12月26日の出来事 | calendar.web-standard.org

1606年

ウィリアム・シェイクスピアの悲劇『リア王』が初演。

ロンドンでシェイクスピアの四大悲劇の一つ『リア王』が初演されました。

1606年12月26日、ロンドンのホワイトホール宮殿でシェイクスピアの悲劇『リア王』が初めて上演されました。老王リアの権力と家族の裏切りを描く本作は当時の観客に強い衝撃を与え、演劇史に残る名作となりました。王と娘たちの葛藤、狂気に染まるリアの姿が深い人間洞察をもたらし、現代でも世界中で上演されています。演出や舞台装置の工夫が注目され、エリザベス朝演劇の頂点を示す作品として評価されています。シェイクスピアの成熟した作風と普遍的なテーマが後世に大きな影響を与えました。

1606年ウィリアム・シェイクスピアリア王

寛永11年11月7日

鍵屋の辻の決闘。

江戸時代に浅草の鍵屋の辻で行われた象徴的な剣術決闘の逸話です。

1634年12月26日（寛永11年11月7日）、江戸浅草の鍵屋の辻で若手武士同士の決闘が行われたと伝えられています。記録は限られるものの、武士の名誉と切腹をかけた対決として後世に語り草となりました。剣術の腕を競う場としての決闘は江戸期の武士社会に根深い名誉観を示しています。この逸話は絵草紙や講談の題材となり、庶民の間で流布しました。歴史資料の詳細は乏しいものの、当時の武士道精神を象徴する出来事とされています。

1634年寛永 11月7日鍵屋の辻の決闘

1776年

アメリカ独立戦争: トレントンの戦い。

ワシントン率いる大陸軍がトレントンで奇襲をかけ、重要な勝利を収めた戦いです。

1776年12月26日、アメリカ独立戦争中のトレントンの戦いで、ジョージ・ワシントン率いる大陸軍がハノーバー郡のイギリス傭兵を奇襲しました。デラウェア川を越える強行軍の末に成功したこの作戦は、独立軍の士気を大いに高揚させました。イギリス軍の指揮官コルンウォリスも予想外の敗北を喫し、作戦の巧妙さが際立ちました。この勝利は戦局を好転させ、欧州列強の支援を得るきっかけにもなりました。ワシントンの指導力と兵士の団結を象徴する歴史的転換点とされています。

1776年アメリカ独立戦争トレントンの戦い

1793年

ルートヴィヒ・フォン・プロイセンとフリーデリケ・フォン・メクレンブルク＝シュトレーリッツが結婚。

プロイセン王家とメクレンブルク家の同盟を強化する王女婚が行われました。

1793年12月26日、プロイセン王ルートヴィヒとメクレンブルク＝シュトレーリッツ公女フリーデリケが結婚しました。この政略結婚は両国の政治的結びつきを深め、ヨーロッパの王室間同盟の一環として重要視されました。フリーデリケは知性と慈善活動で知られ、ルートヴィヒの治世にも影響を与えました。結婚は当時の宮廷文化を反映し、華やかな宮廷儀礼が執り行われました。二人の関係はプロイセン王国の安定化に寄与し、その後の政策にも間接的に影響を及ぼしました。

1793年ルートヴィヒ・フォン・プロイセンフリーデリケ・フォン・メクレンブルク＝シュトレーリッツ

1805年

フランスとオーストリアがプレスブルクの和約に調印。

ナポレオン戦争中、アウステルリッツの戦い後に両国が講和条約を結びました。

1805年12月26日、フランスとオーストリアはアウステルリッツの戦いの勝利を背景にプレスブルクの和約に調印しました。条約によりオーストリアは領土の大部分を失い、ナポレオンの影響力が中央ヨーロッパに拡大しました。ハプスブルク家は多くの領地を譲渡し、神聖ローマ帝国の解体への道が加速しました。この講和はナポレオン戦争の勢力地図を大きく塗り替え、ヨーロッパ政治の新時代を告げました。フランス第一帝政の国際的地位を揺るぎないものとした重要な条約です。

1805年フランスオーストリアプレスブルクの和約

ユリウス暦12月14日

デカブリストの乱。

ロシア帝国で立憲制を求めた軍人らが蜂起した反乱事件です。

1825年12月26日（ユリウス暦12月14日）、ロシアのペテルブルクで軍人と貴族らが立憲君主制の樹立を求めて蜂起しました。皇帝ニコライ1世の即位に反発したデカブリスト運動は、短期間で鎮圧され、多くのリーダーが処刑またはシベリア流刑となりました。この事件はロシア改革運動の嚆矢とされ、西欧的制度への関心を呼び起こしました。知識人の間で自由主義的思想が広がり、後の改革派に影響を与えました。国家統制強化の契機ともなり、ロシア政治史に重要な転換点を刻みました。

1825年ユリウス暦 12月14日デカブリストの乱

1848年

ファイ・デルタ・シータ創設。

アメリカの大学で歴史的な社交団体が誕生しました。

1848年12月26日、オハイオ州マイアミ大学で男子学生の社交団体ファイ・デルタ・シータが創設されました。創設メンバーは友情、教育、倫理の三原則を掲げ、当時の学生文化に新風をもたらしました。同団体は後に全米やカナダの大学に支部を拡大し、国際的な組織へと発展しました。会員は学業だけでなく、地域社会への貢献活動にも力を入れ、リーダーシップ育成に寄与しました。現在も大学生活の社交やネットワーク形成の場として高い評価を受けています。

1848年ファイ・デルタ・シータ英語版

嘉永7年/安政元年11月7日

豊予海峡地震。

豊予海峡を震源とする大地震が発生し、津波や被害をもたらしました。

1854年12月26日（嘉永7年/安政元年11月7日）、豊予海峡で大規模な地震が発生しました。震源は四国と九州の間に位置し、マグニチュードは推定7前後とされています。地震に伴う津波が沿岸部を襲い、漁村や港町で多数の建物が損壊しました。公式記録によれば、死者や負傷者が多数出たと伝えられ、交通や通信も一時途絶しました。幕府は被災地への救援や復興支援を指示し、初期の災害対策のあり方に影響を与えました。

1854年嘉永安政豊予海峡地震

1871年

初のアルプス山脈を貫くトンネルであるフレジュス鉄道トンネルが開通。

アルプスを貫く初の鉄道トンネルが完成し、ヨーロッパ横断の一歩となりました。

1871年12月26日、フランスとイタリアを結ぶアルプス山脈横断トンネル、フレジュス鉄道トンネルが開通しました。全長約12.8kmを誇り、スイスアルプスに先立つ欧州初の大規模山岳鉄道トンネルとして話題を集めました。建設にはトンネル掘削機の先駆的技術が導入され、工程の多くが手掘りで進められました。この開通によりフランス南東部とイタリア北西部間の物流と人の往来が飛躍的に向上しました。ヨーロッパの鉄道網発展に大きく寄与し、国際的な商業・観光の促進に繋がりました。

1871年アルプス山脈フレジュス鉄道トンネル

1871年

日本初の裁判所・東京裁判所設置。

明治政府が近代的司法制度整備の一環で設置した最初の裁判所です。

1871年12月26日、明治政府は日本初となる東京裁判所を設置し、近代司法制度の端緒を開きました。従来の町奉行所による裁判から、西洋法体系に基づく裁判所への移行を象徴する出来事でした。設置にあたり、裁判官や法廷運営の制度設計が進められ、日本の法制近代化が加速しました。その後、全国に裁判所制度が拡大し、1890年代には大審院など上位機関も整備されました。現在の日本の裁判制度の基礎を築いた歴史的なマイルストーンとされています。

1871年裁判所

1887年

保安条例が公布・施行。28日までに中江兆民ら570人に東京市外への退去を命令。

1887年、政府は保安条例を公布・施行し、東京における思想・言論の取り締まりを強化した。中江兆民ら570人が退去を命じられた。

明治20年（1887年）12月26日、政府は治安維持を目的として保安条例を公布・施行しました。この条例は反政府的と見なされる思想・言論・集会を厳しく制限するものでした。施行後、2日以内に中江兆民ら約570人が東京市外への退去を命じられました。多くの自由民権運動家が活動を抑圧され、当時の政治的緊張を高める結果となりました。保安条例は日本の近代における言論統制の歴史を象徴する出来事です。

1887年保安条例中江兆民

1889年

両毛鉄道（現在の両毛線）が全通。

1889年12月26日、両毛鉄道が全線運行を開始し、群馬・栃木地域の輸送網が強化された。

明治22年（1889年）12月26日、両毛鉄道が前橋と桐生を結ぶ区間を含め全線開通しました。現在のJR両毛線の前身となる路線で、群馬県と栃木県をつなぎ地域交流や物資輸送に貢献しました。当初は貨物輸送を重視して建設され、後に旅客輸送にも拡大しました。路線の開通により北関東地方の経済発展や都市間移動が飛躍的に向上しました。地域の産業振興と住民生活の利便性向上に大きく寄与した鉄道事業のマイルストーンです。

1889年両毛線