1968年

世界で初めてハイパーテキスト・マウスなどを実用化したコンピュータシステムNLSがデモ公開される。

ダグラス・エンゲルバートのNLSシステムがデモ公開され、ハイパーテキストやマウスを実用化しました。
1968年12月9日、スタンフォード研究所(SRI)のダグラス・エンゲルバートがNLS(オンラインシステム)の公開デモを行いました。 このデモでは世界初のハイパーテキストリンクやコンピュータマウス、ウィンドウ表示などが実演されました。 演示は「The Mother of All Demos」と呼ばれ、後のGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)開発に大きな影響を与えました。 さらにビデオ会議や共同編集機能なども紹介され、インターネットやパーソナルコンピュータの礎となりました。 情報技術史における画期的な瞬間として、現在も高く評価されています。
1968年 ハイパーテキスト マウス NLS デモ公開
2003年

日本の火星探査機「のぞみ」の火星周回軌道投入を断念。火星への衝突を回避するため、「のぞみ」に弱い噴射を行うコマンドが送信される。

2003年12月9日、日本の火星探査機「のぞみ」が火星周回軌道投入を断念し、衝突回避のため軌道修正コマンドが送信されました。
「のぞみ」は1998年7月に打ち上げられた日本初の本格的火星探査機。 2003年12月に火星周回軌道への噴射を試みたが、推進器の不具合により予定通りの加速ができず。 やむを得ず周回軌道投入を断念し、火星への衝突を避けるため弱い推進コマンドを送信。 結果的に「のぞみ」は火星を回避し太陽周回軌道に留まり、その後通信が途絶えた。 ミッションは完遂できなかったものの、設計や管制運用の教訓を得る機会となった。 日本の深宇宙探査技術発展に向けた貴重な経験として位置付けられている。
2003年 日本 火星探査機 のぞみ 火星