12月13日の命日 - 科学者・研究者

1565年

コンラート・ゲスナー

(1516 - 1565)

博物学者

ルネサンス期の博物学者で、動植物の百科事典を編纂した自然史研究の先駆者。

1516年、スイスに生まれる。自然史と薬学を学び、多彩な博物学書を著した。『動物誌』では数百種の動物を図版と詳細な記述で紹介。ラテン語を駆使し、ヨーロッパ各地の資料を収集。博物学の体系化に寄与し、後世の科学的分類学の基礎を築く。 1565年に没し、その業績は自然科学の発展に大きく貢献しました。

1565年コンラート・ゲスナー博物学者 1516年

文政11年11月7日

本居春庭

(1763 - 1828)

国学者

江戸時代の国学者で、古典を研究し日本文化の復興に貢献した学者。

1763年、江戸に生まれる。古典文学や神道研究を通じて国学の体系を確立。『古事記伝』などで日本古来の信仰や文化を再評価。弟子や門人を育成し、学問の普及に尽力。幕末の思想家にも影響を与え、日本ナショナリズム形成に寄与。 1828年に没し、国学研究の礎を築きました。

1828年文政 11月7日本居春庭国学者 1763年

1919年

ヴォルデマール・フォークト

(1850 - 1919)

物理学者

ドイツの理論物理学者。結晶物理や弾性論に貢献した。

1850年にドイツで生まれ、ゲッティンゲン大学などで学ぶ。結晶の物理的性質を解析する方法を研究し、フォークト-キルヒホッフの法則を提唱。弾性体の応力と歪みを表すフォークトの表記法（Voigt notation）は現在も使用される。学術論文や教科書を多数執筆し、後進の育成に尽力した。 1919年に死去し、研究は物性物理学の基礎として高く評価されている。

1919年ヴォルデマール・フォークト物理学者 1850年

1930年

フリッツ・プレーグル

(1869 - 1930)

医化学者

オーストリアの医化学者。微量分析法を開発しノーベル賞を受賞。

1869年にオーストリア＝ハンガリー帝国（現スロベニア）で生まれる。医化学者として有機化合物の定量分析に新しい微量分析法を確立。 1913年にノーベル化学賞を受賞し、分析化学の発展に大きく貢献した。グラーツ大学などで教鞭をとり、多くの研究者を育成した。 1930年に没し、その手法は現代の臨床検査や研究室で広く用いられている。

1930年フリッツ・プレーグル医化学者 1869年

1935年

ヴィクトル・グリニャール

(1871 - 1935)

化学者

フランスの化学者。グリニャール試薬を発見しノーベル賞を受賞。

1871年にフランスで生まれ、ナンシー大学で化学を学ぶ。有機合成における新しい方法としてマグネシウムを用いたグリニャール反応を発見。この反応は有機化学の基礎となり、1912年にノーベル化学賞を受賞した。大学教授として後進の指導に当たり、多数の論文を発表。 1935年に他界し、その発見は医薬品や素材化学の分野で今なお重要視されている。

1935年ヴィクトル・グリニャール化学者 1871年

1950年

エイブラハム・ウォールド

(1902 - 1950)

数学者

ハンガリー生まれの数学者で、統計学やオペレーションズリサーチの先駆者。

1902年にオーストリア＝ハンガリー帝国領内で生まれる。ブダペスト大学で数学を学び、後にアメリカへ渡る。コロンビア大学で教鞭を執り、第二次世界大戦中は統計研究グループに参加。生存者バイアスを指摘する「爆弾被弾分析」の概念を提唱。経済学や工学分野にも応用される理論を多数発表。 1950年に航空事故で急逝。統計学界に大きな影響を残す。

1950年エイブラハム・ウォールド数学者 1902年

1950年

永井道明

(1869 - 1950)

体育学者

日本の体育学者で、近代体育教育の発展に貢献した。

1869年に生まれ、日本初期の体育学研究者として活動。ヨーロッパの体操法を導入し、体育教育の基盤を築く。学校教育における体育授業の体系化に携わる。文部省など公的機関で体育政策の立案にも参加。後進の指導を通じて体育学の専門家を育成。 1950年に逝去。日本の体育学発展に大きく寄与した。

永井道明体育学者 1869年

1955年

エガス・モニス

(1874 - 1955)

医学者

ポルトガルの神経学者で、前頭葉白質切断術（ロボトミー）を開発。

1874年にポルトガルで生まれる。脳血管撮影法を開発し、神経画像診断に寄与。 1935年に前頭葉白質切断術を発表し、精神疾患治療に新境地を開く。 1949年にノーベル生理学・医学賞を受賞。治療法の効果と倫理面で議論を呼ぶなど賛否両論を巻き起こす。 1955年に逝去。現代神経学の先駆者として知られる。

1955年エガス・モニス医学者 1874年

2004年

デビッド・ホイーラー

(1927 - 2004)

計算機科学者

英国を代表する計算機科学者で、サブルーチンを提唱。

1927年に生まれ、ケンブリッジ大学で数学を学んだ後、EDSACプロジェクトに参加。プログラミングにおけるサブルーチンの概念を初めて提案し、ソフトウェア開発の基礎を築いた。以降も計算機アーキテクチャやプログラミング言語の研究に貢献し、多数の著作を発表。2004年に逝去し、その業績は現代の情報技術に大きな影響を与え続けている。

2004年デビッド・ホイーラー計算機科学者 1927年

2007年

メイ牛山

(1911 - 2007)

美容研究家

日本の美容研究家。美容文化の発展に貢献した。

メイ牛山（1911–2007）は、日本の美容研究家であり、美容理論と技術の研究に生涯を捧げた。数多くの講座やセミナーを開催し、スキンケアやメイクアップの普及に尽力した。美容教育の重要性を説き、多くの美容専門家を育成した点で高く評価されている。長年にわたり執筆活動も行い、美容に関する著書を通じて一般向けの情報提供を行った。その功績は現在の美容業界にも大きな影響を与え続けている。

2007年メイ牛山美容 1911年

2009年

ポール・サミュエルソン

(1915 - 2009)

近代経済学者、ノーベル経済学賞受賞者

近代経済学者ノーベル経済学賞受賞者

近代経済学の礎を築いたアメリカの経済学者。

ポール・サミュエルソン（1915–2009）は、近代経済学に数理的手法を導入し、『Economics』と題した教科書で世界中の学生に影響を与えた。一般均衡理論の発展や公共財・国際貿易理論への貢献が著しく、1970年にノーベル経済学賞を受賞した。 MITで教鞭を執り、多くの経済学者を育成した教育者としての顔も持つ。幅広い分野にわたる論文や著作は、今日の経済政策や学術研究においても基盤となっている。その功績は「近代経済学の父」と称されるほど高く評価されている。

2009年ポール・サミュエルソン経済学者ノーベル経済学賞 1915年

2015年

ベネディクト・アンダーソン

(1936 - 2015)

政治学者

ナショナリズム研究の世界的権威。

ベネディクト・アンダーソン（1936–2015）は、著書『想像の共同体』でナショナリズムの形成過程を解明し、政治学の分野に大きな影響を与えた。東南アジアを中心にフィールドワークを重ね、歴史的・文化的視点から国民意識の構築を分析した。政治学だけでなく人文学や社会学との学際的研究を推進し、多くの研究者にインスピレーションを与えた。彼の理論は、現代におけるアイデンティティやグローバルなナショナリズムの理解にも応用されている。学界の枠を超えた洞察は、今日でも国際政治の議論で引用され続けている。

2015年ベネディクト・アンダーソン政治学者 1936年