12月26日の命日 - 科学者・研究者

1624年

シモン・マリウス

(1573 - 1624)

天文学者

17世紀ドイツの天文学者。木星の衛星を命名した先駆者。

シモン・マリウスは1573年にドイツで生まれ、木星の四大衛星の独立発見者として知られます。1611年に『ムンドゥス・イオゥァリス』を発表し、衛星にイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストの名称を提案しました。ガリレオとの優先権争いが生じたものの、後世にはその命名が広く受け入れられました。その他にも彗星の観測や天文測量に貢献し、初期近代天文学の発展に寄与しました。1624年に没しましたが、その業績は天文学史に大きな足跡を残しています。

1624年シモン・マリウス天文学者 1573年

1869年

ジャン・ポアズイユ

(1797 - 1869)

物理学者、生理学者

物理学者生理学者

フランスの物理学者・生理学者。

1797年に生まれ、血液や流体の流れに関する研究で知られた科学者です。ポワズイユの法則として知られる流体力学の基本原理を確立し、毛細血管内の血流研究で医学にも貢献しました。パリ大学やパリ医学校で講義を行い、後進の育成にも力を注ぎました。1869年に亡くなりましたが、その功績は今日の生理学や工学にも大きな影響を与え続けています。

1869年ジャン・ポアズイユ物理学者生理学者 1797年

1886年

テオドール・オッポルツァー

(1841 - 1886)

天文学者

オーストリアの天文学者。

1841年に生まれ、ウィーン大学で天文学を学んだのち教鞭をとりました。主に日食や月食の観測と計算に注力し、膨大な食のカタログ『Canon der Finsternisse』を編纂しました。軌道計算や彗星の研究でも優れた業績を残し、19世紀後半の天文学発展に寄与しました。1886年に世を去るまで、多くの論文と観測記録を後世に遺しました。

1886年テオドール・オッポルツァー 1841年

1890年

ハインリヒ・シュリーマン

(1822 - 1890)

考古学者

19世紀ドイツの考古学者。

1822年に生まれた実業家出身の考古学者で、古代地中海世界の遺跡発掘を先駆けました。トロイ遺跡の発掘で知られ、『イーリアス』の舞台を実証したとされます。後にミケーネ遺跡などでも発掘を行い、考古学の発展に大きく貢献しました。一方、当時の掘削方法や出土物の取扱いに批判もありました。1890年に亡くなりましたが、その情熱的な探求は今日も語り継がれています。

1890年ハインリヒ・シュリーマン考古学者 1822年

1931年

メルヴィル・デューイ

(1851 - 1931)

図書館学者

アメリカの図書館学者。デューイ十進分類法を考案し、図書分類の標準を築いた。

1851年にアメリカで生まれたメルヴィル・デューイは、1876年にデューイ十進分類法（DDC）を発表した。この分類法は世界中の図書館で広く採用され、図書の整理と検索を劇的に効率化した。1883年にはアメリカ図書館協会の創設にも関与し、図書館職の専門化を推進した。デューイはまた、学校図書館の設立や図書館員の教育にも尽力し、図書館学の発展に大きく貢献した。1931年に死去し、その業績は今日でも図書館界に深く受け継がれている。

1931年メルヴィル・デューイ図書館学者 1851年

1981年

ヘンリー・アイリング

(1901 - 1981)

化学者

メキシコ系アメリカ人の化学者。反応速度論における理論を確立した。

1901年にメキシコシティで生まれ、後にアリゾナ大学で学位取得。プリンストン大学やユタ大学で教鞭を執り、絶対反応速度論（アイリング方程式）を提唱。化学反応機構の理解を深め、物理化学分野に革命的貢献を果たした。米国科学アカデミー会員として数々の学術賞を受賞。 1981年に逝去。

1981年ヘンリー・アイリング化学者 1901年

1985年

ダイアン・フォッシー

(1932 - 1985)

生物学者

アメリカの動物学者。山岳ゴリラ研究の先駆者で保護活動家。

1932年にサンフランシスコで生まれ、バークレー校で動物学を学ぶ。 1967年にルワンダのカリソケゴリラ研究センターを設立し、ゴリラの行動を記録。現地部族と協力しながら密猟防止に取り組み、ゴリラ保護運動を世界に広めた。代表作『ゴリラとともに』で著名となり、野生動物保護の重要性を訴え続けた。 1985年12月に不慮の死を遂げた。

1985年ダイアン・フォッシー生物学者 1932年

1988年

マッシモ・ミラ

(1910 - 1988)

音楽学者

イタリアの音楽学者。音楽批評や教育にも携わり、幅広い研究成果を残した。

1910年に生まれ、トリノ大学で音楽学を専攻した。戦後は音楽評論家としても活動し、多くの著書を発表。バロック音楽を中心に研究を進め、イタリアにおける音楽学の発展に貢献。学生の教育にも力を注ぎ、後進の育成にも尽力した。1988年に他界し、その業績は今日も高く評価されている。

マッシモ・ミラ 1910年

1989年

加藤守雄

(1913 - 1989)

国文学者

日本の国文学者。古典から近現代文学まで幅広く研究した。

1913年に生まれ、東京大学文学部などで教鞭を執った。古典文学のテキスト分析を基盤に、近現代文学の研究にも取り組んだ。特に平安文学や近代文学の相互関係を明らかにし、多くの論文・著書を発表。後進の育成にも尽力し、教育者としても高く評価された。1989年に逝去し、日本文学研究の発展に大きく貢献した。

加藤守雄国文学者 1913年

1996年

竹内昭夫

(1929 - 1996)

法学者

日本の法学者。行政法研究の第一人者。

1929年に生まれ、東京大学法学部で学ぶ。行政法を専門とし、地方自治や公権力論に関する研究で知られる。多くの論文・著書を発表し、法学教育にも力を注いだ。大学教員として後進の育成に貢献し、学会活動にも積極的に参加。1996年に亡くなり、その研究は今日の行政法学に影響を与え続けている。

1996年竹内昭夫法学者 1929年

2001年

大橋俊雄

(1925 - 2001)

仏教学者、歴史学者

仏教学者歴史学者

仏教思想と日本中世史を研究した学者。

1925年に京都府に生まれ、京都大学文学部で仏教学を専攻。東洋思想の視点から日本中世の宗教文化を分析し、多数の著作を発表。『顕密思想史研究』などで高い評価を受け、仏教学と歴史学の橋渡しを行った。京都大学教授として後進の指導にも尽力し、学界に重要な足跡を残した。 2001年に死去し、その業績は現在も研究者に影響を与えている。

2001年大橋俊雄仏教学者歴史学者 1925年

2003年

チョーンシー・ハリス

(1914 - 2003)

地理学者

英国の地理学者。都市と交通に関する研究で知られる。

1914年にイギリスに生まれ、ケンブリッジ大学で地理学を専攻。都市地理学や交通地理学の分野で先駆的研究を行い、多くの論文を発表。特に都市構造の空間分析手法を導入し、地理情報科学の発展に寄与。大学教授として教育と研究両面で貢献し、多数の後進を指導した。地理学会など学術団体の要職も務め、国際的な学会活動にも積極的に参加。 2003年に死去し、その業績は現在の地理学研究に引き継がれている。

チョーンシー・ハリス地理学者 1914年