カスミソウ (霞草)

学名: Gypsophila elegans
科名: ナデシコ科

花言葉

  • 清らかな心
  • 無邪気
  • 感謝
  • 幸福
  • 感激
  • 切なる思い

特徴

花色:

説明

カスミソウは地中海沿岸からアジアにかけて分布するナデシコ科の一年草で、草丈は1m程度に達します。5-8月に直径1-2cmの小さな白い花を枝先に無数に咲かせ、満開時には霞がたなびいているような美しい姿を見せることから「霞草」と名付けられました。一年草のエレガンスと多年草のパニクラータの2つの系統があり、切り花やフラワーアレンジメントの脇役として人気があります。石灰質の土壌を好む性質から、学名は「石膏を愛する」という意味のGypsophilaとなっています。

豆知識

  • 英名「Baby's Breath」は赤ちゃんの息のように純粋で優しい印象から付けられた
  • ドライフラワーにしても形と色が長期間保たれる
  • 一つの花序に200-300個の小花が付くことがある
  • 石灰質の土壌でよく育つため、古い建物の周りでよく見かける

利用方法

観賞用
  • 切り花(ブーケ、アレンジメント)
  • ドライフラワー
  • 庭植え
  • 鉢植え
薬用
  • サポニンを含み、民間薬として皮膚病に使用される場合がある
  • 根は石鹸の代用として利用された

注意: 専門知識なしに薬用使用は避ける

食用

食用には適さない

その他
  • 石鹸の原料(サポニン)
  • クラフト材料
  • 押し花素材

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 全草(サポニン含有)

症状: 大量摂取により胃腸の不調を起こす可能性がある

ツワブキ (石蕗)

学名: Farfugium japonicum
科名: キク科

花言葉

  • 愛よよみがえれ
  • 謙譲
  • 困難に負けない

特徴

花色:

説明

ツワブキは日本から朝鮮半島、中国東南部にかけて分布するキク科の常緑多年草です。艶のある大きな円形の葉が特徴で、草丈は30-40cm程度、花茎は70cm程度まで伸びます。10-12月の晩秋から初冬にかけて、キクに似た黄色い花を茎の上部に数個から十数個咲かせます。海岸近くの岩場や山地の湿った場所を好み、古くから観賞用として親しまれています。若い葉柄は食用になり、根茎は生薬として利用されるなど、多用途な植物です。

豆知識

  • 学名のFarfugiumは「粉が消える」という意味で若い葉の綿毛に由来する
  • フキと似ているが葉柄に穴がないのが特徴
  • 江戸時代から品種改良が行われ斑入り品種も多数ある
  • 海岸植物でありながら山地でも自生する珍しい特性を持つ

利用方法

観賞用
  • 庭園植物(日陰の植栽)
  • 茶花
  • 鉢植え
  • グランドカバー
  • 切り花
薬用
  • 根茎(橐吾)は健胃、下痢止めに使用
  • 葉は抗菌作用があり外用薬として利用
  • 食中毒の民間薬として使用

注意: 専門知識なしに薬用使用は避ける

食用
  • 若い葉柄
その他
  • 観葉植物として利用
  • 日陰の庭の装飾植物
  • 生け花の葉物として使用

毒性

症状:

アツモリソウ (敦盛草)

学名: Cypripedium macranthos var. speciosum
科名: ラン科

花言葉

  • 君を忘れない
  • 気まぐれ

特徴

花色:

説明

アツモリソウは東ヨーロッパから東アジアにかけて分布するラン科の多年草で、日本では北海道から本州北部の低山から亜高山の草原に自生します。5-7月に直径5-8cmの大きな紅紫色の花を咲かせ、特徴的な袋状の唇弁を持ちます。この袋状の花弁が平敦盛の母衣(ほろ)に似ていることから「敦盛草」と名付けられました。日本の野生ランとしては最大級の花を咲かせることから「野生ランの王」とも呼ばれますが、現在は絶滅危惧種に指定されており、自生地の保護が重要な課題となっています。

豆知識

  • 学名のmacranthos(マクラントス)は「大きな花」という意味
  • 一つの花が咲くまでに10年以上かかることがある
  • 菌根菌との共生なしには生育できない特殊な植物
  • 現在日本では栽培技術の確立により人工繁殖が行われている

利用方法

観賞用
  • 高山植物園での展示
  • 植物園での保護栽培
  • 研究目的での栽培
薬用
  • 中国医学では根茎を薬用に使用する場合がある
  • 民間療法での利用例もある

注意: 絶滅危惧種のため採取は厳禁、薬用使用は避ける

食用

食用には適さない(保護が必要)

その他
  • 環境教育の教材
  • 生態系保護の指標種
  • 研究対象植物

毒性

症状:

パフィオペディラム

学名: Paphiopedilum insigne
科名: ラン科

花言葉

  • ユニークな人
  • 気まぐれ
  • 思慮深さ
  • 変わりやすい愛情

特徴

花色:

説明

パフィオペディラムは東南アジア原産のラン科の着生植物で、世界4大洋蘭の一つに数えられます。最大の特徴は下唇弁がスリッパ状に袋になっていることで、この形状から「Lady's Slipper(淑女の靴)」や「Venus Slipper(ヴィーナスのスリッパ)」と呼ばれます。花は単幹性で一度に1-2輪咲き、花持ちが良いのが特徴です。約60-120種の原種があり、多様な花色と模様を楽しめます。比較的低温に耐えるため、洋蘭の中では栽培しやすい種類とされています。

豆知識

  • 学名は「パフィア(ヴィーナス)のスリッパ」という意味のギリシャ語由来
  • 一つの花が1-3ヶ月間咲き続けることがある
  • 食虫植物と間違われることがあるが捕虫はしない
  • 世界で最も高価な蘭の一つで、希少品種は数百万円することもある

利用方法

観賞用
  • 鉢植え(室内栽培)
  • 温室栽培
  • 蘭展への出品
  • コレクション
薬用
  • 一部地域で民間薬として利用される場合がある
  • 根は解熱や鎮痛に使用される例もある

注意: 野生種は保護が必要で、薬用使用は専門知識が必要

食用

食用には適さない

その他
  • 切り花(高級花材)
  • ブライダル装飾
  • 香料原料(一部種)

毒性

症状: