聖ルチア祭(スカンディナヴィア諸国、南欧)
シラクサのルチアの聖名祝日。
聖ルチア祭は、12月13日にシチリア出身の聖女ルチアを祝う宗教的祝祭です。スウェーデンなど北欧でキャンドルを手に行列が行われます。
聖ルチア祭は4世紀にシラクサで殉教した聖女ルチアをたたえる日で、キリスト教圏では聖名祝日として定着しました。特にスウェーデンやノルウェーなどスカンディナビアでは、白い衣にロウソクを飾った冠をかぶる少女が先頭となり、聖母行列が行われます。少女役の「ルチア姫」は家族を代表して朝の食卓に伝統菓子「ルッセカット」を供し、光を象徴する役割を担います。南欧では聖歌やミサを通じて聖女の献身を称え、地元の食文化も取り入れられています。冬至前の闇の深い季節に光をもたらす儀式として、多くの国で冬の風物詩となっています。近年は観光イベントとしても注目され、伝統と現代が融合した祝祭が各地で開催されています。
聖ルチア祭
シラクサのルチア
聖名祝日