スターチス

学名: Limonium sinuatum
科名: イソマツ科

花言葉

  • 変わらぬ心
  • 永遠に変わらない
  • 知識

特徴

花色:

説明

スターチスは地中海沿岸原産のイソマツ科イソマツ属の多年草で、現在の正式名称はリモニウムですが、園芸界では旧名のスターチスで親しまれています。5-7月に開花し、色とりどりに見える部分は実は萼(がく)で、真の花は中心の白い小さな部分です。萼は散ることなく長期間色褪せないため「永遠の花」とも呼ばれ、ドライフラワーとして非常に人気があります。草丈は35-90cm、花色は青、ピンク、黄、白、紫、赤など豊富で、アンティークモーヴなどのニュアンスカラーも登場しています。切り花として年中流通し、花もちの良さから贈り物に重宝されています。

豆知識

  • 現在の学名リモニウムは旧属名スターチスよりも正式だが園芸界では今もスターチスが主流
  • 世界に約150種が存在し海岸や砂漠などの塩分環境に適応している
  • 一つの花に見えるが実際は多数の小花の集合体
  • カサカサした質感で初心者でも簡単にドライフラワーが作れる

利用方法

観賞用
  • 切り花
  • ドライフラワー
  • フラワーアレンジメント
  • 花束の添え花
薬用
  • 地中海地域では古くから収斂剤として利用

注意: 現代では薬用利用は一般的でなく、専門知識なしに使用しない

食用

食用には適さない

その他
  • クラフト材料
  • インテリア装飾
  • 押し花材料
  • ウェディング装飾

毒性

症状:

オトギリソウ (弟切草)

学名: Hypericum erectum
科名: オトギリソウ科

花言葉

  • 秘密
  • 恨み
  • 迷信

特徴

花色:

説明

オトギリソウは日本、朝鮮半島、中国に自生するオトギリソウ科オトギリソウ属の多年生草本です。草丈は30-60cm、7-8月に直径2cm程度の淡黄色の5弁花を茎頂に数個つけます。葉は対生し広披針形で、透かして見ると黒い油点が多数見えるのが特徴です。古くから薬草として利用され、全草にヒペリシンやタンニンを含み、止血・鎮痛・収斂・利尿作用があるとされます。名前の由来は平安時代の悲しい伝説によるもので、鷹匠の兄が弟を切り殺したという話から「弟切草」と名付けられました。生薬名は「小連翹」と呼ばれます。

豆知識

  • 学名のHypericumは「雑草の間に生ずる」というギリシャ語が語源
  • 葉の黒い油点は光に透かすとはっきり見える
  • 西洋オトギリソウとは別種で効能も異なる
  • 血糖値上昇を抑制する効果があるとの研究報告もある

利用方法

観賞用
  • 野草として観賞
  • 山野草園での栽培
  • 自然風庭園の植栽
薬用
  • 全草を乾燥させ止血・鎮痛薬として利用
  • 外用で切り傷や打撲傷の治療
  • 煎液で月経不順や扁桃炎の治療

注意: ヒペリシンによる光線過敏症の可能性があり、内服や原液使用は避ける

食用

食用には適さない(薬用成分含有のため)

その他
  • 生薬「小連翹」として漢方薬に配合
  • 民間療法の研究対象
  • 薬草園での教育材料

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 全草, 特に花と葉

症状: ヒペリシンにより光線過敏症を起こし、皮膚炎や消化器症状の可能性

ワレモコウ (吾亦紅)

学名: Sanguisorba officinalis
科名: バラ科

花言葉

  • 変化
  • もの思い
  • 愛慕

特徴

花色:

説明

ワレモコウは日本、朝鮮半島、中国、シベリアに自生するバラ科ワレモコウ属の多年草です。草丈1-1.5m、7-10月に細長い茎の先端に長さ1-3cmの円筒状の穂状花序をつけ、暗紅紫色の小さな花を密に咲かせます。花は上から下に向かって順に開花するのが特徴で、これが「変化」の花言葉の由来となっています。葉は羽状複葉で楕円形の小葉が7-15枚つきます。古くから薬草として利用され、根茎を乾燥させた生薬「地榆」は止血や下痢止めに用いられます。秋の野に風に揺れる姿が美しく、茶花や生け花にも親しまれています。

豆知識

  • 名前の由来は諸説あるが「われもまた紅なり」という説が有名
  • 学名Sanguisorbaは「血を吸う」という意味で止血効果に由来
  • 花に見える部分は実際は萼で花弁はない
  • 根茎にはタンニンとサポニンが含まれ収斂作用がある

利用方法

観賞用
  • 茶花
  • 生け花
  • 自然風庭園の植栽
  • 切り花
薬用
  • 根茎を乾燥させた「地榆」は止血薬
  • 下痢止めや口内炎の治療
  • 外用で火傷や湿疹の治療

注意: 薬用使用は専門知識が必要で、過剰摂取は避ける

食用
  • 若葉
  • 若芽
その他
  • 染料として利用
  • 薬草園での教育材料
  • 生態系研究の対象

毒性

症状:

ライスフラワー

学名: Ozothamnus diosmifolius
科名: キク科

花言葉

  • 豊かさ
  • 豊かな実り

特徴

花色:

説明

ライスフラワーはオーストラリア北東部原産のキク科オゾタムヌス属の常緑低木です。樹高30-300cm、よく枝分かれして株立ち状の樹形になります。3月下旬-6月上旬に開花し、小さな蕾が米粒に似ていることから「ライスフラワー」と名付けられました。蕾から開花までの期間が長く、どちらかというと咲いた花よりもぷちぷちした蕾の状態が観賞価値が高いとされます。ラベンダーに似た個性的な香りがあり、学名のOzothamnusは「匂いのする低木」を意味します。花もちが良いため切り花やドライフラワーとして人気があり、寄せ植えのアクセントとしても重宝されています。

豆知識

  • 蕾の状態が最も美しく開花後は観賞価値が下がる珍しい花
  • ドライフラワーにしても花が落ちにくく長く楽しめる
  • 学名の「ozo」は匂い、「thamnos」は低木を意味する
  • オーストラリアには約40種のオゾタムヌス属が自生している

利用方法

観賞用
  • 切り花
  • ドライフラワー
  • 寄せ植えのアクセント
  • フラワーアレンジメント
薬用
  • 薬用利用の記録はほとんどない

注意: 薬用効果は証明されておらず、使用は推奨されない

食用

食用には適さない

その他
  • クラフト材料
  • インテリア装飾
  • 香り袋の材料
  • 園芸教育の教材

毒性

症状: