12月11日の誕生日 - 科学者・研究者

1835年

ベンジャミン・スミス・ライマン

(1835 - 1920)

鉱山学者

アメリカの鉱山学者・地質学者。北海道や九州の炭田調査で業績を残した。

ベンジャミン・スミス・ライマン（Benjamin Smith Lyman、1835年-1920年）はアメリカの鉱山学者・地質学者。1870年代に政府の招きで来日し、北海道や九州の炭田調査を行った。日本の近代鉱山学の基礎を築き、精密な地質学的調査と測量手法を導入した。東京大学で教鞭を執り、日本人技術者の育成にも貢献した。生涯を通じて世界各地で調査研究を続けた。

1835年ベンジャミン・スミス・ライマン 1920年

1843年

ロベルト・コッホ

(1843 - 1910)

細菌学者

細菌学の開拓者。結核菌を発見し、近代細菌学の基礎を築いた。

1843年にプロイセン王国で生まれる。 1876年に炭疽菌を初めて分離し、感染症研究の新たな道を開拓。 1882年に結核菌を発見し、コッホの原則を確立することで病原微生物学に革命をもたらす。 1905年にノーベル生理学・医学賞を受賞し、世界的な名声を得た。その業績は抗菌治療と公衆衛生の基礎を築き、現代医学に多大な影響を与えている。

1843年ロベルト・コッホ 1910年

1877年

近藤平三郎

(1877 - 1963)

薬学者

日本の薬学者。薬理学・衛生学の発展に貢献した。

1877年に日本で生まれる。東京帝国大学で薬学を学び、後に同大学の教授として教鞭を執る。薬物の作用機序や毒性評価に関する研究を行い、衛生学の基礎理論を確立。多くの専門書や論文を著し、製薬産業や公衆衛生の発展に寄与。 1963年に没し、その業績は現代の薬学教育・研究にも受け継がれている。

1877年近藤平三郎薬学者 1963年

1882年

マックス・ボルン

(1882 - 1970)

理論物理学者、ノーベル物理学賞受賞者

理論物理学者ノーベル物理学賞受賞者

ドイツの理論物理学者。量子力学の基礎を築き、ノーベル物理学賞を受賞。

1882年にドイツで生まれる。ハイゼンベルクやパウリらとともにマトリックス力学を発展させ、量子力学の理論的基盤を確立。「ボルン規則」による確率解釈を提唱し、量子力学の現代的理解に大きく寄与。 1954年にノーベル物理学賞を受賞し、戦後の科学振興にも尽力。 1970年に没し、その理論的業績は現在の物理学に深い影響を与え続けている。

1882年マックス・ボルン理論物理学者ノーベル物理学賞 1970年

1907年

佐伯千仭

(1907 - 2006)

刑法学者、弁護士、立命館大学名誉教授

刑法学者弁護士立命館大学名誉教授

日本の刑法学者・弁護士。立命館大学で後進を指導し、刑法学の発展に貢献した。

佐伯千仭は1907年に生まれ、東京大学法学部を経て刑法学の研究に没頭した。弁護士としての実務経験を積んだ後、立命館大学法学部教授に就任した。刑法理論の体系化や刑事政策の提言で知られ、多くの論文や著書を発表した。実務家と研究者の橋渡し役として交流を促進し、法曹界に影響を与えた。定年後も名誉教授として後進の育成に尽力し、2006年に逝去した。

1907年佐伯千仭刑法学者立命館大学 2006年

1911年

銭学森

(1911 - 2009)

科学者、航空力学研究者

科学者航空力学研究者

中国の科学者・航空力学研究者。中国ロケット技術の父と称される。

銭学森は1911年に中国で生まれ、アメリカのカルテックで航空力学を学んだ。第二次世界大戦中はアメリカ軍のミサイル開発に貢献したが、1955年に帰国を決意し、原子力および宇宙開発の基礎研究を主導した。帰国後は中国初のミサイルや人工衛星プロジェクトを推進し、中国の宇宙技術発展に多大な影響を与えた。学術団体の設立や教育普及にも尽力し、多くの弟子を育成した。2009年に逝去するまで、国内外で高い評価を受け続けた。

1911年銭学森科学者航空力学 2009年

1913年

奈良本辰也

(1913 - 2001)

歴史家

日本の歴史学者。中世史を専門とし、学界で高い評価を受けた。

奈良本辰也は1913年に生まれ、中世日本史を中心に研究を行った。東京大学史学科を卒業後、同大学や他大学で教鞭をとり、多くの後進を育成した。武家政権論や荘園制の研究において顕著な業績を残し、数々の論文と著作を発表した。学術団体の運営にも携わり、歴史学会の発展に寄与した。2001年に逝去するまで、精力的な研究活動で日本史学の発展に大きな足跡を残した。

奈良本辰也歴史家 2001年

1924年

チャールズ・バックマン

(1924 - 2017)

計算機科学者

アメリカの計算機科学者。データベース管理システムの先駆者。

1924年にアメリカで生まれる。ゼネラル・エレクトリックやハネウェルでデータ管理システムの開発に従事。ネットワーク型データベースモデルを提案し、Integrated Data Store（IDS）を実装。 1973年にチューリング賞を受賞し、データベース技術の発展に大きく寄与。リレーショナルデータベースの基礎を築いたことで後世に多大な影響を残した。教育者としても後進を指導し、多くの論文を発表した。

1924年チャールズ・バックマン計算機科学 2017年

1925年

ポール・グリーンガード

(1925 - 2019)

神経科学者

アメリカの神経科学者。神経伝達機構の解明でノーベル賞を受賞。

1925年にニューヨークで生まれる。シナプス伝達とシグナル伝達機構の研究を推進。ドーパミン受容体のリン酸化を介した神経調整メカニズムを解明。 2000年にノーベル生理学・医学賞を受賞。ロックフェラー大学教授として長年研究と教育に従事。シナプス可塑性や神経疾患の理解に多大な貢献を果たした。

1925年ポール・グリーンガード神経科学者 2019年

1929年

バーナード・クリック

(1929 - 2008)

政治学者

英国の政治学者。政治理論と市民教育の分野で知られる。

1929年にイングランドで生まれる。政治理論や市民参加の研究に従事し、イギリス政治学界に影響を与える。 1962年の著書『In Defence of Politics』で政治の意義を論じた。ジョージ・オーウェルの公認研究者として伝記『Orwell: A Life』を執筆。ワーウィック大学教授として教育と研究に携わる。民主主義と市民権擁護の促進に生涯を捧げた。

1929年バーナード・クリック政治学者 2008年