12月15日の誕生日 - 科学者・研究者

1584年

ジョン・セルデン

(1584 - 1654)

歴史家、中東学者、政治家

歴史家中東学者政治家

イギリスの法学者・歴史家で中東研究の先駆者。国際法や海洋法の研究でも功績を残した。

ジョン・セルデンは1584年にイングランドで生まれ、オックスフォード大学で法学を学びました。『海洋権論（Mare Clausum）』ではイギリスの海洋主権を論じ、国際法の発展に影響を与えました。中東史やユダヤ法にも詳しく、『ユダヤ法大全』など多くの著作を残しました。政治家としても活動し、下院議員として王権と議会の権利を巡る議論に参加しました。 1654年に生涯を閉じるまで、英国法学界の中心的人物として知られました。

1584年ジョン・セルデン歴史家政治家 1654年

1802年

ボーヤイ・ヤーノシュ

(1802 - 1860)

数学者

ハンガリーの数学者で非ユークリッド幾何学の先駆者。父親と同時期に独立に体系を構築した。

ボーヤイ・ヤーノシュは1802年にハンガリーで生まれ、数学の才能を早くから示しました。 19世紀初頭、ユークリッドの第5公準の代替を試み、独自に非ユークリッド幾何学を構築しました。父Farkas Bolyaiと同時期に同様の成果を上げ、幾何学の発展に大きな影響を与えました。また数論や解析学の研究にも取り組み、多くの論文を発表しました。 1860年に没し、その先駆的な業績は後世の数学者たちに受け継がれました。

1802年ボーヤイ・ヤーノシュ数学者 1860年

1827年

ジョゼフ・アレヴィ

(1827 - 1917)

言語学者、東洋学者

言語学者東洋学者

ユダヤ系フランス人の言語学者・東洋学者で、ヒンズー語やサンスクリット語の研究を通じて学界に貢献した。

ジョゼフ・アレヴィ（1827年生–1917年没）は翻訳者としても知られる言語学者・東洋学者である。中東やインドへの旅を重ね、碑文の解読や古代文献の研究に取り組んだ。特にヘブライ語やアラム語、サンスクリット語に精通し、多くの言語資料を集めた。フランス科学アカデミーの会員として活躍し、後進の研究者を支援した。その業績は近代西洋におけるオリエント学発展の礎となった。

1827年ジョゼフ・アレヴィ言語学者東洋学 1917年

1852年

アンリ・ベクレル

(1852 - 1908)

物理学者

フランスの物理学者で、放射能を発見しノーベル物理学賞を受賞した。

アンリ・ベクレル（1852年生–1908年没）は、放射能現象を初めて発見した科学者である。ウラン化合物が自然に発する放射線を観察し、その存在を明らかにした。 1903年にはマリー・キュリーとピエール・キュリーと共にノーベル物理学賞を受賞した。放射能研究の黎明期に重要な基礎を築き、後の核物理学発展に大きく寄与した。彼の発見は科学だけでなく、医学やエネルギー分野にも革新的な影響を与えた。

1852年アンリ・ベクレル物理学者 1908年

1859年

ルドヴィコ・ザメンホフ

(1859 - 1917)

眼科医、エスペラント創案者

眼科医エスペラント創案者

ポーランド出身の眼科医で、人工国際語エスペラントの創案者。

ルドヴィコ・ザメンホフ（1859年生–1917年没）は、言語の壁を越えた国際理解を目指してエスペラントを提案した。幼少期から多言語環境で育ち、様々な民族間のコミュニケーションの難しさを痛感した。医学の道を歩みながらも言語研究に没頭し、1887年にエスペラントの初期文法を書籍として出版した。その後も国際会議を主催するなど運動を牽引し、エスペラントは世界各地に広まった。亡くなるまで平和と相互理解のための活動を続けた。

1859年ルドヴィコ・ザメンホフエスペラント 1917年

1860年

ニールス・フィンセン

(1860 - 1904)

内科医、科学者

内科医科学者

デンマークの内科医・科学者で、光線療法を確立しノーベル生理学・医学賞を受賞した。

ニールス・フィンセン（1860年生–1904年没）は、日光や人工光線を用いた治療法を開発した医師である。皮膚結核や黄疸などに光線療法を応用し、顕著な治療成績を示した。 1893年にコペンハーゲンにフィンセン研究所を設立し、多くの研究者を育成した。その功績により1903年にはノーベル生理学・医学賞を受賞した。彼の研究は現代の皮膚科や光線治療の基礎となった。

1860年ニールス・フィンセン 1904年

明治5年11月15日

佐々木吉三郎

(1872 - 1924)

教育学者

明治期の教育学者で、近代日本の学校制度の整備に務めた。

佐々木吉三郎（1872年生–1924年没）は、日本の近代教育の基礎を築いた学者である。教育行政に携わり、小学校から高等教育まで一貫した制度設計を行った。また児童心理学や教育評価の研究を進め、実践的な教授法を提唱した。文部省の役職を経て、大学教授として多くの教育者を育成した。その功績は現在の日本の教育制度にも受け継がれている。

1872年明治 11月15日佐々木吉三郎 1924年

1888年

上坂酉三

(1888 - 1976)

商学者、早稲田大学名誉教授

商学者早稲田大学名誉教授

早稲田大学名誉教授として商学の発展に貢献した学者。

1888年に生まれ、商学を専攻して研究に着手。早稲田大学で教鞭をとり、企業経営論や流通論の講義で知られる。多くの研究論文や教科書を執筆し、日本の商学教育に寄与。大学では学生指導にも力を注ぎ、多くの実業界リーダーを育成。 1976年に没するまで、学界と産業界をつなぐ架け橋として活動した。

1888年上坂酉三早稲田大学 1976年

1909年

三木忠直

(1909 - 2005)

鉄道技術研究所技術者

鉄道技術研究所で鉄道車両や設備の研究開発に携わった技術者。

1909年12月15日に生まれた。鉄道技術研究所で車両や線路、信号システムの研究開発に従事し、日本の鉄道安全性と効率化に寄与した。技術者として多くの実用化プロジェクトを手がけ、鉄道インフラの近代化を支えた。研究成果は学会や技術誌でも発表され、高い評価を受けた。2005年に逝去した。

1909年三木忠直鉄道技術研究所 2005年

1916年

モーリス・ウィルキンス

(1916 - 2004)

生物物理学者

ニュージーランド出身の生物物理学者。DNA構造の研究でノーベル賞受賞。

・1916年にニュージーランドで生まれ、物理学を学ぶ。・イギリスに渡り、キングス・カレッジ・ロンドンでX線回折研究に従事。・DNAの二重らせん構造解明に必要なデータを提供。・1962年にノーベル生理学・医学賞を受賞。・学内外で分子生物学の教育と研究推進に貢献。・2004年に逝去。その業績は生命科学の基礎を築いた。

1916年モーリス・ウィルキンス 2004年

1923年

フリーマン・ダイソン

(1923 - 2020)

理論物理学者、プリンストン高等研究所名誉教授

理論物理学者プリンストン高等研究所名誉教授

量子電磁力学や数学的物理学の発展に貢献した世界的理論物理学者。

フリーマン・ダイソンは1923年にイギリスで生まれ、ケンブリッジ大学で学位を取得した後、アメリカのプリンストン高等研究所で研究生活を送った。ダイソン方程式やダイソン級数など、量子電磁力学の理論的枠組みの構築に大きく寄与した。固体物理学や宇宙論の分野にも関心を示し、幅広い研究成果を発表。著作『Disturbing the Universe』などを通じて科学の社会的意義を説き、一般向けの執筆活動も行った。2020年に96歳で逝去するまで、学界の最前線で活躍し続けた。

フリーマン・ダイソン理論物理学プリンストン高等研究所 2020年

1924年

菊村紀彦

(1924 - 2010)

仏教学者、音楽プロデューサー

仏教学者音楽プロデューサー

仏教研究と音楽プロデュースという二つの領域で活躍した学者。

菊村紀彦は1924年に生まれ、仏教学を専攻して大学で教鞭を執った。特に大乗仏教の文献研究において高い評価を受け、数々の論文や著書を発表した。並行して音楽業界にも関心を寄せ、プロデューサーとしてさまざまなアルバム制作に携わった。仏教思想と音楽表現を融合させる試みはユニークとされ、多方面から注目を集めた。2010年に逝去するまで、学問と芸術の架け橋として活動した。

菊村紀彦 2010年