ハボタン (葉牡丹)

学名: Brassica oleracea var. acephala
科名: アブラナ科

花言葉

  • 利益
  • 祝福
  • 慈愛
  • 愛を包む

特徴

花色:

説明

ハボタンはヨーロッパ地中海沿岸原産のアブラナ科アブラナ属の観賞用植物です。キャベツの仲間で、非結球ケールから品種改良されました。日本には江戸時代に食用として渡来しましたが、その後観賞用として改良が進みました。葉を牡丹の花に見立てて「葉牡丹」と名付けられました。紅白やピンクなど美しい葉色を持ち、特に冬季の11月から3月頃が最も美しい観賞期となります。耐寒性に優れ、真冬でも美しい葉色を保つため、正月飾りや冬のガーデニングの定番として親しまれています。大和本草(1709年)に「オランダナ」の名前で登場することから、その頃には日本に入ってきていたとされます。

豆知識

  • 江戸時代に「オランダナ」の名前で日本に伝来
  • 現在では食用ケールより観賞用が主流
  • 低温で美しい発色が促進される
  • キャベツとブロッコリーの親戚

利用方法

観賞用
  • 正月飾り
  • 冬の庭植え
  • 寄せ植え
  • 鉢植え
  • 門松の装飾
薬用
  • 薬用効果は特にない

注意: 観賞専用で薬用には適さない

食用
その他
  • 園芸教育の教材
  • 冬季ガーデニングの主力植物
  • 品種改良の研究対象

毒性

症状:

キク (菊)

学名: Chrysanthemum morifolium
科名: キク科

花言葉

  • あなたを愛しています
  • 高貴
  • 高尚
  • 高潔

特徴

花色:

説明

キクは中国原産のキク科キク属の多年草で、シマカンギクとチョウセンノギクの自然交配により5-6世紀頃に中国で誕生したとされます。日本には奈良時代末期から平安時代初期に伝来し、観賞用として広く栽培されました。鎌倉時代に後鳥羽上皇が身の回りのものに施したことから皇室の紋章となり、現在も16弁の菊花紋として知られています。江戸時代には500種近くの品種があり、現在では世界で約2万種の栽培品種が存在します。大菊、中菊、小菊、洋菊など多様な系統があり、特に赤いキクは「あなたを愛しています」という花言葉を持ちます。中国では延命長寿の霊草とされ、重陽の節句(9月9日)には菊花酒を飲む習慣があります。

豆知識

  • 世界で約2万種の栽培品種が存在する
  • 菊花紋は皇室の象徴として500円硬貨にも使用される
  • 中国では菊花酒を飲む習慣がある
  • 日本の国花の一つとされることもある

利用方法

観賞用
  • 切り花
  • 鉢植え
  • 庭植え
  • 仏花
  • 展示花
薬用
  • 漢方薬として解熱に使用される
  • 目の疲れに効果がある
  • 抗炎症作用がある

注意: 薬用使用は専門知識が必要

食用
  • 花弁
その他
  • 皇室行事での装飾
  • 文化的象徴としての利用
  • 染料としての利用

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 葉, 茎

症状: 皮膚炎やアレルギー反応を起こす場合がある

デンファレ

学名: Dendrobium phalaenopsis
科名: ラン科

花言葉

  • わがままな美人
  • 魅惑
  • 天性の華を持つ

特徴

花色:

説明

デンファレは正式にはデンドロビウム・ファレノプシスと呼ばれるラン科デンドロビウム属の着生蘭です。ニューギニアからオーストラリア北部を原産地とし、花の姿が胡蝶蘭(ファレノプシス)に似ていることからこの名前が付けられました。デンドロビウムという名前はギリシア語の「デンドロ(木)」と「ビウム(生ずる)」に由来し、野生では主として樹上に着生する性質を表しています。細長い茎状のバルブの頂部から花茎を直立に伸ばし、コチョウランによく似た花を咲かせます。4万を超す品種があり、花色は白、ピンク、紫、黄色など多彩です。花持ちが良く2-4週間も美しさを保つため、切り花としても人気が高く、仏花やエディブルフラワーとしても利用されています。

豆知識

  • 4万を超す品種が存在する
  • 花持ちが2-4週間と非常に長い
  • ファレノプシスは「蛾のような」という意味
  • エディブルフラワーとしても流通している

利用方法

観賞用
  • 切り花
  • 鉢植え
  • ブーケ
  • コサージュ
  • 仏花
薬用
  • 薬用効果は特にない

注意: 観賞専用で薬用には適さない

食用
  • 花弁
その他
  • 園芸研究の材料
  • 交配育種の親株
  • 蘭展示会の展示花

毒性

症状:

ルピナス (羽扇豆)

学名: Lupinus polyphyllus
科名: マメ科

花言葉

  • 多くの仲間
  • 想像力
  • いつも幸せ

特徴

花色:

説明

ルピナスは北アメリカ西部、南アメリカ、南アフリカ、地中海沿岸に約200種が分布するマメ科ハウチワマメ属の植物です。名前はラテン語でオオカミを意味する「ルプス」に由来し、荒れ地でもたくましく育つ様子が狼の貪欲な様子と重なったためとされます。現在栽培される多くはラッセル・ルピナスと呼ばれ、アメリカ・カリフォルニア州からカナダ原産のルピナス・ポリフィルスを中心とした交配品種です。4月下旬から6月にかけて、60-70cmにもなる美しい花穂を立ち上げ、紫、赤、ピンク、オレンジ、黄色、白など多彩な花色を見せます。古代ギリシア時代から緑肥として利用され、根粒菌との共生で窒素固定を行うため土壌改良効果があります。

豆知識

  • 古代ギリシア時代から緑肥として利用されてきた
  • テキサス州の州花ブルーボンネットはルピナスの一種
  • 種は一晩水に浸けると発芽率が向上する
  • 根粒菌との共生で窒素を固定する

利用方法

観賞用
  • 花壇
  • 切り花
  • イングリッシュガーデン
  • ボーダーガーデン
薬用
  • 古代ヨーロッパでは薬用として利用された
  • 現在は薬用としては一般的でない

注意: 一部の種は有毒なため薬用使用は避ける

食用
  • 種子(一部の品種)
その他
  • 緑肥作物
  • 土壌改良
  • 窒素固定
  • 大豆アレルギー代用食品

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 種子(一部の品種), 葉

症状: アルカロイド中毒により呼吸困難や痙攣を起こす場合がある