12月20日

EBR-I（Experimental Breeder Reactor I）はアメリカ・アイダホ州で運転された実験用原子炉です。 1951年12月20日に発生した初の原子力発電は、約100キロワットの電力を生成しました。 高速増殖炉技術を活用し、ウラン燃料の効率的利用を目指した試みでした。 この成功は原子力エネルギー利用の実現可能性を示し、原子力発電の時代の扉を開きました。 以後、原子力発電所の研究・開発が世界中で進展する契機となりました。

1990年12月20日、スイス・CERNの研究所でティム・バーナーズ＝リーが最初のWebサーバーを立ち上げ、World Wide Webが稼働を開始しました。 HyperText Transfer Protocol（HTTP）やHTML、URLなどが定義され、インターネット上で文書リンクの仕組みが実現。 当初は学術機関や研究者向けに限定されていましたが、半年後には一般公開され、急速に普及しました。 商業利用やWebブラウザの登場を促し、情報革命の起点となった重要な出来事です。 今日のウェブ社会を支える基盤技術として、その歴史的意義は計り知れません。

1996年12月20日、Appleはスティーブ・ジョブズ率いるNeXT社の買収で合意しました。 Appleは約4億ドルを投じてNeXTのOS技術を獲得し、同時にジョブズがAppleに復帰。 ジョブズは取締役に就任し、その後暫定CEOとしてMac OSの再構築を主導しました。 NeXTの技術を基盤としたRhapsodyが後のMac OS Xの基礎となり、Apple復活の礎を築きました。 この出来事は技術革新と企業戦略が結びついたIT史上の重要なターニングポイントです。

あらせは地球の磁気圏と電離圏の相互作用を詳しく探査するために開発された小型衛星です。イプシロンロケット2号機で鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられ、観測機器にはプラズマ検出装置や電場計などが搭載されました。衛星は標高500キロメートル前後の極軌道に投入され、高エネルギー粒子や電磁波のデータを高精度で取得します。これにより、宇宙天気予報の精度向上や衛星通信への影響予測に役立つ情報が期待されます。打ち上げ成功はイプシロンロケットの信頼性向上を示すとともに、低コストで小型衛星を運用する技術の確立に寄与しました。JAXAは取得データを国内外の研究機関と共有し、地球近傍環境の理解を深める一助としています。