1901年

マルコーニがイギリス・カナダ間の大西洋横断無線通信を成功させる。

マルコーニが大西洋横断無線通信に世界で初めて成功しました。
1901年12月12日、グリエルモ・マルコーニはイギリス・コーンウォール州からカナダ・ノバスコシア州への大西洋横断無線通信実験に成功しました。 送信は1,890キロ以上の距離を越え、長波無線電信を利用して文字情報が伝達されました。 この成果は無線通信技術の画期的進歩を示し、航海や通信網の未来を大きく変えました。 マルコーニはこの功績により後年ノーベル賞候補にも挙げられ、無線業界のパイオニアと称されます。 以後、無線は軍事・商業・日常生活に広く普及する基盤技術となりました。
1901年 マルコーニ イギリス カナダ 大西洋 無線通信
1961年

世界初のアマチュア衛星、オスカー1号打ち上げ。

1961年12月12日、世界初のアマチュア衛星『オスカー1号』が打ち上げられました。
アメリカのアマチュア無線家グループによって企画されたオスカー1号は、NASAのロケットによって打ち上げられた世界最初のアマチュア衛星です。重量約10kgの小型衛星にはビーコン電波が搭載され、地上の無線愛好者が信号を受信できる仕組みでした。地球低軌道を周回し、宇宙空間における市民科学の可能性を示す画期的な成果となりました。その後もオスカーシリーズは続き、アマチュア衛星運用の基礎を築きました。
1961年 アマチュア衛星 オスカー1号
1979年

国鉄宮崎実験線で超電導リニアが504 km/hを達成。初めて500 km/hを超える。

1979年12月12日、国鉄宮崎実験線で超電導リニア試験車が504 km/hを記録し、初めて500 km/hを突破しました。 次世代高速鉄道技術の画期的成果です。
国鉄宮崎実験線で行われた超電導リニアの性能試験において、試験車U4が504 km/hの走行速度を達成。 この記録は当時の世界最高速度であり、500 km/h超は初の快挙となりました。 超電導磁石を用いた浮上走行方式により、従来の鉄輪式車両を大きく上回る高速性能を実証。 研究開発は日本の中長期的な交通インフラ革新を目指す取り組みの一環であり、後のリニア新幹線構想へとつながりました。 安全性やコスト課題の克服が今後の実用化に向けた焦点となりました。
国鉄宮崎実験線 超電導リニア km/h
2011年

日本の情報収集衛星「レーダー3号機」を搭載したH2Aロケットが種子島宇宙センターから打ち上げられる。

2011年、情報収集衛星『レーダー3号機』を搭載したH2Aロケットが打ち上げられた。
2011年12月12日、JAXAのH2Aロケット20号機が鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。 搭載されたのは陸域観測技術衛星(ALOS)シリーズの情報収集衛星『レーダー3号機』です。 合成開口レーダー(SAR)を用いて全天候型で高解像度の地表観測を行う能力を持っています。 この衛星は災害監視やインフラ管理に活用され、国防や安全保障の分野でも重要視されています。 打ち上げ成功は日本の宇宙技術と衛星運用能力の向上を示す一例です。
2011年 情報収集衛星 H2A
2012年

北朝鮮が人工衛星と称した弾道ミサイルを打ち上げる。

2012年、北朝鮮が人工衛星と称して長距離弾道ミサイルを打ち上げ、国際的な非難を招いた。
北朝鮮は2012年12月12日に『光明星3号』を搭載したと称し、長距離弾道ミサイルを発射しました。 国連安全保障理事会はこれを厳しく非難し、再び制裁決議を強化する事態となりました。 同ミサイルは2段階まで正常に燃焼したものの、最終段での推進失敗により衛星は予定軌道に到達しませんでした。 発射実験は北朝鮮のロケット技術向上を示す一方で、周辺国との軍事緊張を一層高めました。 この出来事は国際社会における北朝鮮の核・ミサイル問題を再燃させる契機となりました。
2012年 北朝鮮