1895年

野中到・千代子夫妻、冬季富士山頂における連続気象観測中、病に倒れる。救援隊の助けにより下山を開始。

1895年、野中到・千代子夫妻は冬の富士山頂での気象観測中に体調を崩し、救援隊の助けで無事に下山を開始した出来事です。
1895年12月22日、日本の登山家・野中到とその妻・千代子は、富士山頂にて冬季連続気象観測を行っていた極寒の環境下で高山病と低体温症を発症しました。救援要請を受けた隊が到着し、彼らは担架で安全に下山することができました。この試みは日本における冬山気象観測の先駆的な例とされ、後の山岳気象研究に大きな影響を与えました。野中夫妻が残した観測データは、近代日本の気象学史において貴重な資料となっています。過酷な条件下での挑戦は、日本の登山史にも深い足跡を残しました。
1895年 野中到
1938年

南アフリカのカルムナ川沖で、絶滅したとされていたシーラカンスの生存を確認。

1938年、南アフリカ沖で絶滅種と考えられていたシーラカンスの生存が初めて確認されました。
1938年12月22日、南アフリカのカルムナ川河口沖で、1890年代以来絶滅とされていたシーラカンス(Latimeria chalumnae)が漁網にかかりました。捕獲された標本の調査で、その形態や遺伝的特徴が確認され、生きた化石として世界に衝撃を与えました。この発見は古生物学や進化生物学の研究を一気に活性化し、深海生物の未知の多様性への関心を高めました。以後、生息域の調査や保護活動が進み、現在でも特別天然記念物として厳重に保護されています。シーラカンス発見は20世紀を代表する生物学的発見の一つとされています。
1938年 南アフリカ 絶滅 シーラカンス