リュウノヒゲは、日本および中国原産の常緑多年草で、庭園の下草として古くから親しまれています。初夏に薄紫色や白色の小さな花を咲かせ、晩秋には美しい青い丸い果実をつけます。細い葉が密生し、暑さ寒さに強く一年中美しい緑を保つため、グラウンドカバーとして重宝されています。根は生薬の麦門冬として漢方薬に用いられ、咳止めなどに効果があります。
注意: 医師の指導なしに薬用として使用しないでください。
食用には適しません。
症状: 毒性は報告されていません。
ガーデンシクラメンは、1996年に埼玉県で開発された耐寒性のあるシクラメンの品種です。従来のシクラメンが室内鑑賞用だったのに対し、屋外の庭で楽しめるよう改良されました。-5℃程度まで耐えられる耐寒性を持ち、10月から4月まで長期間花を咲かせます。花色は白、ピンク、赤、紫など多様で、一重咲きのほかフリル咲きやベル型の品種もあります。
注意: 薬用としての使用は推奨されません。
食用には適しません。
毒性レベル: 弱い
有毒部位: 球根, 葉
症状: 摂取すると胃腸障害を起こす可能性があります。
ブバリアは中央アメリカ・メキシコ原産のアカネ科の常緑低木です。学名はフランス王室庭園長だったシャルル・ブバール氏にちなんで名付けられました。四角形の蕾から4枚の花弁が広がり、十字のような特徴的な花を咲かせます。和名のカンチョウジ（管丁字）は、細い管のような先に花がつく形状に由来します。白、ピンク、赤などの花色があり、切り花として人気が高い植物です。
注意: 薬用としての使用に関する情報は限定的です。
食用には適しません。
症状: 毒性についての報告は限定的です。
クリスマスローズは、ヨーロッパから西アジア原産のキンポウゲ科の多年草です。12月から4月頃まで、花の少ない冬の時期に美しい花を咲かせることから「冬の貴婦人」とも呼ばれます。花色は白、ピンク、紫、黄緑色など多様で、シングル、セミダブル、ダブルなど花形も豊富です。耐寒性が強く、半日陰を好むため、冬の庭を彩る貴重な植物として人気があります。
注意: 現在は毒性があるため薬用使用は禁止されています。
食用不可、毒性があります。
毒性レベル: 強い
有毒部位: 全草, 根茎, 種子
症状: 摂取すると嘔吐、下痢、心臓麻痺などの重篤な症状を引き起こします。
フユベゴニアは、冬季に美しい花を咲かせるベゴニアの園芸品種群です。主にクリスマスシーズンに楽しまれることから「クリスマスベゴニア」とも呼ばれます。非耐寒性で室内での栽培が基本となります。花色は赤、白、桃色などがあり、一重咲きが一般的です。葉はハート形で左右非対称の特徴的な形状をしており、この形状から「愛の告白」や「片想い」といった花言葉が生まれました。
注意: 薬用としての使用は推奨されません。
食用には適しません。
毒性レベル: 弱い
有毒部位: 葉, 茎
症状: 摂取すると軽度の胃腸不快感を起こす可能性があります。