ブバルディア (管丁字)

学名: Bouvardia hybrida
科名: アカネ科

花言葉

  • 予感
  • 交流
  • 空想

特徴

花色:

説明

ブバルディアは熱帯アメリカ原産のアカネ科の常緑低木で、ルイ13世の王室庭園長ブーバルの名前に由来します。細長い筒状の花の先が4つに裂けて十文字に開く独特の花形が特徴で、この形から和名「管丁字」がつけられました。10~30輪の小花が集まって咲き、赤、ピンク、黄色、オレンジ、白など豊富な花色があります。花持ちが良く、切り花として花束やフラワーアレンジメントに重宝されています。

豆知識

  • 和名の「管丁字」は花の形が管状で先端が丁字型に開くことから名付けられた
  • 切り花の花持ちが2週間以上と非常に長い優秀な品種
  • フランス王室庭園長の名前に由来する数少ない花の一つ
  • 日本では伊豆大島での栽培が有名で高品質な切り花を生産している

利用方法

観賞用
  • 切り花(花束・フラワーアレンジメント)
  • 鉢植え(温室栽培)
  • ガーデニング(温暖地)
薬用
  • 特に薬用効果は知られていない

注意: 薬用利用はありません

食用

食用不可

その他
  • 園芸品種の改良材料
  • 切り花産業での商業栽培

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 全草

症状: 軽度の胃腸障害を起こす可能性があります

ゴクラクチョウカ (極楽鳥花)

学名: Strelitzia reginae
科名: ゴクラクチョウカ科

花言葉

  • 恋の伊達者
  • 輝かしい未来
  • 万能

特徴

花色: オレンジと青紫

説明

ゴクラクチョウカは南アフリカ原産のゴクラクチョウカ科の多年草で、その美しい花形から極楽鳥の名前がつけられました。舟型の仏炎苞から鮮やかなオレンジ色のがく片と青紫色の花弁が立ち上がり、まさに極楽鳥が羽を広げたような姿を見せます。バショウを思わせる大きく厚みのある葉も美しく、花が咲いていない時期でも観葉植物として楽しめます。4~10月に開花し、特に春と秋が見頃となります。

豆知識

  • ロサンゼルス市の公式花に指定されている唯一の南アフリカ原産の花
  • 花が咲き始めるまでに4~5年かかることがある
  • 切り花として水につけなくても2週間程度持つ驚異的な花持ちの良さ
  • 観葉植物として人気だが、実際に花を咲かせるのは難しい

利用方法

観賞用
  • 観葉植物(室内栽培)
  • 切り花(高級フラワーアレンジメント)
  • 庭園樹(温暖地)
薬用
  • 特に薬用効果は知られていない

注意: 薬用利用はありません

食用

食用不可

その他
  • 園芸品種の改良材料
  • 南アフリカの観光のシンボル

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 種子

症状: 種子を大量に摂取すると軽度の胃腸障害を起こす可能性があります

サンタンカ (山丹花)

学名: Ixora chinensis
科名: アカネ科

花言葉

  • 神様の贈り物
  • 熱き思い
  • 可憐

特徴

花色:

説明

サンタンカは中国南部からマレー半島原産のアカネ科の常緑低木で、江戸中期に日本に渡来しました。2~3cmほどの小さな花がたくさん集まって房状の花序を作り、こんもりと丸みを帯びた美しい形になります。赤色が最も一般的ですが、オレンジ、黄色、ピンク色の品種もあります。5月から10月頃まで長期間開花し、夏の暑さに強い特徴があります。沖縄では「サンダンカ(三段花)」とも呼ばれ、自生種があるほど古くから親しまれています。

豆知識

  • 沖縄県の県花として指定されており、沖縄の象徴的な花
  • 学名「イクソラ」はシヴァ神を意味するサンスクリット語「Iswara」が由来
  • 花の赤い色から「山に咲く赤い花」という意味で山丹花と名付けられた
  • 長期間咲き続けることから「千日紅」とも呼ばれることがある

利用方法

観賞用
  • 庭木・街路樹(温暖地)
  • 鉢植え観賞
  • 生け垣
薬用
  • 民間療法で解熱や消炎に使用されることがある

注意: 自己判断での薬用利用は推奨されません

食用

食用不可

その他
  • 蜜源植物(蝶や鳥の餌)
  • 園芸品種の改良材料

毒性

症状: 無毒

センナリホウズキ (千成酸漿)

学名: Physalis pubescens
科名: ナス科

花言葉

  • 心の平安
  • 自然体
  • 偽りのない心

特徴

花色: 黄白色

説明

センナリホウズキは熱帯アメリカ原産のナス科の一年草で、日本には帰化植物として定着しています。丈は20-60cmで、茎は直立後横に枝を広げ、細かい毛が密生しています。葉腋に単生する花は杯形で径6-8mm、黄白色で内面に紫色の斑があります。名前の通り鈴なりにたくさんの実がつくのが特徴で、かつて浅草寺のほおずき市で売られていたのはこの種だったといわれています。路傍や空き地、畑地などに自生し、8~10月に開花します。

豆知識

  • 江戸時代の浅草寺ほおずき市で実際に売られていたのはこの種だった
  • 平安時代から薬草として利用されてきた長い歴史がある
  • 一般的な観賞用ホオズキとは別種で、より小型の実をつける
  • 現在の食用ホオズキ(フィサリス)とは異なる種類

利用方法

観賞用
  • 野草園での観賞
  • 自然風庭園
薬用
  • 民間薬として咳止め、去痰に使用されることがある
  • 解熱、冷え性の改善に利用される

注意: アルカロイドを含むため、妊娠中の方は使用を避けてください。専門家の指導なしに薬用利用するのは危険です。

食用

食用不推奨(アルカロイド含有のため)

その他
  • 帰化植物の生態研究材料
  • 歴史的植物としての学術研究対象

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 全草, 特に根と茎

症状: アルカロイドを含み、妊娠中の女性には子宮収縮作用があるため危険です。一般的にも胃腸障害を起こす可能性があります。

ヒイラギ (柊)

学名: Osmanthus heterophyllus
科名: モクセイ科

花言葉

  • 用心深さ
  • あなたを守る
  • 先見の明

特徴

花色:

説明

ヒイラギは日本原産のモクセイ科の常緑小高木で、福島以西の本州、四国、九州に自生しています。最大の特徴は濃いグリーンで光沢のある葉の縁にあるとげ状の鋸歯で、これが「疼く(ひいらぐ)」痛さから名前がついました。興味深いことに、若い木にある棘状の葉は老木になるとなくなり丸みを帯びた葉になります。11月から12月の寒い時期に白い小花を数個まとめて咲かせ、甘い芳香を放ちます。日本では古来から魔除けの植物として重要視され、節分の柊鰯として飾られます。

豆知識

  • 若い木の葉にはとげがあるが、老木になるととげがなくなる不思議な性質がある
  • 節分の柊鰯は鰯の臭いと柊のとげで鬼を追い払うという信仰に基づく
  • 花の甘い香りはキンモクセイと同じモクセイ科特有のもの
  • 魔除けの植物として1000年以上の歴史を持つ

利用方法

観賞用
  • 庭木・生け垣
  • 魔除けの装飾(節分)
  • 盆栽
薬用
  • 民間療法で葉を外用薬として使用することがある

注意: 自己判断での薬用利用は推奨されません

食用

食用不可

その他
  • 木材(印鑑・工芸品)
  • 魔除けのお守り
  • 生け垣用植物

毒性

症状: 無毒(ただし葉のとげで怪我をする可能性あり)

ユキノシタ (雪の下)

学名: Saxifraga stolonifera
科名: ユキノシタ科

花言葉

  • 深い愛情
  • 博愛
  • 恋心

特徴

花色:

説明

ユキノシタは日本、中国、朝鮮半島原産のユキノシタ科の多年草で、湿った半日陰の場所を好みます。直径3~8cmの丸い葉は表面が濃緑色で白い脈があり、裏面は赤紫色を帯びる美しい特徴があります。4~5月に20~50cmの花茎を伸ばし、5枚の花弁のうち上3枚は小さく赤紫色の斑点があり、下2枚は大きく白色で垂れ下がる独特の花を咲かせます。株元からランナーを伸ばして増殖する繁殖力の強い植物で、古くから薬草として重宝されてきました。

豆知識

  • 名前の由来は雪の下でも緑を保つ強い生命力から
  • 江戸時代には「子どものケガの万能薬」として重宝された
  • ランナーで増える様子から「母なる植物」とも呼ばれる
  • 現在でも民間薬として利用する家庭が多い

利用方法

観賞用
  • 日陰の庭園(シェードガーデン)
  • ロックガーデン
  • グランドカバー
薬用
  • やけど、しもやけの外用薬
  • 中耳炎(葉の絞り汁)
  • 利尿作用、解熱効果

注意: 古くから安全に使用されていますが、自己判断での大量使用は避けてください

食用
  • 若葉
その他
  • 薬草園での栽培
  • 伝統医学の研究材料

毒性

症状: 無毒(古くから安全に食用・薬用利用されている)