12月11日の命日 - 政治家・指導者

斉明天皇4年11月11日

有間皇子

(640 - 658)

孝徳天皇の皇子

孝徳天皇の皇子で、讒言により遠島の後、処刑された悲劇の皇族。

有間皇子は640年に孝徳天皇の皇子として生まれた。斉明天皇4年（658年）、皇位継承を巡る疑惑により讒言を受けて伊賀へ流罪となった。流罪地で異変の噂が広まり、都へ送還される途中で処刑されたと伝えられる。万葉集にもその悲劇を詠んだ歌が残されている。日本古代史における権力闘争と皇族の悲運を象徴する人物として知られる。

658年斉明天皇 11月11日有間皇子孝徳天皇 640年

弘仁9年11月10日

藤原葛野麻呂

(755 - 818)

奈良時代・平安時代の廷臣

奈良・平安時代に宮廷で活躍した廷臣。

藤原葛野麻呂は755年生まれ。藤原氏一族の一人で、奈良時代末から平安時代初期にかけて重要な役職を歴任した。弘仁9年（818年）に没し、長年にわたり宮廷の政務に携わる。藤原氏の権威確立や律令国家の運営に貢献したとされる。当時の朝廷政治を支えた有力貴族の一人として評価されている。

818年弘仁 11月10日藤原葛野麻呂奈良時代平安時代 755年

1241年

オゴデイ

(1186 - 1241)

モンゴルのハーン

チンギス・カンの第三子としてモンゴル帝国第2代大ハーンに即位。

オゴデイは1186年に生まれ、チンギス・カンの後継者として1229年に第2代大ハーンに選出された。彼の治世下でモンゴル帝国はさらなる拡大を遂げ、中央アジアから西アジア・東ヨーロッパへ遠征を行った。首都カラコルムの建設や管理制度の整備を進め、帝国の基盤強化に寄与した。 1241年のヨーロッパ遠征では部将バトゥと協力し大軍を派遣したが、ハーンの死去により撤退した。モンゴル帝国全盛期の基礎を築いた重要な指導者である。

1241年オゴデイモンゴルハーン 1186年

1282年

ルウェリン・アプ・グリフィズ

(1228 - 1282)

ウェールズ・グウィネズ公

13世紀ウェールズのグウィネズ公として独立を守った統治者。

ルウェリン・アプ・グリフィズは1228年に生まれ、グウィネズ公として13世紀中盤のウェールズ独立運動を指導した。エドワード1世の侵攻に抵抗し、同地の自治維持に尽力したが、1282年のオレウィン橋の戦いで戦死した。彼の死後、ウェールズの抵抗運動は大きな打撃を受け、イングランドによる支配が進んだ。ウェールズ史における英雄的存在として語り継がれている。

1282年ルウェリン・アプ・グリフィズウェールズグウィネズ 1228年

1282年

ミカエル8世パレオロゴス

(1225 - 1282)

東ローマ帝国パレオロゴス王朝初代皇帝

東ローマ帝国パレオロゴス朝の創始者で帝国再興に尽力。

ミカエル8世パレオロゴスは1225年に生まれ、帝政復古を目指して帝国再建に取り組んだ。 1261年にニケーア帝国からコンスタンティノープルを奪還し、東ローマ帝国を復興させた。彼は新たなパレオロゴス朝を開き、ギリシア正教会との関係修復に努めたが、カトリックとの和解は一時的に終わった。治世中、外交・軍事の両面で帝国の安定を図ったが、内部抗争や外敵の脅威も抱えていた。 1282年に没し、以後数世紀にわたり続くパレオロゴス朝の礎を築いた。

ミカエル8世パレオロゴス東ローマ帝国パレオロゴス王朝 1225年

1474年

エンリケ4世

(1425 - 1474)

カスティーリャ王

カスティーリャ王として内乱と王位継承問題に直面した君主。

エンリケ4世は1425年に生まれ、1454年から1474年までカスティーリャ王を務めた。若年の頃から貴族との対立が絶えず、後継者争いと宮廷の不安定が続いた。特に異母妹イサベル（後のイサベル1世）との王位継承問題は政局を大いに揺るがした。外交面ではポルトガルやナバラとの関係強化を図ったが、国内では支持基盤が脆弱だった。没後、イサベル1世とフェルナンド2世による後継体制が確立され、近代スペインの礎が築かれた。

1474年エンリケ4世カスティーリャ王 1425年

寛永5年11月16日

毛利高政

(1559 - 1628)

佐伯藩主

戦国時代末期から江戸時代初期にかけて活動した大名。豊後国佐伯藩初代藩主として藩政を整備した。

毛利高政は1559年に生まれ、毛利氏の一族として豊後国佐伯藩の初代藩主に任じられた。家臣団の統率や領地支配に優れ、藩の基盤整備に尽力した。特に治水や検地など、領内の開発事業を積極的に推進した。幕藩体制の確立期にあたり、藩政構築に重要な役割を果たした。寛永5年（1628年）11月16日に69歳で死去した。

1628年寛永 11月16日毛利高政佐伯藩主 1559年

1628年

チェーザレ・デステ

(1561 - 1628)

モデナ公・レッジョ公

イタリア北部のモデナ・レッジョ公国を治めたエステ家の公爵。文化的保護者としても知られる。

チェーザレ・デステは1561年にエステ家に生まれ、1597年にモデナ公に即位した。フェッラーラ公国喪失後もモデナとレッジョの統治を堅持し、領国の統合に努めた。美術や音楽を保護し、エステ家の文化的繁栄を支えた。行政改革や要塞建設など、領国の防衛と安定にも力を注いだ。 1628年に67歳で死去し、その治世は後世に大きな影響を残した。

チェーザレ・デステ 1561年

1718年

カール12世

(1682 - 1718)

スウェーデン王

15歳でスウェーデン王に即位し、大北方戦争での大胆な戦略で知られた若き王。

カール12世は1682年にスウェーデンで生まれ、1697年に15歳で王位を継承した。大北方戦争（1700-1721）を指導し、初期にはポーランドやロシアに対して連戦連勝を収めた。ウォルシュタットの戦いなどで戦術的な天才ぶりを発揮したが、ロシア遠征では敗退した。戦争の長期化はスウェーデンの国力を大きく消耗させた。 1718年、ノールショー砦で戦死し、強国としてのスウェーデンの地位は揺らいだ。

1718年カール12世スウェーデン王 1682年

1826年

マリア・レオポルディナ

(1797 - 1826)

ブラジル帝国皇后

ブラジル帝国初代皇后。慈善活動と文化振興に尽力した。

マリア・レオポルディナは1797年にオーストリア大公女として生まれた。 1817年にブラジル皇帝ペドロ1世と結婚し、ブラジル帝国の皇后に即位した。皇后として宮廷での慈善活動や教育・文化振興に力を注ぎ、現地社会に貢献した。皇后の地位を背景に貧困救済や病院設立などの社会事業を支援した。 1826年に29歳で若くして死去したが、その業績はブラジル近代化期に大きな影響を与えた。

1826年マリア・レオポルディナブラジル帝国 1797年

天保11年11月18日

光格天皇

(1771 - 1840)

第119代天皇

江戸時代中期の第119代天皇。1780年に即位し、1817年に退位。長寿を全うした。

光格天皇（こうかくてんのう、1771年-1840年）は、第119代天皇として1780年に即位しました。在位期間中は宮中の儀礼や文化の維持に努め、江戸時代の皇室としての役割を果たしました。 1817年に退位後は法皇として尊崇を集め、学問や文化の発展を支援しました。生涯を通じて政治的権力は限られていたものの、天皇としての象徴的存在感を示しました。 1840年に崩御し、長く皇室史に名を残しました。

1840年天保 11月18日光格天皇 1771年

元治元年11月13日

福原元僴

(1815 - 1864)

長州藩家老

幕末の長州藩で家老を務め、藩政の中枢を担った人物。

福原元僴（ふくはらもとつら、1815年-1864年）は長州藩の家老として藩政に従事しました。幼少期から藩校で学び、学識と統率力を評価されて藩政改革に参加。家老として武士団の統率や財政管理、外交交渉を担当しました。幕末の尊王攘夷運動の中で藩内の意見調整に尽力し、長州藩の行動方針に影響を与えました。 1864年に没し、その功績は後の明治維新にもつながる重要な一翼を担いました。

1864年元治 11月13日福原元僴長州藩家老 1815年