1874年

「双子の場合は、先に産まれた方を兄・姉とする」という太政官指令が出される。

1874年、太政官から双子の出生順を先に生まれた方を兄姉とする旨の指令が発せられた。
明治政府は戸籍制度の整備を進める中でこの指令を公布しました。双子の呼称を明確化し戸籍上の混乱を防止する目的がありました。先に生まれた者を法的に兄や姉と定義した初めての規定で、今日でも民法上の慣習として残っています。家族制度や相続制度にも影響を与えた社会政策の一つです。
1874年 双子
1902年

哲学館に付与されていた卒業生に対する教員免許の無試験交付特権が剥奪される(哲学館事件)。

1902年、哲学館の卒業生に対する無試験教員免許交付特権が剥奪される哲学館事件が起きた。
哲学館は明治期の私立高等教育機関として設立されました。卒業生に教員免許を無試験で交付する特権が長年認められていたものの、文部省の監査で不当性が指摘されました。太政官命令により特権が剥奪され、卒業生も試験合格が必要となりました。教育制度の公平性を巡る論争を巻き起こし、私学の権限と国家統制の関係を考える上で重要な事件とされています。
1902年 哲学館 哲学館事件
2006年

国際連合総会が障害者権利条約を採択。

2006年に国連総会が障害者権利条約を採択し、障害者の権利保障を国際法上で強化した。
2006年12月13日、国連総会は『障害者の権利に関する条約(CRPD)』を採択しました。本条約は障害者の基本的人権の平等な享受を目的とし、雇用、教育、移動の自由、アクセシビリティの確保など具体的な権利を規定しています。2007年に署名開放され、2008年5月3日に発効。現在では多数の国が批准し、国内法整備や制度改革を通じて障害者の社会参加促進に寄与しています。
国際連合総会 障害者権利条約