11月22日の出来事 - 科学・技術 | calendar.web-standard.org

1497年

ヴァスコ・ダ・ガマが第一次航海で喜望峰に到達。

1497年11月22日、ヴァスコ・ダ・ガマが喜望峰を通過し、ヨーロッパからインドへの新航路を開拓しました。

ポルトガル王ジョアン2世の命を受けたダ・ガマは、一行を率いて西アフリカから南下し、ついに喜望峰を回航しました。この航海により海路でのインド交易が可能となり、香辛料貿易を中心とした大航海時代の幕開けとなりました。困難な航海ながら現地民との接触や嵐の克服に成功し、帰国後には巨万の富と名声を手にしました。彼の成果は以後の植民地政策や世界経済の構造転換に大きな影響を与えました。

1497年ヴァスコ・ダ・ガマ喜望峰

1821年

イギリスでパーマー式モノレールが特許登録される。

1821年11月22日、イギリスでパーマー式モノレールが特許登録されました。

発明家ウィリアム・パーマーは、従来の鉄道とは異なる単線高架式輸送システムを提案し、1821年に特許を取得しました。パーマー式モノレールは実用化には至らなかったものの、鉄道技術の多様化に貢献しました。その構想は後世の軽量輸送システム開発に影響を与え、産業革命期の技術革新の一端として注目されています。鉄道史の研究対象としても評価が高い発明です。

1821年イギリスパーマー式モノレール

1955年

ソビエト連邦初の水素爆弾実験（コード名RDS 37）に成功。

ソビエト連邦が初の水素爆弾実験に成功しました。

1955年11月22日、ソビエト連邦はセミパラチンスク試験場で水素爆弾（コード名RDS-37）の実験に成功しました。これはソ連初の水素爆弾実験であり、当時の核兵器技術の飛躍的進展を示す出来事でした。熱核反応を利用したこの爆弾は、従来の原子爆弾よりもはるかに強力な破壊力を有していました。実験の成功は米ソ間の核軍拡競争を激化させ、冷戦構造の一端を担う象徴的事象となりました。この技術革新は核兵器開発の歴史において大きな転換点となり、国際社会に衝撃を与えました。

1955年ソビエト連邦水素爆弾 RDS-37

1989年

NECホームエレクトロニクスがPCエンジンシャトルを発売。

NECホームエレクトロニクスがPCエンジンの小型モデル「シャトル」を発売。

1989年11月22日、PCエンジンの新バリエーションとしてPCエンジンシャトルが登場しました。従来モデルよりも小型軽量化を実現し、テレビへの直結やカートリッジ型ソフトの利便性が特長です。当時の市場ではファミコンやメガドライブとの競争が激化しており、差別化が求められていました。シャトルは携帯性とデザイン性を重視した製品として一部のユーザーから支持を得ました。その後の携帯型ゲーム機開発にも影響を与えたモデルと評価されています。

1989年 NECホームエレクトロニクス PCエンジンシャトル

1994年

セガ・エンタープライゼスがセガサターンを発売。

セガ・エンタープライゼスが次世代機セガサターンを発売し、ハード戦争に参入。

1994年11月22日、セガサターンが日本市場で正式リリースされました。 2D性能に優れたアーキテクチャとCD-ROMを採用し、当時のゲーム環境に一石を投じました。発売直後はソフトラインアップ不足や価格競争で苦戦しましたが、一部タイトルが高い評価を受けました。本体デザインやコントローラの独自性も話題となり、熱心なファン層を獲得しました。サターンは後のゲーム機設計にも影響を与えた歴史的なハードウェアの一つです。

1994年セガ・エンタープライゼスセガサターン

2019年

中華人民共和国湖北省武漢市にて、新型コロナウイルスが初めて検出される。

2019年11月22日、中国湖北省武漢市で新型コロナウイルスが初めて検出されました。

武漢市内で原因不明の肺炎患者のサンプルが採取され、中国の疾病予防管理機関が調査を開始しました。サンプルから新型コロナウイルスが同定され、遺伝子配列が解析されました。研究者はウイルスの特徴と感染経路の調査を進め、WHOへ報告しました。当初は限定的な地域での感染とみられていましたが、のちに世界的な大流行へと発展しました。新型ウイルスに対する検査体制の整備やワクチン開発が急務となりました。

2019年中華人民共和国湖北省武漢市新型コロナウイルス