12月02日の命日 - 科学者・研究者

1594年

ジェラール・メルカトル

(1512 - 1594)

地図学者

1512年生まれ、地図投影法『メルカトル図法』を生み出したフランドルの地理学者。

ジェラール・メルカトル（1512年-1594年）は、フランドル出身の地図学者・数学者。 1569年に発表したメルカトル図法は、航海に適した世界地図投影として画期的だった。地図製作の他に、天文学や数学の研究にも従事し、高度な天文暦を作成した。彼の図書館は当時最大規模の地理学コレクションを誇り、後世の学者に影響を与えた。その功績により、『地図製作者の父』と呼ばれることもある。

1594年ジェラール・メルカトル 1512年

弘化3年10月14日

伴信友

(1773 - 1846)

国学者

江戸時代後期の国学者。日本古典の研究を通じて学術界に影響を与えた。

1773年に生まれ、江戸時代後期の国学者として活動した。日本古典の文献批判や注釈を通じて新たな視点を提示。神道や古代文学の研究に従事し、研究の幅を広げた。多くの門弟を育て、学問の普及にも貢献。 1846年（弘化3年）に没した後も、その業績は高く評価されている。

1846年弘化 10月14日伴信友国学者 1773年

1894年

ヘルマン・ロエスレル

(1834 - 1894)

法学者、経済学者

法学者経済学者

ドイツの法学者・経済学者。法理論と経済学の融合を追究した学者。

1834年にドイツで生まれ、法学と経済学を学んだ。大学で教鞭を執り、法哲学や政治経済学の講義を行った。特に財産権や契約法を経済的視点から分析。複数の著作を通じて当時の学術界に影響を与えた。 1894年に没し、その研究は後世にも参照され続けている。

1894年ヘルマン・ロエスレル法学者経済学者 1834年

1924年

フーゴ・フォン・ゼーリガー

(1849 - 1924)

天文学者

ドイツの天文学者。ミュンヘン大学で教鞭を取り、惑星や小惑星の研究を通じて天体力学の発展に寄与した。

フーゴ・フォン・ゼーリガー（Hugo von Seeliger、1849年 - 1924年）は、ドイツの著名な天文学者。ミュンヘン大学天文台の所長として、惑星リングの構造や小惑星の軌道、彗星の観測など多岐にわたる研究を行った。星雲や黄道光の観測による写真測光法の改良にも貢献し、天体の明るさ測定の基礎を築いた。ドイツ天文学会の会長を務め、王立天文学会ゴールドメダルなど数々の国際的な栄誉を受賞した。

1924年フーゴ・フォン・ゼーリガー天文学者 1849年

1934年

トーマス・エスピン

(1858 - 1934)

天文学者

イギリスの天文学者。二重星や暗黒星雲の観測で知られる。

トーマス・エスピン（Thomas Henry Espinell Compton Espin、1858年 - 1934年）は、イギリスの天文学者。ヨークシャーを拠点に活動し、アマチュアながら精密な天体観測を行った。数々の二重星を発見し、暗黒星雲のカタログ編纂にも貢献した。彼の業績は後世の星団研究や星間物質の理解を深める基盤となった。

1934年トーマス・エスピン 1858年

1956年

ハインリッヒ・バルクハウゼン

(1881 - 1956)

物理学者

ドイツの物理学者。磁気バルクハウゼン効果を発見し、磁性体の研究に貢献。

1881年にドイツで生まれたバルクハウゼンは、ライプツィヒ大学で物理学を修め、ゲッティンゲン大学やブレーメン技術大学で教授を務めた。1919年に磁性材料中の磁区の突然の変化を音響的に検出するバルクハウゼン効果を発見し、材料物理学や非破壊検査技術の基礎を築いた。さらに電気工学分野でも研究を進め、通信や送電技術の発展に寄与した。その後も教育者として多くの研究者を育成し、1956年にその生涯を閉じた。

1956年ハインリッヒ・バルクハウゼン物理学者 1881年

1959年

ジョン・オーガスト・アンダースン

(1876 - 1959)

天文学者

アメリカの天文学者・光学技術者。マウントウィルソン天文台で望遠鏡の光学系を設計。

1876年にスウェーデンで生まれたアンダースンは、青年期にアメリカに渡り、カリフォルニア工科大学で学んだ。マウントウィルソン天文台では望遠鏡の光学設計を担当し、口径100インチ望遠鏡の性能向上に貢献した。さらに分光器や干渉計の設計でも成果を上げ、精密天体観測の技術基盤を築いた。また教育者として後進の育成にも力を注ぎ、多くの天文学者を輩出した。1959年に82歳で亡くなった。

1959年ジョン・オーガスト・アンダースン 1876年

1964年

青木正児

(1887 - 1964)

中国文学研究家

中国文学を専門とした日本の文献学者・研究者。

1887年に生まれた青木正児は、東京帝国大学で漢文学を学び、のちに教授として後進の指導に当たった。詩や散文を中心とする中国古典文学の研究を深め、漢詩集や詩論に関する多くの著作を発表した。特に唐宋詩の研究で知られ、中国文学を日本に紹介する礎を築いた。また学会活動を通じて日本における中国文学研究の地位向上に貢献した。1964年に77歳で逝去した。

1964年青木正児中国文学 1887年

1966年

ライツェン・エヒベルトゥス・ヤン・ブラウワー

(1881 - 1966)

数学者

1966年ライツェン・エヒベルトゥス・ヤン・ブラウワー数学者 1881年

1987年

ヤーコフ・ゼルドビッチ

(1914 - 1987)

物理学者

ソビエト連邦の理論物理学者。宇宙物理学や核物理学に多大な業績を残した。

1914年にロシア帝国領で生まれ、レニングラード大学で学ぶ。第二次世界大戦後、ソビエト核開発計画の主要メンバーとして活躍。宇宙創生に関わるビッグバン理論への貢献や、ブラックホールの研究でも知られる。セルジュ・ザグロジェフらとの共同研究でゼルドビッチ数を提唱。 1987年12月2日に死去し、20世紀を代表する物理学者の一人となった。

1987年ヤーコフ・ゼルドビッチ物理学者 1914年

2009年

伊藤正義

(1930 - 2009)

国文学者、能楽研究者、神戸女子大学名誉教授

国文学者能楽研究者神戸女子大学名誉教授

国文学者・能楽研究者として知られた神戸女子大学名誉教授。

1930年に生まれた伊藤正義は、中世日本文学と能楽の研究を専門とする学者である。神戸女子大学で長年教鞭を執り、『源氏物語』や能楽の古典戯曲に関する論文や著書を多数発表した。能楽の精神や演出論を解説し、学会や一般向け講座でも講演を行いながら日本文化の普及に貢献した。2009年にその生涯を閉じた。

伊藤正義神戸女子大学 1930年

2014年

西岡一

(1934 - 2014)

工学者、同志社大学名誉教授

工学者同志社大学名誉教授

日本の工学者。熱流体工学の研究で知られ、同志社大学で教育・研究に尽力した。

1934年に生まれ、東京大学工学部を卒業後、同志社大学工学部に着任。熱流体工学や伝熱工学の分野で先駆的な研究を行い、多数の論文を発表。教育者としても優れた指導力を発揮し、多くの博士・修士を輩出した。学内外の学会でも要職を歴任し、日本の工学界の発展に寄与した。名誉教授として退職後も講演や執筆活動を通じて後進の育成に貢献した。

西岡一同志社大学 1934年