アザレア

学名: Rhododendron simsii
科名: ツツジ科

花言葉

  • 自制心
  • 節制
  • 恋の喜び
  • あなたに愛されて幸せ
  • 青春の喜び

特徴

花色:

説明

アザレアは日本や中国原産のツツジをヨーロッパで品種改良して作られた園芸種です。日本のツツジに比べて花弁に厚みがあり、八重咲きやフリル咲きなど豪華な大輪の花を咲かせます。常緑性の低木で、樹高は1~1.5m程度と管理しやすいサイズです。花色はピンク、赤、白、紫、複色など多彩で、開花期は主に4~5月の春ですが、品種によっては11月~2月の冬にも咲きます。葉は厚みがあり毛があって、倒披針形をしています。

豆知識

  • 名前の語源はラテン語の「azaleos(乾燥)」で、乾燥した土壌を好む性質に由来します。
  • 19世紀にヨーロッパの上流階級で大流行し、温室栽培の代表的な植物となりました。
  • 日本では江戸時代から「さつき」として親しまれ、盆栽としても人気がありました。
  • アメリカでは8つの州でアザレアが州花に指定されています。

利用方法

観賞用
  • 鉢植えでの室内装飾
  • 庭園での低木植栽
  • 切り花としてのフラワーアレンジメント
薬用
  • 葉には抗炎症作用があるとされる民間療法での利用
  • 花には鎮静効果があるとされる

注意: アザレアには有毒成分が含まれているため、内服は避けるべきです。

食用

食用不可

その他
  • 蜂蜜の原料(ただし有毒なため注意が必要)
  • 園芸用品種改良の親株

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 葉, 花, 茎

症状: 摂取すると嘔吐、下痢、呼吸困難、心拍数の低下などの症状が現れる可能性があります。

シンビジウム

学名: Cymbidium hybridum
科名: ラン科

花言葉

  • 深窓の麗人
  • 飾らない心
  • 素朴
  • 高貴な美人
  • 華やかな恋

特徴

花色:

説明

シンビジウムは東南アジアから日本にかけて自生する原種を交雑育種して作られた洋ランで、カトレア、パフィオペディルム、デンドロビウムとともに4大洋ランと呼ばれています。株の根元には丸く大きくふくらんだバルブと呼ばれる茎の変形した部分があり、ここに養分や水分をためて生育します。半地生蘭といわれ、着生蘭と地生蘭の中間の性質を持ちます。草丈30~80cmに生長し、寒さに強く、凍らなければ枯れません。開花期は12月~3月の冬季で、花径は4cm~8cmの美しい花を咲かせます。

豆知識

  • 学名の「Cymbidium」はギリシア語で舟を意味する「kymbes」と形を意味する「edios」が語源で、リップの形が船底に似ていることに由来します。
  • シンガポールの国花はバンダ・ミス・ジョアキムというランの一種です。
  • 日本では春蘭として古くから愛され、「蘭学」という学問分野まで生まれました。
  • 現在では品種改良により数千種類の園芸品種が存在します。

利用方法

観賞用
  • 鉢植えでのインテリア装飾
  • 切り花としてのフラワーアレンジメント
  • 贈答用の鉢花
薬用
  • 中国医学では滋養強壮効果があるとされる
  • ストレス緩和効果があるとされる

注意: 医学的効果については科学的根拠が不十分なため、専門家に相談してください。

食用

食用不可

その他
  • 香水の原料として利用される品種もある
  • 園芸療法での活用

毒性

症状: 特に毒性は報告されていません。

ナンテン (南天)

学名: Nandina domestica
科名: メギ科

花言葉

  • 福をなす
  • 幸せ
  • 私の愛は増すばかり
  • 深すぎる愛

特徴

花色:

説明

ナンテンは中国原産のメギ科ナンテン属の常緑低木で、1属1種の植物です。樹高は通常1.5m程度ですが、まれに4mを超すこともあります。葉は長さ3~7cm、幅2cm前後の菱形をした小葉が集まって、長さ20~50cmの大きな羽根状になります。6~7月頃に白い小花が円錐状の花序に多数集まって咲き、10~11月に直径6~7mmの球形の赤い実が熟します。日本では「ナンテン」を「難転」、すなわち「難を転ずる」とみて縁起の良い木とされ、火災除けや魔除けのため玄関先や鬼門の方角に植えられることが多いです。

豆知識

  • 学名の「Nandina」は日本語の「ナンテン」に由来し、1781年にツンベルクが命名しました。
  • 1属1種の植物で、ナンテン属にはナンテンしか存在しません。
  • 赤い実は鳥が食べないため、冬中美しい色を保ちます。
  • 江戸時代の火消しは南天の枝を持参したという記録があります。

利用方法

観賞用
  • 庭園での低木植栽
  • 生け花での枝物利用
  • 正月飾りとしての利用
薬用
  • 乾燥させた実は南天実として咳止めに使用
  • 葉は南天葉として健胃、解熱、鎮咳に使用
  • 殺菌効果があり食品の防腐に利用

注意: 葉にシアン化水素が含まれているため、大量摂取は避けてください。

食用
  • 実(薬用として少量)
その他
  • 食品の防腐剤として葉を利用
  • 魔除けとしての玄関先への植栽
  • 火災除けとしての庭木利用

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 葉, 実

症状: 葉に含まれるシアン化水素により、大量摂取すると中毒症状を起こす可能性がありますが、含有量は微量なので通常は問題ありません。

ツワブキ (石蕗)

学名: Farfugium japonicum
科名: キク科

花言葉

  • 困難に負けない
  • 謙遜

特徴

花色:

説明

ツワブキは日本原産のキク科ツワブキ属の常緑多年草です。草丈は30~40cm程度で、フキに似た形の葉を持ちますが、フキとは別種の植物です。葉は常緑で厚みがあり、表面には光沢があります。10月~12月初旬にかけて鮮やかな黄色の花を咲かせ、花が少なくなる季節に美しい彩りを添えます。花茎は70cm程度まで伸び、菊に似た黄色い花を多数つけます。九州では食用としても栽培され、特にキャラブキ(蕗の佃煮)として親しまれています。また、葉には強い抗菌作用があり、民間薬としても利用されています。

豆知識

  • ツワブキの名前は「艶葉蕗」(つやはぶき)が訛ったものという説があります。
  • 九州では「フキ」といえばツワブキを指すことが多く、本州のフキとは区別されています。
  • 江戸時代から観賞用として栽培され、多くの園芸品種が作られました。
  • 海岸の岩場という厳しい環境で育つため、非常に丈夫な植物として知られています。

利用方法

観賞用
  • 日本庭園での下草植栽
  • シェードガーデンでの観葉植物
  • 秋の切り花としての利用
薬用
  • 茎葉を乾燥させた生薬として、のどの腫れや切り傷に使用
  • おできや打撲、火傷の治療に民間薬として利用
  • 強い抗菌作用による外用利用

注意: 民間療法での利用に留め、医学的治療が必要な場合は専門医に相談してください。

食用
  • 若い葉柄
  • 新芽
その他
  • 観葉植物としての室内栽培
  • グランドカバーとしての庭園利用
  • 薬用植物としての栽培

毒性

症状: 特に毒性は報告されていませんが、食用の際は適切な下処理が必要です。

アンブロシア

学名: Ambrosia artemisiifolia
科名: キク科

花言葉

  • よろめき
  • 負いきれぬ思い

特徴

花色:

説明

アンブロシア(ブタクサ)は北米原産のキク科ブタクサ属の一年生草本です。高さは30~120cmになり、全体に軟毛があります。葉は細く切れ込んだ2回羽状複葉で、下方では対生し、上方では互生します。7~10月に黄色い小さな花を咲かせ、雌雄同株の風媒花です。明治初期(1880年)に日本に渡来した帰化植物で、現在では全国の道端や河原、荒れ地に分布しています。秋の花粉症の主要な原因植物として知られ、要注意外来生物に指定されています。学名の「Ambrosia」はギリシャ神話の神々の食べ物を意味しますが、実際は雑草として扱われています。

豆知識

  • 学名の「artemisiifolia」は「ヨモギの葉」を意味し、葉の形がヨモギに似ていることに由来します。
  • 英名の「Ragweed」は葉がボロ切れのように見えることから名付けられました。
  • 1本の株から約10億個の花粉を放出するとされています。
  • 花粉は風に乗って数百キロメートルも飛散することがあります。

利用方法

観賞用
  • 観賞用としては利用されません
薬用
  • 北米先住民により薬用として利用された歴史がある
  • 現在では薬用利用は一般的ではない

注意: 花粉症の原因となるため、接触は避けるべきです。

食用

食用不可

その他
  • 生態学的研究の対象
  • 外来種管理の事例研究

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 花粉, 葉

症状: 花粉により鼻や目の症状、呼吸器疾患、アレルギー性疾患などを引き起こす可能性があります。