12月19日の命日 | calendar.web-standard.org

211年

プブリウス・セプティミウス・ゲタ

(189 - 211)

ローマの共同皇帝

ローマ帝国の共同皇帝として短期間在位し、兄カラカラとの権力争いの犠牲になった人物。

プブリウス・セプティミウス・ゲタは、189年にレプティス・マグナで生まれ、セルウィウス・セウェルス帝の次男として育った。父の死後、211年に兄カラカラと共に共同皇帝に即位したが、兄の疑念と嫉妬により暗殺された。暗殺後、カラカラはゲタの像を破壊し、記録を抹消するダムナティオ・メモリアエを実施した。わずか数か月の在位期間ながら、後世にローマ帝国の兄弟間の権力闘争の象徴として語り継がれている。 22歳で非業の死を遂げた若き皇帝ゲタの生涯は、歴史に強い印象を残した。

211年プブリウス・セプティミウス・ゲタ 189年

1370年

ウルバヌス5世

(1310 - 1370)

第200代ローマ教皇

14世紀の教皇（第200代）で、アヴィニョン教皇庁を率い、一時ローマへの復帰を試みた人物。

ウルバヌス5世（本名ギヨーム・ドラ・ブルドン）は1310年に南フランスで生まれ、ベネディクト会士として教会改革に尽力した。 1362年に教皇に選出され、アヴィニョン派教皇の一人として教皇庁を率いた。教皇位在位中、ローマへの復帰を試みるなどイタリアでの教皇権威回復を目指したが、政治的混乱に阻まれ短期間で断念した。学問や芸術を保護し、教会行政の健全化に努めたことで知られる。 1370年に逝去後、その清廉な人柄と改革志向は高く評価され、列福の動きもみられた。

1370年ウルバヌス5世ローマ教皇 1310年

嘉靖19年11月11日

浦添朝満

(1494 - 1540)

琉球王国の王族

琉球王国の王族で、浦添地方の按司を務めた人物。

浦添朝満は1494年生まれの琉球王国王族で、尚巴志王時代の重要な政治・外交に関わったとされる。浦添按司として浦添地方を治め、尚真王や尚清王に仕えて王国の統治に寄与した。中国や日本との交易窓口として経済活動を支え、琉球文化の発展に貢献した。詳しい記録は少ないものの、琉球の地政学的要衝を担った重要人物だった。 1540年に逝去し、王家の一員としてその功績は後世に伝えられている。

1540年嘉靖 11月11日浦添朝満琉球王国 1494年

天正19年11月4日

北条氏直

(1562 - 1591)

戦国大名

後北条氏の当主で、豊臣秀吉の小田原征伐後に降伏し、流刑先で若くして亡くなった戦国大名。

北条氏直は1562年に生まれ、戦国大名・後北条氏の第4代当主として関東一円を支配した。氏直は父・氏政と共に領国経営を行い、甲斐の武田氏や他大名との抗争を続けた。 1590年、豊臣秀吉による小田原征伐で敗北し、家臣団と共に開城して降伏した。秀吉の命により紀伊国高野山へ追放され、1591年に若くしてこの世を去った。その死は後北条氏の没落を象徴し、戦国時代の終焉を告げる一因となった。

1591年天正 11月4日北条氏直戦国大名 1562年

享保14年10月29日

戸田忠真

(1651 - 1729)

江戸幕府老中、佐倉藩主、高田藩主、宇都宮藩主

江戸幕府老中佐倉藩主高田藩主宇都宮藩主

江戸幕府の老中として幕政に参与し、複数の藩を治めた大名。

戸田忠真は1651年に生まれ、老中として幕府の要職を務めた大名である。佐倉藩、高田藩、宇都宮藩の藩主を歴任し、それぞれの藩政改革や財政基盤の充実に努めた。幕政では将軍徳川綱吉やその後継者たちに仕え、政治・外交・財政の運営に関与した。藩主としては家臣団の統率や領民の福祉向上に力を注ぎ、地域の安定と発展に寄与した。 1729年に老中在任中に没し、幕政に残した功績は後世にも評価されている。

1729年享保 10月29日戸田忠真江戸幕府老中佐倉藩主高田藩主宇都宮藩主 1651年

1741年

ヴィトゥス・ベーリング

(1681 - 1741)

探検家

デンマーク生まれの探検家で、ロシア帝国の遠征隊を率いてベーリング海峡を発見した人物。

ヴィトゥス・ベーリングは1681年にデンマークで生まれ、ロシア帝国海軍に入隊して探検家としての道を歩んだ。彼はピョートル1世の命により、1730年代から大北方探検を指揮し、1741年にアラスカとシベリアを隔てる海峡を初めて航行した。この海峡は後に彼の名を取ってベーリング海峡と名付けられた。遠征では極寒の気候や食料不足、病気と闘いながら調査を進め、多くの地理的・民族学的成果を残した。 1741年に探検途中のキャンプで病に倒れ、命を落としたが、その功績は後世に大きな影響を与えた。

1741年ヴィトゥス・ベーリング探検家 1681年

安永9年11月24日

阿部正允

(1717 - 1780)

江戸幕府老中、忍藩主

江戸幕府老中忍藩主

江戸幕府の老中として幕政に関わり、忍藩を治めた大名。

阿部正允は1717年に生まれ、江戸幕府の老中として将軍徳川吉宗に仕えた。同時に上野忍藩の藩主として藩政改革に取り組み、財政再建や農村整備を進めた。幕政では寺社政策や外交問題にも関与し、幕府の安定維持に努めた。また、儒学や学問を奨励し、藩校の整備にも力を注いだ。 1780年に没し、その行政手腕は評価され続けている。

1780年安永 11月24日阿部正允忍藩主 1717年

1788年

フアン・バウティスタ・デ・アンサ

(1736 - 1788)

開拓者

スペインの探検家・開拓者で、カリフォルニア開拓に貢献した人物。

フアン・バウティスタ・デ・アンサは1736年にスペイン領メキシコで生まれ、軍人としての経歴を積んだ後に探検家となった。 1775年から1776年にかけてアンサ遠征を指揮し、メキシコからカリフォルニアに至る交易路や入植地を開拓した。サンフランシスコ湾の探検で新たな港を発見し、のちの植民地化の基礎を築いた。遠征隊は数百人を率い、厳しい自然環境を乗り越えた功績は高く評価された。 1788年に生涯を閉じ、その成果は今日のカリフォルニア発展の礎となった。

1788年フアン・バウティスタ・デ・アンサ開拓者 1736年

1848年

エミリー・ブロンテ

(1818 - 1848)

小説家

イギリスの小説家・詩人で、『嵐が丘』を著し、わずかな生涯で文学史に名を刻んだ人物。

エミリー・ブロンテは1818年にヨークシャーで生まれ、姉妹シャーロット、アンと共に育った。彼女は郷里の荒涼としたムーアを背景に文学的想像力を養い、いくつかの詩を姉妹と共に発表した。 1847年に唯一の長編小説『嵐が丘』を刊行し、人間の情念と復讐をテーマにした劇的な物語は一世を風靡した。当時はその過激な描写が賛否を呼んだが、死後に高く評価され、現代では傑作とされている。 1848年に30歳で結核で没し、生前の作品は少ないものの、文学史に不朽の名声を残した。

1848年エミリー・ブロンテ 1818年

1851年

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー

(1775 - 1851)

画家

イギリスのロマン派風景画家で、光と色彩の表現を革新し、近代絵画に影響を与えた人物。

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーは1775年にロンドンで生まれ、若くしてロイヤル・アカデミーに入会した。荒れ狂う海や日の出・夕焼けの光景を大胆な色彩と筆遣いで描き、風景画の新境地を切り開いた。晩年は水彩画や素描によって抽象的とも言える大気表現に専念し、近代美術に大きな影響を与えた。多くの作品とドローイングはテート・ブリテン美術館に収蔵され、『色彩の魔術師』と称される。 1851年に没し、その斬新なビジョンは後世の印象派や抽象画家に受け継がれた。

1851年ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー画家 1775年

1915年

アロイス・アルツハイマー

(1864 - 1915)

精神医学者

ドイツの精神科医・神経病理学者。アルツハイマー型認知症の病理を初めて報告しました。

1864年にドイツで生まれ、精神医学と神経病理学の分野で活躍しました。1906年にアルツハイマー病の病理学的特徴を初めて報告し、その名が疾患名として知られるようになりました。ミュンヘン大学などで教鞭を執り、多くの研究を指導しました。神経変性疾患の理解に大きく貢献し、現代の認知症研究の基礎を築きました。晩年は診療と研究を続け、1915年に51歳で没しました。

1915年アロイス・アルツハイマー精神医学者 1864年

1932年

尹奉吉

(1908 - 1932)

朝鮮の独立運動家

韓国の独立運動家。上海で開催された日本総督暗殺を目的とした爆弾事件で知られます。

1908年に京畿道で生まれ、若くして日本による朝鮮支配に抵抗しました。1932年、中国・上海の虹口公園で日本の朝鮮総督を標的とした爆弾を投じる事件（尹奉吉義挙）を起こしました。逮捕後、すぐに裁判にかけられ、同年に処刑されました。彼の行動は朝鮮独立運動に大きな影響を与え、多くの同胞に勇気を与えました。現在も韓国では独立の象徴として記憶されています。

1932年尹奉吉朝鮮 1908年