1675年

ヨハネス・フェルメール

(1632 - 1675)

画家

画家
17世紀オランダの風俗画家。光と色彩表現に優れた巨匠。
ヨハネス・フェルメール(1632-1675)はオランダ黄金時代を代表する画家で、室内の静謐な光景を描く技法で知られます。 『真珠の耳飾りの少女』や『牛乳を注ぐ女』など、人物と光の対比を巧みに表現した作品で高い評価を得ました。 ラピスラズリ由来の高価な青顔料を多用したことでも知られ、色彩感覚の鋭敏さを示しています。 約35点の作品を残し、制作記録が少ないためミステリアスな存在とも言われます。 死後しばらく忘れられていたものの、19世紀以降に再評価され、西洋美術史における巨匠とされています。
1675年 ヨハネス・フェルメール 1632年
1713年

カルロ・マラッタ

(1625 - 1713)

イタリアの画家

イタリアの画家
17世紀イタリアのバロック画家。宗教画や肖像画で活躍。
カルロ・マラッタ(1625-1713)はイタリア・バロック期を代表する画家で、ローマを拠点に活躍しました。 教会装飾画や祭壇画を多く手がけ、その清新な色彩と写実的な人物表現で高い評価を得ました。 ラファエロ前派の影響を受けつつ独自の優雅な作風を確立し、後世の芸術家にも影響を与えました。 ローマ教皇や貴族からの注文を受け、肖像画制作にも精力的に取り組みました。 その長い活動期間を通じてイタリア美術界の中心人物の一人として寵愛されました。
1713年 カルロ・マラッタ 1625年
1769年

ピエール=アントワーヌ・ボードワン

(1723 - 1769)

画家

画家
フランスのロココ様式の画家。官能的で親密な室内画やミニアチュールで知られる。
1723年にパリで生まれ、ジャン=ミシェル・シャルパンティエの影響を受けて画家として活動を開始した。 主に貴族や上流階級の私的な情景を描いた室内画やミニアチュール作品で高く評価された。 優美で繊細な筆致を特徴とし、当時のロココ芸術を代表する作家の一人となった。 同時に版画家としても活動し、自身の絵画を複製して広める手法を取り入れた。 1769年に亡くなるまで、多くの作品を残し、現在もロンドンやパリの主要美術館で所蔵されている。
1769年 ピエール=アントワーヌ・ボードワン 1723年
1792年

ヨーゼフ・マルティン・クラウス

(1756 - 1792)

作曲家

作曲家
ドイツ出身の作曲家。「スウェーデンのモーツァルト」と称された古典派音楽家。
1756年にドイツで生まれた後、スウェーデン宮廷楽団に招かれ作曲家として活躍。 交響曲や宗教音楽、室内楽など幅広いジャンルで作品を残した。 優美かつ革新的な旋律を特徴とし、モーツァルトと比較されることもあった。 代表作に『交響曲ト長調』や祝祭音楽などがあり、当時の北ヨーロッパ音楽界に大きな影響を与えた。 1792年に急逝したが、その短い生涯で多くの名曲を残した。
1792年 ヨーゼフ・マルティン・クラウス 1756年
1815年

ジュゼッペ・ボッシ

(1777 - 1815)

画家

画家
イタリアの画家で美術史家。ブレラ絵画館の設立に関与した芸術管理者。
1777年ミラノ近郊に生まれ、若くして絵画と美術史研究に秀でた才能を示した。 イタリア革命期にはブレラ絵画館の創設と運営に深く関与し、コレクションの整備を指導した。 自身も風景画や肖像画を制作し、ナポレオン時代にはフランス政府の美術行政に協力した。 教授としても後進の育成に努め、イタリアにおける近代美術教育の発展に寄与した。 1815年に没した後も、その組織化されたコレクションは美術史研究の基盤となっている。
1815年 ジュゼッペ・ボッシ 英語版 1777年
1839年

マチュー・イグナス・ファン・ブレー

(1773 - 1839)

画家

画家
フランドル(現ベルギー)出身の画家。古典的構図と豊かな色彩で肖像画や歴史画を制作した。
1773年にアントウェルペンで生まれ、美術アカデミーで学んだ後、イタリアに渡って古典絵画の技法を研鑽した。 帰国後は肖像画家として貴族や聖職者からの注文を受け、多くの著名人を描いた。 また、聖書や神話を題材にした歴史画でも評価され、アントウェルペン芸術協会の中心人物となった。 柔らかな光の表現と緻密な筆致を特徴とし、フランドル絵画の伝統を受け継いだ。 1839年に没するまで、教育者としても活動し、多くの画家を育成した。
1839年 マチュー・イグナス・ファン・ブレー オランダ語版 1773年
1885年

ルートヴィヒ・ノール

(1831 - 1885)

音楽学者

音楽学者
ドイツの音楽学者で、ブラームスやシューマンの作品を編集・紹介した。
ルートヴィヒ・ノール(1831~1885)は音楽史と音楽学の研究者として知られます。 ブラームスやシューマンの歌曲集を編纂し、初版を出版して広く紹介しました。 音楽学の初期発展に寄与し、楽譜批判校訂の手法を確立しました。 ケルン大学などで講義を行い、後進の育成にも努めました。 その業績は現代の音楽学にも大きな影響を与えています。
ルートヴィヒ・ノール 英語版 1831年
1909年

フランシスコ・タレガ

(1852 - 1909)

作曲家、ギター奏者

作曲家 ギター奏者
スペインの作曲家・ギタリストで、近代クラシックギターの父と称される。
フランシスコ・タレガ(1852~1909)はバレンシア出身のギタリスト兼作曲家です。 『アルハンブラの思い出』などの名曲を残し、ギター奏法の発展に貢献しました。 パガニーニ技法をギターに応用した演奏で知られ、多くの弟子を育てました。 スペイン古典ギターのレパートリー構築に尽力し、後の世代に影響を与えました。 その作品は現在も世界中で演奏され続けています。
1909年 フランシスコ・タレガ 作曲家 1852年
1943年

ファッツ・ウォーラー

(1904 - 1943)

ジャズピアニスト

ジャズピアニスト
アメリカのジャズピアニスト、作曲家として活躍した。ユーモア溢れる演奏スタイルと歌唱を特徴とし、ジャズの普及に貢献した。
1904年にニューアーク(ニュージャージー州)で生まれ、幼少期からピアノを独学で習得しました。1920年代にプロのジャズピアニストとして活動を始め、ニューヨークのハーレムで頭角を現しました。軽快なリズムとユーモアあふれる演奏スタイル、歌唱を交えたショーマンシップで多くの聴衆を魅了しました。作曲家としても『Honeysuckle Rose』『Keepin' Out of Mischief Now』などの名曲を生み出し、ジャズスタンダードとして演奏され続けています。レコーディングを重ね、ライブショーも精力的に行い、スイングジャズの普及に大きく貢献しました。1943年、39歳の若さで亡くなりましたが、その功績は現代ジャズ界にも色濃く残っています。
1943年 ファッツ・ウォーラー ジャズ ピアニスト 1904年
1944年

グレン・ミラー

(1904 - 1944)

バンド指揮者

バンド指揮者
スイング・ジャズを代表するアメリカのバンドリーダー・トロンボーン奏者。『イン・ザ・ムード』など数々の名曲で知られる。
1904年アイオワ州デモインで生まれ、幼少期から音楽に親しみました。大学在学中にビッグバンドで活動を開始し、1938年に自身の楽団『グレン・ミラー楽団』を結成しました。代表曲『イン・ザ・ムード』『ムーンライト・セレナーデ』『チャタヌーガ・チュー・チュー』は世界的ヒットを記録し、スイングジャズの象徴となりました。第二次世界大戦中はイギリスで軍の慰問公演を実施し、戦地の兵士たちに勇気を与えました。1944年、不慮の飛行機事故で39歳で亡くなりましたが、そのメロディは今も多くの人々に愛されています。
1944年 グレン・ミラー 指揮者 1904年
1962年

木田金次郎

(1893 - 1962)

画家

画家
日本の画家。洋画を中心に風景画や静物画を手がけた。
1893年東京に生まれ、東京美術学校(現・東京芸術大学)で西洋絵画を学びました。卒業後はヨーロッパに留学し、印象派やポスト印象派の技法を吸収しました。帰国後は風景画や静物画を中心に制作を続け、その柔らかな色彩と光の表現で評判を得ました。1930年代からは美術教育にも携わり、多くの若手画家を指導しました。戦後は展覧会活動を活発化し、国内外で作品を発表しました。1962年に69歳で逝去し、戦後洋画の発展に寄与しました。
木田金次郎 画家 1893年
1962年

アディラ・ファキーリ

(1889 - 1962)

ヴァイオリニスト

ヴァイオリニスト
20世紀初頭にヨーロッパで活躍したハンガリー出身のヴァイオリニスト。
アディラ・ファキーリは1889年ハンガリーに生まれ、繊細かつ情熱的な演奏で聴衆を魅了しました。 ウィーンやパリを中心にコンサート活動を行い、多くの名指揮者や作曲家と共演しました。 1910年代からレコード録音も行い、当時のヴァイオリン演奏に新たな表現をもたらしました。 彼女の演奏スタイルは多くの弟子を育て、20世紀前半の音楽シーンに深い足跡を残しました。
アディラ・ファキーリ ヴァイオリニスト 1889年