ニオイバンマツリ (匂蕃茉莉)

学名: Brunfelsia latifolia
科名: ナス科

花言葉

  • 青春の喜び

特徴

花色:

説明

南米原産の常緑低木で、「東洋のジャスミン」とも呼ばれます。最も特徴的なのは花色の変化で、咲き始めは濃い紫色、時間が経つにつれて薄い紫から白色に変わります。夜間には特に強いジャスミンに似た甘い香りを放ち、4月から7月にかけて美しい花を咲かせます。バンマツリの名は、外国(蕃)のジャスミン(茉莉)に似た花という意味に由来します。

豆知識

  • 英名の「Yesterday-Today-and-Tomorrow」は花色の変化を表現した詩的な呼び名です
  • ジャスミンと呼ばれますが、実際にはナス科でジャスミンとは全く異なる植物です
  • 温室では一年中花を咲かせることができる周年開花植物です
  • 1つの株で3つの異なる色の花を同時に楽しむことができる珍しい植物です

利用方法

観賞用
  • 庭木として植栽
  • 鉢植えでの観賞
  • 香りを楽しむ夜香木として
薬用
  • 南米では伝統的に解熱薬として使用
  • 抗炎症作用があるとされる

注意: アルカロイドを含むため、素人による薬用利用は避けるべきです

食用

食用には適しません

その他
  • 香料として利用される場合があります

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 葉, 茎, 根

症状: 軽度の胃腸障害を起こす可能性があります

カサブランカ

学名: Lilium 'Casa Blanca'
科名: ユリ科

花言葉

  • 自尊心
  • 高貴
  • 純粋

特徴

花色:

説明

オランダで育成されたオリエンタル・ハイブリッドの代表的な品種で、「ユリの女王」と称されます。純白の大輪花は直径20cmにもなり、強い芳香を放ちます。日本原産のヤマユリ、カノコユリ、タモトユリなどを原種として1970年代にオランダで改良され、モロッコの都市カサブランカにちなんで名付けられました。6月から8月にかけて開花し、贈り物用の花として非常に人気があります。

豆知識

  • モロッコの都市カサブランカにちなんで命名されましたが、実際には日本のユリが親品種です
  • 1本の茎に4〜8輪の花を咲かせ、非常に豪華な見た目になります
  • 花粉は除去してから飾ることが多く、花持ちを良くします
  • 世界で最も有名なユリの品種の一つとして知られています

利用方法

観賞用
  • 切り花として花束やアレンジメントに使用
  • 庭植えでの観賞
  • 鉢植えでの栽培
薬用
  • 中国では百合として薬用に使われることがあります

注意: 観賞用品種のため、薬用利用は専門知識が必要です

食用
  • 球根
その他
  • 香料として利用
  • 化粧品原料として使用

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 葉, 茎

症状: 軽度の胃腸障害を起こす可能性があります

コルチカム (犬番紅花)

学名: Colchicum autumnale
科名: イヌサフラン科

花言葉

  • 危険な美しさ
  • 楽しい思い出
  • 悔いなき青春

特徴

花色:

説明

ヨーロッパ中南部から北アフリカ原産の球根植物で、イヌサフランとも呼ばれます。秋に葉がない状態で薄紫やピンクの美しい花を咲かせることから「裸の婦人」という英名もあります。しかし全草に猛毒のコルヒチンを含み、誤食による死亡事故も報告されている危険な植物です。花言葉の「危険な美しさ」はこの毒性に由来しています。

豆知識

  • 2006年から2016年の間に11人の死者を出し、トリカブトより危険な植物とされています
  • 「イヌサフラン」の名前は、役に立たない偽のサフランという意味で付けられました
  • ギョウジャニンニクやタマネギと間違えて食べる事故が多発しています
  • 花が咲く時期には葉がなく、葉が出る春には花がないという珍しい生育パターンです

利用方法

観賞用
  • 秋の庭園での観賞
  • ロックガーデンでの栽培
  • 球根植物としての鉢植え
薬用
  • 古代から痛風の治療薬として使用されていました
  • 現在でも医薬品としてコルヒチンが使用されています

注意: 猛毒のため、絶対に素人が薬用利用してはいけません

食用

全草が猛毒のため、食用は絶対に禁止です

その他

毒性

毒性レベル: 強い

有毒部位: 全草, 球根, 種子, 葉, 花

症状: 下痢、嘔吐、皮膚の知覚麻痺、呼吸困難を引き起こし、重症の場合は死に至ります

ミント (薄荷)

学名: Mentha spp.
科名: シソ科

花言葉

  • 美徳
  • 効能

特徴

花色:

説明

ユーラシア大陸原産のシソ科の多年草で、42種、7亜種、7変種が知られています。最も特徴的なのはメントールによる爽やかな香りで、古代から薬用植物として利用されてきました。ペパーミント、スペアミント、アップルミントなど多くの品種があり、それぞれ異なる香りと用途を持ちます。消化不良の改善や抗アレルギー作用があるとされ、現在でも広く利用されています。

豆知識

  • ミント属の植物は容易に交雑するため、分類が非常に困難とされています
  • メントールの清涼感は実際には温度が下がるわけではなく、感覚的なものです
  • 古代ローマでは宴会の席でミントの冠を被る習慣がありました
  • 日本の北海道では一時期、世界のハッカ生産量の70%を占めていました

利用方法

観賞用
  • ハーブガーデンでの栽培
  • グラウンドカバーとしての利用
  • コンテナガーデンでの栽培
薬用
  • 消化不良の改善
  • 鎮痛・鎮静作用
  • 抗アレルギー作用
  • 防腐・殺菌作用

注意: ペニーロイヤルミントには肝毒性があるため注意が必要です

食用
  • 若い茎
その他
  • 歯磨き粉や口臭予防製品の原料
  • 化粧品や石鹸の香料
  • 天然の虫除け剤として

毒性

症状: 一般的なミント類は無毒ですが、ペニーロイヤルミントには注意が必要です