断臂摂心

国・地域: 日本

神光慧可が、嵩山少林寺で中国禅宗の始祖達磨に入門を求めたが面会が叶わず、一夕雪の中に立ちつづけた。そこで、慧可は、臂(ひじ)を断ち切って誠意を示し、許されて達磨の弟子となった。この故事にならい、禅宗の寺院では、断臂摂心という坐禅が行われる。なお、毎年12月1日から8日まで、臘八摂心といい連日禅修行をするのが禅宗の修行道場の習わしになっている。これは、お釈迦様が6年間の苦行の後、菩提樹の木の下で12月1日から坐禅を組まれ、8日目の明け方に悟りを開かれたことに基づいている。

慧可が臂を断ち切って達磨の弟子入りを果たした故事に由来する禅修行の日です。
断臂摂心は、中国禅宗の始祖達磨大師への入門を願った神光慧可の故事に由来する坐禅行事です。 慧可は面会を許されず雪中に立ちつづけ、臂を断って誠意を示したことで入門を許可されました。 この行為を讃え、禅宗の寺院では断臂摂心として特別な坐禅修行が行われます。 さらに12月1日から8日までの臘八摂心は、お釈迦さまの悟り開きにちなむ連続坐禅期間です。 参禅や坐禅会では心身を鍛錬し、悟りへの志を新たにする伝統的な修行として受け継がれています。
日本 慧可 達磨 12月1日 8日