キルタンサス (笛吹水仙)

学名: Cyrtanthus elatus
科名: ヒガンバナ科

花言葉

  • ロマンティック
  • はにかみ屋
  • 屈折した魅力

特徴

花色:

説明

キルタンサスは、ギリシア語で「曲がった」と「花」を意味する言葉に由来する南アフリカ原産の球根植物です。約50種が存在し、多くが芳香を持ちます。ラッパ状の花が湾曲していることが特徴で、フルーツのような甘い香りを放ちます。英名をファイアーリリーといい、冬咲き種と夏咲き種があります。小さく目立たない花ですが、その独特の香りで人々を魅了します。

豆知識

  • キルタンサスの名前はギリシャ語の「キルトス(曲がった)」に由来し、花の形状を表現しています
  • 南アフリカには野生種が40~50種も存在し、地域ごとに異なる特徴を持ちます
  • フルーツのような甘い香りを持つことから、香りの良い球根植物として知られています
  • 冬咲き種と夏咲き種があり、品種によって開花時期が大きく異なります

利用方法

観賞用
  • 温室での鉢植え栽培
  • 切り花としての利用
  • 室内装飾用の球根植物
薬用

注意: 薬用利用の記録はありません

食用

食用には適しません

その他
  • 香料としての利用の可能性
  • 園芸愛好家のコレクション植物

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 球根, 葉

症状: ヒガンバナ科植物特有のアルカロイドを含むため、摂取すると消化器症状を引き起こす可能性があります

センリョウ (千両)

学名: Sarcandra glabra
科名: センリョウ科

花言葉

  • 裕福
  • 利益
  • 祝福

特徴

花色:

説明

センリョウは日本、朝鮮半島、中国、台湾などに自生するセンリョウ科の常緑低木です。古くからナンテンやマンリョウとともに縁起の良い木として親しまれ、お正月用の生け花の花材として重宝されてきました。初夏に新梢の先端に穂状の小さな黄緑色の花を咲かせた後、晩秋に直径5~6mmのツヤツヤした赤い実をつけます。マンリョウと似ていますが、センリョウは葉の上に実をつけるのが特徴です。

豆知識

  • 「千両」の名前は江戸時代に付けられ、たくさんの実がお金に見えることから名づけられました
  • マンリョウ(万両)と対比して名付けられましたが、実際の市場価値は千両の方が高いとされていました
  • センリョウは葉の上に実をつけ、マンリョウは葉の下に実をつけるため、見分けるのは比較的容易です
  • 病害虫にほとんど悩まされない丈夫な植物として知られています

利用方法

観賞用
  • 正月の生け花材料
  • 庭木として植栽
  • 鉢植えでの観賞用栽培
薬用
  • 民間薬として関節痛の治療
  • 打撲傷の外用薬として利用

注意: 専門家の指導なしに薬用利用は避けてください

食用

食用には適しません

その他
  • 切り花として花市場で販売
  • 盆栽素材として利用

毒性

症状: 特に毒性は報告されていませんが、実は食用ではありません

シーマニア

学名: Gloxinia sylvatica
科名: イワタバコ科

花言葉

  • 繁栄
  • 元気
  • コミュニケーション

特徴

花色:

説明

シーマニアは南米のボリビア、ペルー、アルゼンチン原産のイワタバコ科の球根植物です。現在はグロキシニア属に分類されていますが、かつてシーマニア属に分類されていたことから、今でもその旧属名で呼ばれています。地下に鱗状の地下茎を持ち、10月から2月にかけて赤からオレンジ色のベル形の花を横向きに咲かせます。草丈は40cm前後で、冬の室内を彩る鉢花として人気があります。

豆知識

  • シーマニアという名前は、ドイツの植物収集家ベルトルト・カール・ゼーマン氏に因んで付けられました
  • 現在はグロキシニア属に分類されていますが、園芸界では今でも「シーマニア」の名前で親しまれています
  • 「ボリビアン・サンセット」という英名は、夕日のような美しい花色に由来しています
  • 冬咲きの球根植物としては珍しく、寒い季節に鮮やかな色彩を楽しめる貴重な植物です

利用方法

観賞用
  • 冬季の室内鉢植え
  • 温室での栽培展示
  • 切り花としての利用
薬用

注意: 薬用利用の記録はありません

食用

食用には適しません

その他
  • 園芸愛好家のコレクション植物
  • 植物園での展示用植物

毒性

症状: 特に毒性は報告されていません

ツワブキ (石蕗)

学名: Farfugium japonicum
科名: キク科

花言葉

  • 困難に傷つけられない
  • 困難に負けない
  • 謙遜

特徴

花色:

説明

ツワブキは日本から東アジアにかけて分布するキク科の多年草です。海岸近くの岩場など厳しい環境に自生する丈夫な植物で、10月から11月にかけて黄色いキクのような花を咲かせます。葉は厚く光沢があり、古くから観賞用として庭園に植えられてきました。また、若葉は塩茹でして食用にされることもありますが、適切な処理が必要です。生薬名を「橐吾(たくご)」といい、民間薬としても利用されてきました。

豆知識

  • ツワブキの名前は「ツヤのあるフキ」という意味で、葉の光沢に由来しています
  • 海岸の厳しい塩分環境でも育つ数少ない植物の一つです
  • 江戸時代から観賞用として栽培され、多くの園芸品種が作られました
  • 生薬名の「橐吾(たくご)」は中国の古典医学書にも記載されている歴史ある薬草です

利用方法

観賞用
  • 日本庭園の下草として植栽
  • 鉢植えでの観賞用栽培
  • グランドカバーとしての利用
薬用
  • やけどの治療
  • 胃もたれの改善
  • 打撲傷の外用薬

注意: ピロリジンアルカロイドを含むため、専門知識なしに薬用利用は避けてください

食用
  • 若葉
その他
  • 園芸用の斑入り品種の育成
  • 盆栽素材としての利用

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 葉, 茎, 根

症状: ピロリジンアルカロイドによる肝毒性があり、適切な処理なしに摂取すると肝障害を起こす可能性があります

ビワ (枇杷)

学名: Eriobotrya japonica
科名: バラ科

花言葉

  • 温和
  • 内気
  • 治癒

特徴

花色:

説明

ビワは中国中南部原産とされるバラ科の常緑高木です。古代に中国から日本に渡来し、現在は関東以西の暖地で広く栽培されています。10月から12月にかけて甘い芳香のある白い5弁の花を咲かせ、翌年の初夏に楕円形の甘い果実を実らせます。葉は収斂作用があるタンニンやアミグダリンを含み、古くから民間薬として利用されてきました。果実は食用として人気がありますが、種子には毒性があるため注意が必要です。

豆知識

  • ビワという名前は、楽器の琵琶に果実の形が似ていることから付けられました
  • 中国では3000年以上前から栽培されており、世界最古の果樹の一つとされています
  • 花は冬に咲くため、「大寒桜」とも呼ばれることがあります
  • 日本では長崎県が生産量日本一で、茂木ビワが有名です

利用方法

観賞用
  • 庭木として植栽
  • 街路樹としての利用
  • 公園樹としての植栽
薬用
  • 葉を乾燥させてビワ茶として利用
  • やけどや湿疹の外用薬
  • 咳止めや去痰作用

注意: 種子には青酸配糖体が含まれるため、絶対に摂取しないでください

食用
  • 果実
その他
  • 木材として家具や楽器の材料
  • 葉から抽出したエキスの化粧品利用

毒性

毒性レベル: 強い

有毒部位: 種子, 未熟果実

症状: 種子に含まれるアミグダリンが青酸に変化し、頭痛、めまい、悪心、嘔吐などの中毒症状を引き起こします