12月18日の命日 - 芸術家・音楽家

1737年

アントニオ・ストラディバリ

(1644 - 1737)

弦楽器製作者

イタリア・クレモナ出身の著名な弦楽器製作者。ストラディバリウスを生み出した。

アントニオ・ストラディバリ（1644–1737）はイタリアのクレモナで活躍した名匠で、バイオリン、チェロ、ヴィオラなど数多くの弦楽器を制作した。その作品は「ストラディバリウス」と総称され、高い音響特性と美しい意匠で世界的に評価されている。 1710年代から1730年代にかけて最盛期を迎え、弟子や工房を通じて技術を継承した。現在も現存する楽器の多くは音楽界で宝器とされ、資産価値も非常に高い。ストラディバリの技術は楽器製作の最高峰として称賛され続けている。

1737年アントニオ・ストラディバリ弦楽器 1644年

宝暦2年11月13日

宮川長春

(1682 - 1752)

浮世絵師

江戸時代中期の浮世絵師。宮川派を興し女性美を得意とした。

宮川長春（1682–1752）は江戸時代中期に活躍した浮世絵師で、宮川派の祖とされる。美人画を得意とし、優雅な筆致で女性の表情や衣装を繊細に描写した。写楽や北斎ら後進の浮世絵師たちにも影響を与え、浮世絵の発展に寄与した。また風景画や役者絵など多様な題材にも取り組んだ。晩年まで制作を続け、1752年に没した。その作品は後世に高く評価されている。

1752年宝暦 11月13日宮川長春浮世絵師 1682年

1852年

ホレーシオ・グリーノウ

(1805 - 1852)

彫刻家

アメリカ合衆国出身の初期ネオクラシシズム彫刻家。トーマス・ジェファーソン像など公共彫刻で知られる。

1805年にロードアイランドで生まれたホレーシオ・グリーノウは、イタリアで古典彫刻を学び、アメリカに新たな芸術潮流をもたらしました。彼はトーマス・ジェファーソン像（1836年）など、公共施設向けの彫刻作品で高い評価を受けました。ワシントンD.C.のアメリカ合衆国議会図書館などに作品が所蔵されています。ネオクラシシズムの手法を通じて、古代ギリシャ・ローマの美とアメリカ独自の文化を融合させました。 1852年にイタリアで没し、その生涯を通じてアメリカ美術に重要な足跡を残しました。

1852年ホレーシオ・グリーノウ彫刻家 1805年

1869年

ルイス・モロー・ゴットシャルク

(1829 - 1869)

作曲家

アメリカ出身のロマン派作曲家・ピアニスト。クレオール音楽とラテンアメリカのリズムを取り入れた作品で知られる。

1829年にニューオリンズで生まれたゴットシャルクは、幼少期から卓越したピアノ演奏を示しヨーロッパで研鑽を積みました。彼の作品はクレオールやキューバ、スペインなど多文化のリズムを融合した独自の色彩が特徴です。代表作『バンブーラ』（1848年）や『ポルトリコの思い出』などは高い評価を受け、世界各地で演奏されました。ゴットシャルクは演奏旅行でも名声を博し、南米での演奏中に1869年にハバナで没しました。短い生涯ながら、アメリカ音楽に独創的な視点をもたらしました。

1869年ルイス・モロー・ゴットシャルク作曲家 1829年

1877年

フィリップ・ファイト

(1793 - 1877)

画家

1877年フィリップ・ファイト 1793年

1919年

ホレイショ・パーカー

(1863 - 1919)

作曲家

アメリカの作曲家・音楽教育者。イェール大学音楽学校の初代学長として知られる。

1863年にマサチューセッツ州オーバーンデールで生まれたホレイショ・パーカーは、ミュンヘン音楽院で学びました。帰国後はニューヨークのトリニティ教会オルガニストを務め、教会音楽の分野で才能を発揮しました。 1894年にイェール大学の教授に就任し、同大学音楽学校の初代学長として教育体制を整えました。代表作にオラトリオ『Hora Novissima』（1893年）があり、学内外で高く評価されました。多くの作曲家や指揮者を育成し、アメリカ音楽教育の基盤を築きました。

1919年ホレイショ・パーカー 1863年

1928年

リュシアン・カペー

(1873 - 1928)

音楽家

フランスのヴァイオリニスト・音楽教育者。カペー弦楽四重奏団創設者として知られる。

1873年にパリ音楽院で学んだリュシアン・カペーは、コンセール・コロンヌのメンバーとして演奏活動を始めました。後に自らカペー四重奏団を結成し、室内楽演奏の質を高めるための演奏法を確立しました。弓使いの技術を分析した『弓の技法』を執筆し、カペー・メソッドとして継承されました。彼の教育は20世紀のヴァイオリン奏法に大きな影響を与え、多くの名手を輩出しました。 1928年に逝去し、その業績は現在も世界中で学ばれ続けています。

1928年リュシアン・カペー音楽家 1873年

1939年

ブルーノ・リリエフォッシュ

(1860 - 1939)

画家

スウェーデンの画家。野生動物や自然を題材にした写実的な風景画で知られる。

ブルーノ・リリエフォッシュ（Bruno Liljefors、1860年-1939年）は、スウェーデンの画家で、野生動物や自然風景を精緻に描いた画風が特徴です。彼の作品は19世紀末から20世紀初頭の北欧美術に大きな影響を与え、欧米各地で高く評価されました。動物の生態を観察して捉えた描写は、写実主義と印象主義の橋渡しをする芸術的価値を持ちます。代表作には『白鳥の群れ』や『雌鹿と子鹿』などがあり、美術館や個人コレクションで所蔵されています。今日でも自然観察の視点を取り入れた絵画表現として、多くの画家や愛好家に支持されています。

1939年ブルーノ・リリエフォッシュ画家 1860年

1944年

グレン・ミラー

(1904 - 1944)

ジャズアーティスト、作曲家、トロンボーン奏者

ジャズアーティスト作曲家トロンボーン奏者

アメリカのジャズバンドリーダー兼トロンボーン奏者。ビッグバンドジャズを大衆化した。

グレン・ミラー（Glenn Miller、1904年-1944年）は、アメリカのジャズトロンボーン奏者・作曲家・バンドリーダーです。 1938年に自身のビッグバンドを結成し、『イン・ザ・ムード』や『ムーンライト・セレナーデ』などのヒット曲を生み出しました。彼のバンドはスイングジャズを大衆音楽として広め、第二次世界大戦中には兵士の士気を高めるために演奏活動を行いました。 1944年にはヨーロッパへ向かう途中で消息を絶ち、その神秘的な失踪も音楽史の一エピソードとなっています。今なおジャズの黄金期を象徴する存在として、多くのミュージシャンに影響を与え続けています。

グレン・ミラージャズトロンボーン 1904年

1951年

北脇昇

(1901 - 1951)

画家

日本の画家。昭和初期から中期にかけて活動した。

北脇昇（1901年-1951年）は詳細な記録が少ない日本の画家。昭和初期から中期にかけて活動したとされる。現存する作品は限られているが、20世紀前半の日本洋画界に足跡を残した。その作風や影響範囲は完全には解明されていないものの、美術史研究の対象となることがある。作品は個人所蔵や小規模な美術館で展示されることもある。今なお謎の多い画家として、美術愛好家の興味を引き続けている。

1951年北脇昇 1901年

1977年

ヤコフ・フリエール

(1912 - 1977)

ピアニスト、音楽教師

ピアニスト音楽教師

ソ連を代表するピアニストで、後進の育成にも尽力した音楽教師。

1912年にロシアで生まれ、モスクワ音楽院で学ぶ。師事したニコライ・ヤンゲリスに才能を認められ、国際コンクールで入賞。演奏家としてソ連内外で演奏旅行を行い、高い評価を得た。モスクワ音楽院教授として多数の優れたピアニストを育成。 1977年に没し、教育者としても大きな影響を残した。

1977年ヤコフ・フリエールピアニスト 1912年

1984年

楠部彌弌

(1897 - 1984)

陶芸家

日本の陶芸家。伝統技法に独自の美学を加えた作品で知られる。

1897年に生まれ、陶芸家としての道を歩み始めた。伝統的な技法を基礎に独自の造形美を追求した。釉薬や焼成方法の研究を重ね、独特の色彩表現を生み出した。国内外の展覧会で作品を発表し、高い評価を得た。 1984年に亡くなるまで後進の育成にも力を注ぎ、陶芸界に影響を与えた。

1984年楠部彌弌 1897年