1758年

1705年にエドモンド・ハレーが、ニュートンの法則によって予測したハレー彗星の回帰を、ドイツのアマチュア天文学者ヨハン・ゲオルク・パリッチュが確認。

1758年、ヨハン・ゲオルク・パリッチュがハレーの予測通りハレー彗星の回帰を観測し実証した。
1758年12月25日、ドイツのアマチュア天文学者ヨハン・ゲオルク・パリッチュはハレー彗星の再出現を確認し、エドモンド・ハレーの予測が正しかったことを実証した。ハレーは1705年にニュートン力学を用いて彗星の周期を計算し、1758年に再来すると予測していた。パリッチュの観測は天文学における理論検証の成功例とされ、天体力学と現代天文学の発展に大きく寄与した。
1758年 エドモンド・ハレー ハレー彗星 ヨハン・ゲオルク・パリッチュ
1809年

エフライム・マクドウェル博士が初の卵巣摘出術を行う。

1809年12月25日、エフライム・マクドウェル博士が世界初となる卵巣摘出術(卵巣腫瘍切除)に成功しました。
当時麻酔や無菌手術が確立していない医療環境下で、マクドウェル博士は腹部を切開し腫瘍化した卵巣を取り除く手術に挑みました。患者は術後感染や出血のリスクを抱えましたが、驚くべきことに術後の経過は良好で完全に回復しました。この成功は外科手術の歴史における重要な転換点となり、卵巣手術の安全性と効果を実証しました。以後、この手法は改良を重ねられ、婦人科手術の基礎となりました。マクドウェルの功績は医学界に多大な影響を与え、現代の高度医療にも繋がっています。
1809年 エフライム・マクドウェル
1897年

志賀潔が赤痢の病原体発見の第一報を「細菌学雑誌」で発表。

1897年12月25日、志賀潔が赤痢菌の発見を「細菌学雑誌」で初めて報告しました。
志賀潔は熊本医学校(現熊本大学)の教授として赤痢菌を純粋培養に成功し、その成果を国際的に知らしめました。彼の研究は赤痢の病因解明に大きく貢献し、予防法や治療法の開発を促進しました。報告は国内外で高く評価され、日本の医学研究の水準を世界に示しました。志賀の業績は日本細菌学の発展を牽引し、多くの後進研究者に影響を与えました。赤痢菌同定の成功は感染症制御における歴史的マイルストーンとなりました。
1897年 志賀潔 赤痢 病原体
1926年

浜松高等工業学校の高柳健次郎が機械・電子折衷式テレビ受像機を開発。「イ」の字を表示させる。

高柳健次郎が日本初の機械・電子折衷式テレビ受像機を開発し、文字表示に成功。
1926年、浜松高等工業学校の高柳健次郎は機械式と電子式を組み合わせたテレビ受像機を完成させた。開発した装置では「イ」の文字を映し出すことに成功し、日本におけるテレビ研究の先駆けとなった。この成果は後の完全電子方式テレビの研究基盤を築き、戦後のテレビ放送普及に大きく貢献した。
浜松高等工業学校 高柳健次郎 テレビ受像機
1969年

セイコーが世界初のクォーツ時計「アストロン」を発表。クォーツショックと呼ばれる業界の大規模な構造変化をもたらす。

セイコーが世界初のクォーツ腕時計アストロンを発表。
1969年12月25日、セイコーが『アストロン35SQ』を公開。 クォーツ発振子を用いた高精度ムーブメントを採用。 従来の機械式時計に比べ圧倒的な性能を実現。 発売後、世界の時計産業は『クォーツショック』と呼ばれる激変期に突入。 計時技術の新時代を告げる画期的な発明でした。
1969年 セイコー クォーツ時計 アストロン クォーツショック
2003年

欧州宇宙機関の火星探査機「マーズ・エクスプレス」が火星の軌道に投入。同日、マーズ・エクスプレスから分離された着陸船「ビーグル2」の火星表面への着陸が行われたが、通信が途絶。

ESAの火星探査機「マーズ・エクスプレス」が火星周回軌道に投入され、小型着陸船ビーグル2を分離した。
2003年12月25日、欧州宇宙機関(ESA)の探査機マーズ・エクスプレスが火星軌道に到達。 同日にビーグル2と呼ばれる着陸船を分離し火星表面への着陸を試みた。 残念ながら着陸後の通信が途絶し、ビーグル2の状況は不明のままとなった。 マーズ・エクスプレス本体はその後も火星の地形や大気の観測に成功。 ESA初の火星探査プロジェクトとして、以降のミッションに多大な知見をもたらした。
2003年 欧州宇宙機関 マーズ・エクスプレス
2004年

欧州宇宙機関の土星探査機「カッシーニ」から小型探査機「ホイヘンス・プローブ」が分離され、衛星タイタンに着陸。

ESAとNASAの共同探査機カッシーニが小型探査機ホイヘンスを分離し、土星衛星タイタンへの着陸を達成した。
2004年12月25日、NASAとESAの共同ミッション「カッシーニ・ホイヘンス」でホイヘンス・プローブが分離。 探査機はタイタンの大気圏に突入し、パラシュート展開後に着陸に成功。 タイタン表面でメタンやエタンの湖、地形の詳細データを取得。 惑星科学における画期的成果となり、土星周辺の研究に新たな知見を提供。 ミッションは土星やその衛星の進化解明に大きく貢献した。
2004年 カッシーニ ホイヘンス・プローブ タイタン