正月事始め・煤払い・松迎え

国・地域: 日本

正月を迎える準備を始める日。昔はこの日に門松やお雑煮を炊くための薪など、お正月に必要な木を山へ取りに行く習慣があった。

正月事始めは、新年を迎える準備として煤払いや門松を整える日本の年中行事です。昔はこの日に山へ薪や松を取りに行く風習がありました。
正月事始めは日本の年中行事の一つで、新年を迎える準備として行われます。煤払いは家や神社仏閣の煤を払い清める作業で、松迎えでは門松を立てるための松を山へ取りに行くことがかつての風習でした。これらは年神様を迎えるための清浄儀礼とされ、家族や村人が協力して行った歴史があります。地域によって時期や作法に違いがありますが、現在でも大掃除や門松の設置として形を変えながら受け継がれています。新年の吉兆を願い、無病息災や家内安全を祈念する意味合いも込められています。現代では大掃除としての側面が強調され、年末の慌ただしさの中にも伝統の息吹を感じられる行事です。
正月事始め 日本 門松 お雑煮

聖ルチア祭(スカンディナヴィア諸国、南欧)

シラクサのルチアの聖名祝日。

聖ルチア祭は、12月13日にシチリア出身の聖女ルチアを祝う宗教的祝祭です。スウェーデンなど北欧でキャンドルを手に行列が行われます。
聖ルチア祭は4世紀にシラクサで殉教した聖女ルチアをたたえる日で、キリスト教圏では聖名祝日として定着しました。特にスウェーデンやノルウェーなどスカンディナビアでは、白い衣にロウソクを飾った冠をかぶる少女が先頭となり、聖母行列が行われます。少女役の「ルチア姫」は家族を代表して朝の食卓に伝統菓子「ルッセカット」を供し、光を象徴する役割を担います。南欧では聖歌やミサを通じて聖女の献身を称え、地元の食文化も取り入れられています。冬至前の闇の深い季節に光をもたらす儀式として、多くの国で冬の風物詩となっています。近年は観光イベントとしても注目され、伝統と現代が融合した祝祭が各地で開催されています。
聖ルチア祭 シラクサのルチア 聖名祝日

ナショナルデー

国・地域: セントルシア

クリストファー・コロンブスがセントルシア島を「発見」したのが聖ルチアの祝日であったとされることから。

セントルシアのナショナルデーは、コロンブスが島を「発見」したとされる聖ルチア祭の日を記念する祝日です。
セントルシアのナショナルデーは、クリストファー・コロンブスが1502年の聖ルチア祝日に島を「発見」したとされることに由来します。正式名称は「National Day of Saint Lucia」で、国旗掲揚やパレード、伝統舞踊や音楽が各地で行われます。首都カストリーズでは政府主催の式典や市民マラソン、花火大会が開催され、観光客も多く訪れます。国家の歴史や文化を再認識する日として学校やコミュニティでも講演会や展示が行われます。国民は伝統衣装を身にまとい、地元料理を楽しみながら祝祭ムードに包まれます。現代では独立記念日ではないものの、ナショナルデーとして国民統合の象徴となっています。
ナショナルデー セントルシア クリストファー・コロンブス

共和国記念日

国・地域: マルタ

1974年のこの日、マルタが英連邦王国からイギリス連邦内の共和国に移行した。

マルタ共和国記念日は、1974年にイギリス連邦内の共和国へ移行したことを祝う祝日です。
1974年12月13日、マルタは英連邦王国としての地位を離れ、英連邦内の共和国へと移行しました。これを記念して制定された共和国記念日(Republic Day)は、国旗の掲揚や政府主催のセレモニーが行われます。大統領官邸での儀式や軍事パレード、コンサートなどが首都ヴァレッタを中心に開催され、国民はナショナルカラーの赤・白を身にまといます。学校や公務機関も休演となり、歴史的建造物では特別開放や展示が行われることもあります。共和国としての新たな出発を祝うとともに、民主主義と自主独立の誓いを新たにする重要な日です。
マルタ 1974年 マルタ 英連邦王国 イギリス連邦 共和国

ビタミンの日

国・地域: 日本

『ビタミンの日』制定委員会が2000年9月に制定。1913年のこの日、鈴木梅太郎が、米ぬかから抽出した脚気を予防する成分に「オリザニン」と命名したことを東京化学会で発表したことを記念。オリザニンは後に、この1年後に発見されたビタミンB1と同じ物質であることが判明した。

ビタミンの日は、1913年に鈴木梅太郎がオリザニンと命名した栄養成分を記念する日です。
ビタミンの日は『ビタミンの日』制定委員会が2000年に制定し、1913年に鈴木梅太郎が米ぬかから抽出した成分をオリザニンと命名した業績を称えます。オリザニンはのちにビタミンB1と同一であることが判明し、脚気予防への貢献は世界的評価を受けています。日本の栄養学研究の礎を築いたこの発見は、食糧利用と健康維持の観点からも大きな意義を持ちます。毎年この日には栄養や健康について考えるイベントや講演が開催され、ビタミンの重要性が広く啓発されます。現代のサプリメントなどの栄養補助食品の基盤となった研究成果を振り返り、バランスの取れた食生活を見直す機会となっています。
ビタミン 日本 2000年 1913年 鈴木梅太郎 脚気 ビタミンB1

美容室の日

国・地域: 日本

美容師の正宗卓が2003年に制定。12月は美容室に多くの客が訪れる月で、13日は「13」をくっつけるとBeautyの頭文字Bになることから。

美容室の日は、美容師の正宗卓が2003年に制定した、美容室利用促進のための記念日です。
美容室の日は2003年に美容師の正宗卓氏が制定し、12月が美容室にとって繁忙期であることから13日を記念日としました。数字の「13」を並べると英語のBeautyの頭文字「B」に見えることも由来とされています。毎年この日にはサロンでの割引キャンペーンやヘアケアセミナーが開催され、多くのサロンが参加します。消費者は旬のヘアスタイルや最新のケア技術を体験でき、業界全体の活性化を図る日となっています。美容師同士の交流イベントやオンラインセミナーも増え、美容業界の発展を支える機会となっています。
美容室 日本 2003年

南京大虐殺犠牲者国家追悼の日

国・地域: 中国

南京事件(南京大虐殺)の被害者を追悼するために、第12回中華人民共和国全国人民代表大会常務委員会が設立した国民記念日である。毎年12月13日、南京で記念式典が開催される。

南京大虐殺犠牲者国家追悼の日は、中国国内で南京事件の被害者を追悼する法定記念日です。
南京大虐殺犠牲者国家追悼の日は第12回全国人民代表大会常務委員会によって制定された国民記念日で、南京事件の被害者を追悼する重要な日です。毎年12月13日には南京で国家主催の記念式典が行われ、遺族や政府関係者が黙祷や献花を行います。儀式では国歌斉唱や歴史的資料の展示があり、事件の悲劇を後世に伝える役割を担っています。中国政府は平和の重要性を訴え、学校教育や博物館教育を通じて歴史認識の普及を図っています。国際社会にも歴史の教訓を発信し、同様の悲劇再発防止へのメッセージを発信し続けています。
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