12月17日の命日 - 科学者・研究者

1822年

ジョバンニ・ファブローニ

(1752 - 1822)

博物学者、経済学者、農学者、化学者

博物学者経済学者農学者化学者

イタリアの博物学者・経済学者・農学者・化学者。学際的な研究で農業と自然科学の発展に寄与。

1752年にイタリアのフィレンツェで生まれる。博物学や農学、化学を幅広く研究し、自然界の分類と農業生産の効率化に貢献した。トスカーナ大公国の宮廷に仕え、農業経済に関する著作を発表。大学で教鞭を執りながら、農作物の栽培技術や肥料の化学的分析を行った。複数の学術団体に参加し、ヨーロッパ各地との学術交流を推進した。

1822年ジョバンニ・ファブローニ 1752年

1857年

フランシス・ボーフォート

(1774 - 1857)

海軍軍人、気象学者

海軍軍人気象学者

イギリスの海軍軍人および気象学者。ボーフォート風力階級の考案者。

1774年にアイルランドで生まれる。 1790年代にイギリス海軍に入隊し、多くの航海測量に従事した。風力階級を示す「ボーフォート風力階級」を開発し、海洋気象学の基礎を築いた。ナポレオン戦争中には水路測量局長として航路図作成を統括し、海図の精度向上に寄与した。晩年は王立協会の会長を務め、学術界でも高い評価を受けた。

1857年フランシス・ボーフォート 1774年

1881年

ルイス・ヘンリー・モーガン

(1818 - 1881)

文化人類学者

アメリカの文化人類学者。イロコイ族研究を基に社会進化論を提唱した。

1818年にニューヨーク州に生まれた。イロコイ連邦のモヒカン族に関する詳細なフィールドワークを行い、その研究成果を発表した。 1877年の著書『Ancient Society』では、社会を野蛮制・半野蛮制・文明制の3段階に分類する理論を提唱した。これにより文化人類学や社会学の発展に大きな影響を与えた。 1881年に没。今日の人類学的研究の基礎を築いた先駆者とされる。

1881年ルイス・ヘンリー・モーガン文化人類学者 1818年

1895年

イリニ・ヤーノシュ

(1817 - 1895)

発明家、化学者

発明家化学者

ハンガリーの発明家・化学者。安全マッチを発明した。

1817年にハンガリーで生まれた化学者。青酸化合物を使用せず、摩擦で着火する無音・無爆発の安全マッチを考案した。この発明は従来の磷黄マッチの危険性を大幅に低減し、マッチ産業に革新をもたらした。政治運動にも関与し、ハンガリー独立運動を支援した。 1895年に没。日常生活に欠かせない製品の発展に貢献した。

1895年イリニ・ヤーノシュ発明家化学者 1817年

1896年

パウル・カール・バイヤスドルフ

(1836 - 1896)

薬剤師

19世紀ドイツの薬剤師。医薬品の調製と薬局運営に従事した。

1836年に生まれたドイツ出身の薬剤師。医薬品の調製や処方箋の作成に携わり、地域の医療に貢献した。当時の薬学は体系化が進む過程にあり、混合処方や品質管理の分野で経験を積んだと思われる。詳細な業績は限られているが、19世紀後半の医療体制を支えた一人である。 1896年に没。

1896年パウル・カール・バイヤスドルフ英語版 1836年

1907年

ウィリアム・トムソン（ケルヴィン卿）

(1824 - 1907)

物理学者

イギリスの物理学者。熱力学と絶対温度の概念を確立した。

1824年にアイルランドのベルファストで生まれた。ケルヴィン卿の称号を持ち、熱力学第二法則の定式化や絶対温度尺度の創案で知られる。グラスゴー大学で教授を務め、電磁気学や流体力学の研究も行った。タイド予測機や電信線の最適設計など実用的な装置開発にも取り組んだ。 1907年に没し、物理学史に大きな足跡を残した。

1907年ウィリアム・トムソン物理学者 1824年

1917年

エリザベス・ギャレット＝アンダースン

(1836 - 1917)

医師

英国初の女性医師。女性の医療教育と権利向上に尽力した。

1836年にロンドンで生まれた。当時女性に門戸が閉ざされていた医学教育を志し、独学の後にパリで学位を取得した。 1865年に英国で初の女性医師資格を得て、医療業界で活躍した。女性医学生の支援団体を設立し、ロンドン女子医学校（現在の女子医科大学）の創設を主導した。また地方自治体の議員や市長としても活動し、女性の参政権拡大に貢献した。 1917年に没。

1917年エリザベス・ギャレット＝アンダースン医師 1836年

1933年

ポール・リッシェ

(1849 - 1933)

解剖学者、生理学者、彫刻家

解剖学者生理学者彫刻家

フランスの解剖学者・生理学者、彫刻家としても活躍。

ポール・リッシェは1849年にフランスで生まれ、医学と美術を融合させた独自の研究を展開。パリにおいて解剖学と生理学を専門とし、人体の構造や機能に関する詳細な知見を築いた。彫刻家としても活動し、自身の解剖学的理解を反映した写実的な作品を制作。医学生や美術家向けの図版や教科書の挿絵で高く評価され、多くの後進に影響を与えた。1933年に84歳で逝去し、その多岐にわたる業績は現代の医学教育にも受け継がれている。

1933年ポール・リッシェ解剖学者生理学者彫刻家 1849年

1940年

アリシア・ブール・ストット

(1860 - 1940)

数学者

アイルランド出身の数学者。高次元幾何学の研究で知られる。

アリシア・ブール・ストットは数学者ジョージ・ブールの娘として1860年にアイルランドで生まれた。主に四次元ポリトープ（多胞体）の研究に取り組み、図解を通じて複雑な幾何構造を視覚化した。『四次元幾何学の独創的な図解』などの著作が同分野で高く評価され、その成果は現代の位相幾何学研究にも影響を与えている。教育者としても活動し、複素的な数学概念を一般に普及させることに努めた。1940年12月17日に80歳で逝去し、その業績は数学史に刻まれている。

1940年アリシア・ブール・ストット英語版 1860年

1944年

一木喜徳郎

(1867 - 1944)

法学者、政治家、教育者

法学者政治家教育者

日本の法学者・政治家。近代法制度の整備や教育に尽力。

一木喜徳郎は1867年に日本で生まれ、東京帝国大学法科大学で法学を学んだ。法学者として憲法や行政法の研究に努め、立憲政治の発展に寄与。政治家として衆議院議員を務め、公共教育制度の整備や地方自治の強化に取り組んだ。さらに法学教育に情熱を注ぎ、多くの法曹人を育成した。1944年12月17日に没し、その理論と実践は日本の法制度構築に大きな影響を与えた。

1944年一木喜徳郎法学者政治家教育者 1867年

1947年

ヨハンス・ブレンステッド

(1879 - 1947)

化学者

デンマークの化学者。酸塩基反応の理論を確立。

ヨハンス・ブレンステッド（ヨハン・ニコラウス・ブレンステッド）は1879年にデンマークで生まれ、酸と塩基の本質を解明するBrønsted–Lowry理論を独自に発表した。アンリ・ローリーと同時に理論を提唱し、酸塩基化学の基礎を築いた。研究者として大学で教鞭を執り、多くの後進を育成。化学結合や触媒作用に関する業績も残し、無機化学や物理化学の発展に寄与。1947年12月17日に没し、その理論は現代化学教育の基礎となっている。

1947年ヨハンス・ブレンステッド化学者 1879年

1962年

カール・ディーム

(1882 - 1962)

スポーツ研究者、1936年べルリンオリンピック事務総長

スポーツ研究者 1936年べルリンオリンピック事務総長

ドイツのスポーツ研究者。 1936年ベルリンオリンピックの事務総長を務めた。

1882年に生まれたドイツの体育研究者で、スポーツ史や運動生理学を中心に研究を行った。 1928年からオリンピック委員会に関わり、1936年のベルリンオリンピックでは事務総長を務めて大会運営を統括した。戦後もスポーツ教育の普及に尽力し、多数の著書や論文を発表した。国際オリンピック委員会（IOC）の委員としても活動し、国際スポーツ界の発展に貢献した。 1962年12月17日に没し、その功績は今も高く評価されている。

1962年カール・ディーム英語版 1936年べルリンオリンピック 1882年