロッパでは「オーキッドハンター」が命がけで採集していた

利用方法

観賞用
  • 鉢植えでの室内栽培
  • 温室での展示
  • フラワーアレンジメント
薬用
  • 一部の種で伝統医学での利用があるが、一般的ではない

注意: 観賞用植物として扱い、医療目的での使用は推奨されません

食用

食用には適さない

その他
  • 園芸コレクション
  • 品種改良の材料

毒性

症状: 特に毒性は報告されていませんが、観賞用として扱うことをお勧めします