11月24日の出来事 | calendar.web-standard.org

寛永6年10月10日

徳川家光の乳母・お福が後水尾天皇に拝謁。「春日局」の名号を賜る。

1629年、徳川家光の乳母・お福が後水尾天皇に拝謁し、「春日局」の名号を賜りました。

1629年、徳川家光の乳母・お福は後水尾天皇に拝謁し、「春日局」の名号を賜りました。春日局は江戸幕府内で大きな影響力を持ち、後に幕政にも参与した人物として知られます。この出来事は、女性が宮中や幕府内で正式な地位を得た初期の例の一つです。「春日局」の名は、後の江戸時代を象徴する称号となりました。当日の宮中での儀礼や背景には、将軍家の後見役としてのお福の信頼が垣間見えます。

1629年寛永 10月10日徳川家光後水尾天皇春日局

1833年

インドネシアのスマトラ島沖でマグニチュード8.9の地震発生。2004年の地震と同規模の可能性も。

1833年、スマトラ島沖でマグニチュード8.9の大地震が発生しました。

1833年11月24日、スマトラ島沖でマグニチュード8.9の大地震が発生しました。当時の記録では大規模な津波も観測された可能性が指摘されています。史上最も被害が大きかった2004年のスマトラ島沖地震と同規模と推定されることもあります。植民地時代のインドネシアでは被害状況の詳細な記録が残されておらず、正確な死者数は不明です。地震学的にはインド洋の巨大地震の長期的な発生パターンを考えるうえで重要な事例です。

1833年インドネシアスマトラ島マグニチュード 2004年

1859年

チャールズ・ダーウィンがイギリスで『種の起源（On the Origin of Species）』を出版。

1859年、『種の起源』が出版され、進化論が初めて広く公表されました。

1859年11月24日、チャールズ・ダーウィンはイギリスで『種の起源』を出版しました。本書では自然選択による進化論が初めて体系的に示され、学術界と宗教界に大論争を巻き起こしました。ダーウィンの理論は生物学の基礎を大きく変革し、その後の進化学研究に計り知れない影響を与えました。当初は批判も多かったものの、後の遺伝学の発展とともに理論は広く受け入れられていきました。現代の生物学を理解するうえで欠かせない古典的著作です。

1859年チャールズ・ダーウィン種の起源

1894年

東京音楽学校で明治以降の日本で初のオペラ『ファウスト』（グノー作曲）を上演。

1894年、東京音楽学校で日本初のオペラ上演『ファウスト』が披露されました。

1894年、東京音楽学校でグノー作曲のオペラ『ファウスト』が日本初演されました。明治時代に西洋音楽教育を導入した東京音楽学校は、国内における本格的なオペラ上演の基礎を築きました。当時の演出や楽団編成は限られた資源で行われ、学生たちの熱演が高く評価されました。この上演は日本の音楽文化における転換点となり、後のオペラ普及に大きな貢献を果たしました。国内の西洋舞台芸術への関心を一層刺激した歴史的な公演です。

1894年東京音楽学校ファウストグノー

1909年

大之浦桐野炭鉱（現:福岡県宮若市）にて爆発事故。259人が死亡、4人が知覚精神を喪失した。

1909年、福岡県宮若市の桐野炭鉱で爆発事故が発生し、多数の犠牲者を出しました。

1909年11月24日、大之浦桐野炭鉱（現・福岡県宮若市）で爆発事故が発生しました。坑内ガスの爆発とされ、259人の作業員が即死し、4人が精神に重度の障害を負いました。当時の炭鉱労働は危険が常態化しており、安全対策の遅れが悲劇を招いたとされます。事故後、関係当局は炭鉱内の換気設備や監視体制の強化を進める契機となりました。地域社会にも深い悲しみを残し、労働安全の重要性が広く認識されるようになりました。

1909年福岡県宮若市

1919年

新婦人協会の設立を発表。

1919年、新婦人協会設立が発表され、女性の地位向上や社会参加が呼びかけられました。

1919年11月24日、新婦人協会の設立が発表されました。協会は女性の参政権獲得や教育・職業機会の拡大を目指し、社会的地位向上を訴えました。当時の日本では女性の政治参加は極めて限定的であり、先駆的な運動として注目されました。代表的な活動には街頭演説や法改正請願などがあり、多くの女性が結束して行動しました。この動きは後の婦人参政権運動や女性運動全般に大きな影響を与えました。

1919年新婦人協会

1928年

山本老事件が起こる。

1928年山本老事件

1940年

第二次世界大戦: スロバキアが日独伊三国軍事同盟に加盟。

1940年、第二次世界大戦中にスロバキアが日独伊三国軍事同盟に加盟しました。

1940年11月24日、スロバキアが日独伊三国軍事同盟（枢軸国）に正式加盟しました。枢軸国は第二次世界大戦の主要な軍事同盟であり、加盟国の拡大は戦況に影響を与えました。スロバキアはチェコスロバキア解体後の新国家として、ドイツへの依存を強める選択をしました。加盟により、軍事物資や人員供給などで枢軸国側に協力する体制が整えられました。この動きは東ヨーロッパ全体の戦後秩序にも大きな示唆を残すものとなりました。

1940年第二次世界大戦スロバキア日独伊三国軍事同盟

1943年

樺太の知取町にあった樺太公立知取第一国民学校から出火。生徒多数が死傷。

1943年、樺太の知取町にあった公立学校で火災が発生し、多くの生徒が犠牲になりました。

1943年11月24日、樺太（サハリン）の知取町にあった公立知取第一国民学校で火災が発生しました。火災の原因は不明ですが、多くの児童が逃げ遅れて負傷・死亡しました。当時、戦時下の資源不足により学校設備や防火設備が十分でなかったとされます。地元住民や教師による救助活動も限界があり、多数の犠牲者を出す大惨事となりました。戦況悪化のなか、教育現場の厳しい実情が浮き彫りになった事件です。

1943年知取町

1944年

第二次世界大戦・日本本土空襲: B 29が東京を爆撃。1942年4月18日以来の空襲。江戸川、荏原、品川、杉並などに被害。

1944年、B-29爆撃機が東京を空襲し、各区で大きな被害が発生しました。

1944年11月24日、B-29爆撃機による東京空襲が行われました。この空襲は1942年4月18日以来となる本土攻撃で、江戸川区、荏原、品川、杉並などが被害を受けました。高性能爆弾と焼夷弾により市街地が広範囲にわたり炎上し、多くの民間人が犠牲になりました。日本の都市部を標的とした本格的な空襲戦が本格化し、戦局に大きな影響を与えました。市民生活は壊滅的な打撃を受け、空襲対策の重要性が改めて実感されました。

1944年日本本土空襲 B-29

1945年

GHQが、原爆研究との誤解から理化学研究所仁科研究室などのサイクロトロンを破壊し東京湾に沈める。

GHQが理化学研究所のサイクロトロンを原子爆弾研究の誤解で破壊し、東京湾に沈めた。

第二次世界大戦後、連合国軍最高司令官総司令部（GHQ）は、理化学研究所仁科研究室などが原爆研究を行っていると誤解し、保有していたサイクロトロンを破壊しました。これらの粒子加速装置は、日本の原子核物理学研究の基盤を支えていた重要な装置でした。 GHQは装置を部品ごとに切断し、トラックで運搬後、東京湾で海没処分を実施。実際には原子爆弾研究ではなく、中性子発生実験など基礎科学研究に使用されていました。この事件は、戦後の占領政策と科学研究の関係を象徴する出来事として知られています。

1945年 GHQ 理化学研究所サイクロトロン

1950年

電気事業再編成令が公布。電力事業を地域ごとの9社に再編。

電気事業再編成令の公布により、日本の電力会社が9社に再編された。

1950年に公布された電気事業再編成令は、戦後の混乱期にあった日本の電力業界を再構築するための法令です。従来の電力会社を地域ごとに9社に再編成し、発送電分離や政府の管理強化を図りました。これにより、北海道電力、東北電力、東京電力など現存する大手電力会社が設立される礎が築かれました。再編成の背景には、戦災による電力設備の復旧や安定供給の必要性がありました。電力市場の効率化と地域独占体制が評価される一方で、後の自由化議論の起点ともなった重要な転機です。

1950年電気事業再編成令