12月06日の誕生日 - 政治家・指導者

1285年

フェルナンド4世

(1285 - 1312)

カスティーリャ＝レオン王国の王

フェルナンド4世は若くして王位に就き、ムーア人との戦いで知られる中世スペインの国王です。

1285年に生まれたフェルナンド4世は、5歳で摂政に委ねられつつも、10歳で正式に即位した。在位中はムーア人との国境紛争を指揮し、複数の城郭や教会の建設で領土を強化した。宗教的寛容策を進め、キリスト教徒とイスラム教徒の共存を試みたことでも知られる。 1312年にわずか27歳で急逝し、息子アルフォンソ11世が王位を継承した。短い生涯ながら、後のスペイン統一への礎を築いた王として評価されている。

1285年フェルナンド4世カスティーリャ＝レオン王国王 1312年

1421年

ヘンリー6世

(1421 - 1471)

イングランド国王

イングランド王として幼少期から即位し、百年戦争の敗北と薔薇戦争を経験した悲劇の君主。

1421年に生まれ、わずか9ヶ月で王位を継承したヘンリー6世は、精神的脆弱さから摂政の下で政務を行った。在位中にフランス領をほぼ失い、貴族間の対立（薔薇戦争）が激化した。一時は廃位されるが、一時的に復位を果たすなど激動の生涯を送った。 1471年、ヨーク家に捕らえられた後、謎の死を遂げ、その悲劇的な最期は今も語り継がれている。彼の治世は王権と貴族権力の葛藤を象徴するものとなった。

1421年ヘンリー6世イングランド 1471年

1608年

ジョージ・マンク

(1608 - 1670)

イングランドの貴族・軍人

内戦と王政復古を支えた軍人・政治家で、王政復古の立役者。

1608年に生まれたジョージ・マンクは、イングランド内戦で議会軍に参加し軍歴を重ねた。後に王党派に転じ、クロムウェルの護衛隊長を務めた。 1659年には実質的に軍の実権を掌握し、1660年の王政復古を実現させた。復古後はアイルランド総督や軍務長官を歴任し、国政に深く関与した。 1670年に没し、近代イギリス史における重要人物として称えられている。

1608年ジョージ・マンクイングランド 1670年

1637年

エドマンド・アンドロス

(1637 - 1714)

イングランドの北アメリカ植民地の管理者

北アメリカ植民地で中央集権化を推進し、反発を招いた行政官。

1637年にロンドンで生まれたエドマンド・アンドロスは、王政復古後の植民地行政に従事した。 1686年からニューイングランド総督として統治を行い、議会権を制限し中央集権化を進めた。独裁的政策に対し住民の反発を招き、1689年のボストン蜂起で失脚した。その後はヴァージニア総督に転じ、植民地統治の安定に努めた。 1714年に没し、アメリカ初期植民地時代の統治論争に名を残した。

1637年エドマンド・アンドロスイングランド北アメリカ 1714年

寛永21年11月7日

藤堂高通

(1644 - 1697)

初代久居藩主

伊勢国久居藩の初代藩主として領国経営に尽力した江戸時代の大名。

1644年に生まれた藤堂高通は、藤堂家分家の当主として初代久居藩主に任ぜられた。藩政改革を断行し、治水事業や農業振興で領内の生産力を高めた。城下町の整備にも注力し、久居の街づくりに大きく貢献した。 1697年に没し、その統治手腕は後世の大名たちの模範とされた。武士としての覚悟と行政者としての才覚を併せ持った人物である。

1644年寛永 11月7日藤堂高通久居藩主 1697年

天和2年11月8日

伊達村豊

(1682 - 1737)

第3代吉田藩主

吉田藩の第3代藩主として財政再建と教育振興に努めた大名。

1682年に伊達家支流の一員として生まれ、第3代吉田藩主を継いだ。藩財政の再建を目指し、年貢制度の改革や新田開発を推進した。藩校の設立に尽力し、藩士の学問・武芸の育成にも注力した。 1737年に没し、領民からの信頼を集めた統治は後世まで語り継がれている。領国の安定と文化的発展に大きく貢献した大名である。

1682年天和 11月8日伊達村豊吉田藩主 1737年

1721年

クレティアン＝ギヨーム・ド・ラモワニョン・ド・マルゼルブ

(1721 - 1794)

政治家

フランスの政治家、法学者。ルイ16世の裁判で弁護を務めた。フランス革命期に活躍した。

1721年にパリで生まれた。官僚として王室法務顧問を務め、啓蒙思想を擁護した。 1789年の人権宣言起草に参加し、自由主義的改革を支持した。ルイ16世の裁判で弁護を担当し、王政擁護派の中心となった。革命が過激化すると逮捕され、1794年に処刑された。

1721年クレティアン＝ギヨーム・ド・ラモワニョン・ド・マルゼルブ政治家 1794年

1732年

ウォーレン・ヘースティングズ

(1732 - 1818)

英領インドの初代総督

英領インドの初代総督。東インド会社の支配体制を確立した指導者。

1732年にイングランドで生まれた。東インド会社に入社し、積極的にインド統治に関与した。 1773年にベンガル総督に任命され、1786年まで統治を行った。官僚機構の整備や財政改革を推進し、行政基盤を固めた。帰国後は汚職疑惑で弾劾裁判を受けたが、のちに無罪となった。

1732年ウォーレン・ヘースティングズ英領インド 1818年

1792年

ウィレム2世

(1792 - 1849)

第2代オランダ国王

オランダの第2代国王。憲法改革を支持し立憲君主制を確立した。

1792年にハールレムで生まれ、オランダ王太子として育った。 1840年に父ウィレム1世の死去により即位した。在位中は議会政治の強化を図り、憲法改正を支持した。 1848年の憲法改正で近代立憲君主制の基礎を築いた。 1849年に王位にあったまま死去した。

1792年ウィレム2世オランダ国王 1849年

1803年

マリア・ホセファ・デ・サホニア

(1803 - 1829)

スペイン王フェルナンド7世の3度目の妃

スペイン王フェルナンド7世の第3夫人。サクソニー王女として王室に迎えられた。

1803年にドレスデンで生まれ、サクソニー王子の娘として育った。 1829年にフェルナンド7世と結婚し、スペイン王妃となった。結婚生活は短く、子供をもうけることなく同年に病没した。王妃として宮廷文化の向上に努めたとも伝えられる。わずか26年の生涯で歴史に名を残した。

1803年マリア・ホセファ・デ・サホニアスペイン王フェルナンド7世 1829年

文政12年11月11日

由利公正

(1829 - 1909)

政治家

明治時代の政治家。条約改正交渉に尽力した外交官としても活躍。

1829年に越後国で生まれ、幕府の外交官となった。安政の開国条約改正交渉に参加し、幕府の立場を擁護した。明治維新後、新政府に抜擢され外務卿や文部卿などを歴任した。西欧に留学し、近代化政策の導入に寄与した。 1909年に死去し、近代日本外交の基盤を築いた。

1829年文政 11月11日由利公正 1909年

1916年

クリスチャン・エルジャン

(1916 - 1982)

政治家、第3代アイスランド大統領

政治家第3代アイスランド大統領

アイスランドの政治学者・政治家。第3代大統領として1968年から1980年まで国を率いた。

1916年にアイスランドで生まれ、歴史学者として学術界で活動した。大学教授として古代北欧史を研究し、広く学術誌に論文を発表。1968年に大統領選で当選し、2期にわたり在任中は政治的中立性を重んじた。文化振興や国民教育の重要性を説き、アイスランド文化の発展に寄与した。1982年に逝去した。

クリスチャン・エルジャンアイスランド大統領 1982年