1958年

世界初の通信衛星 SCORE 打ち上げ。

1958年12月18日、世界初の通信衛星SCOREがアメリカで打ち上げられました。人工衛星を用いた音声通信の実験に成功した歴史的ミッションです。
1958年12月18日、米国陸軍ミサイル局が打ち上げたSCORE(Signal Communications by Orbiting Relay Equipment)は史上初の通信衛星です。地球周回軌道上から「Voice of America」の音声を中継し、地上局へ送信する実験に成功しました。衛星は打ち上げ後わずか2日間活動し、通信中継の可能性を実証しました。SCOREの成果は、後の商業衛星通信や衛星放送の発展基盤となりました。以後、民間・軍事用途を問わず通信衛星の利用が急速に拡大しました。
1958年 通信衛星 SCORE
1966年

土星の衛星エピメテウスが発見される。

1966年12月18日、土星の新しい衛星エピメテウスが発見されました。惑星探査における天文学的発見の一つです。
1966年12月18日、天文学者のリチャード・ウォーカーがアリゾナ州フラグスタッフ天文台で土星の衛星エピメテウスを発見しました。当初、この衛星は既知の衛星ヤヌスと混同されるなど観測に混乱がありました。その後の追観測でエピメテウスとヤヌスが別個の衛星であることが確認されました。エピメテウスは平均半径約58キロメートルで、不規則な形状を持っています。その発見は土星衛星系の複雑さを示す重要な成果となりました。
1966年 土星 衛星 エピメテウス
1973年

ソ連が有人宇宙船ソユーズ13号を打ち上げ。

ソ連が有人宇宙船ソユーズ13号を打ち上げ、宇宙飛行技術の発展を示した。
1973年12月18日、ソ連は有人宇宙船ソユーズ13号を打ち上げた。 本ミッションではオンボードの天文観測装置「オリオン2」による星団・星雲の分光観測実験を実施し、宇宙天文学に貴重なデータを提供。 乗組員2名は地球周回軌道上での機器性能確認と医学実験を無事完遂した。 また、地球大気圏外での通信・生命維持システムの検証にも成功し、安全性向上に寄与した。 この成果は後の長期滞在ミッションへの技術的基盤となり、宇宙開発競争力を示した。
1973年 ソユーズ13号
1987年

ラリー・ウォールがプログラミング言語「Perl」を発表。

1987年12月18日、コンピュータプログラマーのラリー・ウォールが、新しいスクリプト言語Perlを初めて発表しました。
1987年12月18日、ラリー・ウォールはUNIX環境でのテキスト処理を容易にする目的でPerlを公開。 Perlは「Practical Extraction and Report Language」の略称であり、その柔軟な構文と強力な正規表現サポートが特徴です。 当初はシステム管理やレポート生成向けに使用されましたが、後にWebプログラミングやCGIスクリプトなど幅広い用途で普及。 オープンソースとして開発が進められ、多数のCPANモジュールが提供されるなど、コミュニティ主導の成長を遂げました。 その影響でPerlは「プログラマのスイスアーミーナイフ」と称され、多くのプログラマに愛用され続けています。
1987年 ラリー・ウォール プログラミング言語 Perl
1997年

W3CがHTML4.0を勧告。

W3CがWeb標準としてHTML4.0を正式勧告し、インターネット技術の基盤を強化。
1997年12月18日、World Wide Web Consortium(W3C)はHTML4.0を正式に勧告。 HTML4.0ではテーブルレイアウトの標準化、フレーム、スタイルシート(CSS)の導入など、多くの新機能が追加。 この勧告によりWebページ制作の表現力が飛躍的に向上し、ウェブデザインの多様性と互換性が確保された。 また、アクセシビリティ向上のための要素や属性が定義され、障害を持つユーザーへの配慮も強化。 HTML4.0はその後も長く用いられ、モダンWeb技術への移行期を支える重要な規格となりました。
1997年 W3C HTML4.0
1999年

NASAが地球観測衛星「テラ」を打ち上げ。

NASAが地球観測衛星「テラ」を打ち上げ、地球環境の詳細観測が可能に。 EOS計画の中核として世界中のデータ収集に貢献。
テラはEOS計画の一環として1999年に打ち上げられた地球観測衛星です。 搭載されたMODISやASTERなどのセンサーにより、大気や海洋、陸域を幅広くモニタリング。 高度705kmの太陽同期軌道で地球全域を定期観測し、気候変動の解析に重要なデータを提供。 当初5年の運用予定でしたが、延長運用され多くの成果を上げています。 地球環境科学の進展に大きく寄与したミッションです。
1999年 NASA 地球観測衛星 テラ
1999年

大阪工業技術研究所と東北大学金属材料研究所の研究グループが、磁力を用いて完全な球体を作る。

大阪工業技術研究所と東北大学金属材料研究所が、磁力を用いて完全な球体の生成に成功。 材料科学の新たな可能性を示す実験成果。
研究グループは磁力を駆使して金属粉末を浮上させ、表面張力だけで球体を形成する手法を開発。 伝統的な鋳造や加工を用いずに高精度の球体を作り出すことに成功しました。 この技術は摩耗試験用の基準球や高精度機械部品の製造に応用が期待されます。 発表当時、国際的にも注目を集め、材料加工分野の新たな研究へつながりました。 磁場制御による非接触加工の可能性を拡大した画期的な成果です。
東北大学金属材料研究所 球体
2006年

宇宙航空研究開発機構が技術試験衛星「きく8号」を打ち上げ。

JAXAが技術試験衛星「きく8号」を打ち上げ、衛星通信技術の実証実験を開始。 次世代通信インフラ開発の一歩に。
2006年12月18日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は技術試験衛星「きく8号」を打ち上げました。 きく8号は大容量衛星通信や再生中継の実証を目的とした日本初の試験衛星です。 衛星間通信の技術や高性能中継機能を搭載し、将来のネットワークインフラへの応用が期待されます。 高度約36,000kmの静止衛星軌道に投入され、数年間の運用が計画されました。 衛星通信分野の技術進歩に寄与した重要なミッションです。
2006年 宇宙航空研究開発機構 きく8号
2007年

海上自衛隊の護衛艦であるこんごう型護衛艦の1番艦こんごうがハワイ・カウアイ島沖での弾道ミサイル迎撃実験でSM 3により、高度100キロ以上の大気圏外を飛行する標的ミサイル1発の迎撃に成功。

護衛艦こんごうがSM-3で大気圏外飛行中の標的ミサイルを迎撃に成功。 海上自衛隊初の大気圏外迎撃実験に成果。
2007年12月18日、海上自衛隊こんごう型護衛艦「こんごう」はハワイ・カウアイ島沖で弾道ミサイル迎撃実験を実施。 イージス艦のSM-3ミサイルにより、高度100km以上を飛行する標的ミサイルを大気圏外で捕捉し撃破することに成功しました。 実験は日本のミサイル防衛技術の一環であり、国際的にも注目を集めました。 この成果により、日本の防衛能力強化や同盟国との協力体制が評価されました。 今後のミサイル防衛システム開発に向けた重要なステップとなりました。
2007年 海上自衛隊 護衛艦 こんごう型護衛艦 こんごう SM-3