1660年
王立協会創設。
1660年、イングランド王立協会が設立され、近代科学の基盤が築かれた出来事。
1660年、チャールズ2世の勅許を受けてイングランド王立協会が設立されました。創立の中心にはロバート・ボイルやクリストファー・レンら著名な学者が名を連ね、自然哲学の研究を推進しました。協会は実験と観察を重視する近代科学の理念を掲げ、学術誌『フィロソフィカル・トランザクションズ』の刊行を通じて知識を広く共有しました。設立当初から学際的な研究が行われ、天文学や物理学、化学など多様な分野で成果を上げました。この機関は後の科学学会モデルの原型となり、世界中の学術組織に大きな影響を与えました。
1660年
王立協会
1928年
高柳健次郎がブラウン管受像方式テレビの公開実験。
高柳健次郎がブラウン管テレビ受像実験を公開し、映像技術の発展に大きく貢献した。
1928年11月28日、高柳健次郎は東京帝国大学でブラウン管受像方式を用いたテレビの公開実験を行いました。日本で初めてブラウン管を利用して映像を再現することに成功し、「日本のテレビの父」とも称されました。実験では日本文字の「イ」の字などが映し出され、研究の成果を国内外に示しました。この成果は従来の機械式テレビ方式を凌駕し、後のテレビ放送開始に向けた技術的基盤を築きました。高柳の研究は世界的競争の中で日本の存在感を高め、テレビ実用化への道を切り開きました。
1928年
高柳健次郎
テレビ
1964年
アメリカの火星探査機「マリナー4号」が打ち上げ。
火星探査の先駆けとなったアメリカの探査機マリナー4号が打ち上げられた日。
アメリカ航空宇宙局(NASA)のマリナー計画における火星探査機マリナー4号が1964年11月28日に打ち上げられた。
地球から約5800万km離れた火星への旅は約9か月を要し、1965年7月に最接近を果たした。
接近時には初めて火星のクレーターや地形が鮮明に撮影され、大気中のアルゴンやヘリウムの検出にも成功した。
搭載されたカメラや分光計によって取得されたデータは、火星の実態解明に大きく寄与し、その後のヴァイキング計画などへの道を切り開いた。
また深宇宙通信技術の実証にも成功し、探査機運用のノウハウを蓄積した歴史的ミッションである。
1964年
火星探査機
マリナー4号
1997年
宇宙開発事業団がドッキング技術試験衛星「きく7号」、熱帯降雨観測衛星「TRMM」を打上げ。
NASDA(宇宙開発事業団)は1997年11月28日に試験衛星「きく7号」と観測衛星「TRMM」を打ち上げました。
「きく7号」は国際宇宙ステーションでのドッキング技術を実証する目的で開発された試験衛星です。
熱帯降雨観測衛星TRMMは熱帯地域の降雨量を精密に測定し、気象予測や水循環研究に寄与しました。
両衛星はアメリカ航空宇宙局(NASA)との共同ミッションとして打ち上げられ、日本と米国の技術協力を象徴しました。
この成功は日本の宇宙開発技術の国際的プレゼンスを高め、後続の商業衛星開発にもつながりました。
以降、ドッキング技術や気象観測技術は多くのプロジェクトで応用されています。
1997年
宇宙開発事業団
きく7号
熱帯降雨観測衛星