12月25日の出来事 - 戦争・紛争 | calendar.web-standard.org

36年

呉漢の指揮下にある後漢の光武帝の軍隊が成家の帝国を征服し、中国を再統一した。

後漢の光武帝の軍勢が成家帝国を打倒し、中国を再統一した歴史的戦役。

36年12月25日、後漢の光武帝（劉秀）率いる呉漢軍が成家帝国を征服し、中国を再統一しました。成家帝国は王莽によって建国された新朝の後継体制で、各地で分立していました。光武帝は巧みな軍事戦略と内政改革で支持を集め、呉漢勢力の中核を担っていました。最後の阻止拠点を攻略することで長らく続いた分裂状態を終結させ、東漢王朝の復興を実現しました。統一後、洛陽を都とし租調制の復活や豪族の統合を進め、後漢王朝の基盤を築きました。

36年呉漢後漢光武帝

1013年

スヴェン1世がデーンロウを支配し、イングランドの王と宣言。

ヴァイキング王スヴェン1世がデーンロウを支配下に置き、イングランド王を自称しました。

1013年12月25日、デンマーク王スヴェン1世はイングランド侵攻に成功し、デーンロウを制圧しました。同日、彼は自らをイングランド王と宣言し、ヴァイキングの覇権を示す象徴的な行動をとりました。この支配はエゼルレッド2世との抗争を激化させ、国内政治に大きな動揺をもたらしました。スヴェンの短期支配は息子クヌート大王による完全征服への序章となり、北海帝国の成立を予感させます。本出来事はイングランド王権をめぐる国際政治の転換点として位置づけられます。

1013年スヴェン1世デーンロウ

1066年

ノルマン・コンクエスト: イングランドを征服したノルマンディー公ギヨーム2世が、ウィリアム1世としてイングランド王に即位。

ウィリアム1世がノルマン征服後にイングランド王として戴冠し、新たな王朝を樹立しました。

1066年12月25日、ノルマンディー公ウィリアム1世はロンドンのウエストミンスター寺院で正式に戴冠しました。前年のヘイスティングズの戦いでハロルド2世を破り、ノルマン・コンクエストを完遂した証として認められます。ウィリアムの即位によりフランス系ノルマン貴族が支配層に入り、封建制度が一変して導入されました。城郭建設や土地制度の再編が行われ、中世イングランド社会の構造的変革を加速させました。本戴冠はイングランドとノルマンディーの結合を決定づけ、中世ヨーロッパ史に深い影響を及ぼしました。

1066年ノルマン・コンクエストイングランドノルマンディー公ウィリアム1世

1100年

第1回十字軍の指導者の1人ボードゥアンが初代エルサレム王に即位。

十字軍指導者のボードゥアンがエルサレム王に即位し、中東にラテン王国を築き始めた。

1100年12月25日、第一回十字軍の指導者の一人ボードゥアンがエルサレム王として戴冠された。彼は聖地奪還後の混乱期を収拾し、行政機構の整備を進めた。領内に封建制度を導入し、外敵からの防衛を強化した。王国はラテン王国として知られ、周辺イスラム勢力との抗争が続いた。ボードゥアンは約十年間統治し、十字軍国家の基礎を築いた。

1100年第1回十字軍ボードゥアンエルサレム王

1553年

トゥカペルの戦い：ラウタロの下のマプチェ族の反乱軍が、スペインの征服者を打ち負かし、チリの知事ペドロ・デ・バルディビアを処刑。

1553年、マプチェ族の反乱軍がトゥカペルの戦いでスペイン軍を破り、チリ知事を処刑した。

1553年12月25日、チリ中部のトゥカペルでマプチェ族のラウタロ率いる反乱軍がスペイン征服軍と激突した。マプチェ軍は地形を活かした戦術で勝利し、捕えたチリ知事ペドロ・デ・バルディビアを処刑した。スペイン側は南部植民地の支配を一時的に喪失し、マプチェ族の抵抗はその後数十年にわたり続くこととなった。トゥカペルの戦いはチリ史における先住民族の象徴的勝利として語り継がれている。

1553年トゥカペルの戦い英語版ラウタロマプチェ族ペドロ・デ・バルディビア

1766年

チリのマプチェ族がスペイン人に対して一連の奇襲攻撃を開始。

1766年12月25日、チリのマプチェ族がスペイン植民者に対し一連の奇襲攻撃を開始しました。

1766年当時、チリ中部から南部にかけて暮らしていたマプチェ族は、スペイン植民者による領土侵略と搾取に抵抗していました。マプチェ族は突然の夜襲や奇襲戦術を多用し、小規模ながら甚大な被害を与えました。この一連の攻撃はスペイン側に衝撃を与え、現地治安維持を困難にしました。スペイン当局は増援を送るなどして反撃を試みましたが、マプチェ族のゲリラ戦術に苦しめられました。これによりチリ植民地支配は一時的に不安定化し、以後のマプチェ戦争に大きな影響を与えました。

1766年マプチェ族

1776年

ジョージ・ワシントンと大陸軍が夜にデラウェア川を渡り、翌日ニュージャージー州トレントンでイギリスに仕えるヘッセン軍を攻撃。

1776年12月25日、ジョージ・ワシントン率いる大陸軍が氷結したデラウェア川を夜間渡河し、トレントンでヘッセン軍を奇襲しました。

アメリカ独立戦争中、ワシントンは士気回復と戦況逆転を目指し、クリスマスの夜に約2400人の兵を率いて氷結したデラウェア川を渡河しました。翌朝トレントンで休息中のドイツ傭兵部隊（ヘッセン軍）を奇襲し、約900名を捕虜にするなど圧勝しました。この勝利は独立派に大きな励みとなり、戦争の転機となりました。寒さと厳しい気象条件の中での計画遂行は困難を極めましたが、ワシントンの大胆な戦略が奏功しました。以降、アメリカ軍はこの成功を踏み台に反攻を続け、独立達成に向けて勢いを取り戻しました。

1776年ジョージ・ワシントンデラウェア川ニュージャージー州トレントン

1914年

第一次世界大戦: クリスマス休戦が始まる。

1914年12月25日、第一次世界大戦の西部戦線で非公式のクリスマス休戦が行われました。

西部戦線の塹壕で交戦中のイギリス、フランスとドイツ兵はクリスマスを迎え、互いの塹壕を越えて歌唱や礼拝、贈り物交換を行いました。これは軍上層部も驚くほどの非公式休戦で、人道と士気重視の象徴となりました。兵士たちは故郷を思いながら一時の平和を享受し、束の間の友情が芽生えました。しかし数日後には再び銃声が響き、休戦の奇跡は短期間で終わりました。この逸話は戦争の悲惨さと同時に人間の温かさを示すものとして語り継がれています。

1914年第一次世界大戦クリスマス休戦

1941年

第二次世界大戦: 香港のイギリス軍が日本軍に降伏し香港の戦いが終結。香港の日本統治が始まる。

香港の戦いでイギリス軍が降伏し、日本の占領が始まる重要な一日。

1941年12月25日、第二次世界大戦における香港の戦いが終結し、イギリス軍は日本軍に降伏した。日本軍による攻撃は真珠湾攻撃と同時に開始され、17日間にわたる激戦の末、総指揮官デイヴィッド・マレー・ヤング率いる守備隊が降伏を余儀なくされた。これにより、香港は1945年までの約3年8か月間、日本の統治下に置かれることとなった。占領期には物資不足や厳しい統制が行われ、市民生活に大きな影響を及ぼした。戦後の返還まで、この出来事は香港史における重要な転換点とされる。

1941年第二次世界大戦香港香港の戦い香港の日本統治

1949年

ハバロフスク裁判はじまる。

ソ連でハバロフスク裁判が開始され、旧日本軍の生物兵器戦犯罪が裁かれる。

1949年12月25日、ソ連のハバロフスクで日本の旧軍人らに対する戦争犯罪裁判が開廷した。被告には関東軍防疫給水部（731部隊）関係者らが含まれ、人間を対象とした生物兵器実験などの罪で起訴された。裁判は約1週間にわたり行われ、被告は強制労働施設での人権侵害行為を詳述された。判決では懲役2年から25年の有罪が科され、その後も国際社会での議論を呼んだ。冷戦下の政治的背景も影響し、最高刑の適用を巡る議論も残っている。

1949年ハバロフスク裁判

2009年

デルタ航空機爆破テロ未遂事件: オランダ・アムステルダムからデトロイトに向かっていたノースウエスト航空253便の機内で、テロリスト爆発物を爆破させようとしたが未遂に終わる。

オランダ・アムステルダム発デトロイト行きのノースウエスト航空253便内で爆破テロが試みられたが、未遂に終わった。

2009年12月25日、ノースウエスト航空253便（デルタ航空機所属）がアムステルダム・スキポール空港を出発。機内に持ち込まれた爆発物が点火されかけたが、乗客らの制止により爆発は免れた。テロリストの計画は機内爆破による大量犠牲を狙ったものとされる。事件はクリスマスシーズンの国際テロ対策強化を促し、空港保安検査の厳格化につながった。犯人は後に逮捕・起訴され、司法手続きで有罪判決を受けている。

2009年デルタ航空機爆破テロ未遂事件