ヒメジョオン (姫女苑)

学名: Erigeron annuus
科名: キク科

花言葉

  • 素朴で清楚
  • 無邪気

特徴

花色:

説明

ヒメジョオンは北アメリカ原産のキク科ムカシヨモギ属の越年草で、1865年頃に観賞用として日本に導入されました。6-10月に直径2cm程度の白い花を咲かせ、中心部の黄色い筒状花を囲むように小さな白い花弁が3列に並びます。茎は中実で白いスポンジ状の組織があり、背丈は30-150cmに達します。現在は全国に広がった帰化植物で、強い繁殖力から侵略的外来種として知られています。花名の「ヒメジョオン」は「姫女苑」と書き、美しい女性を意味する古い言葉に由来します。

豆知識

  • ハルジオンと混同されやすいが、茎の中が詰まっているのがヒメジョオンの特徴
  • 日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている
  • 花期が長く、初夏から秋まで咲き続ける
  • 一株で数千個の種子を生産する繁殖力を持つ

利用方法

観賞用
  • 野草として観賞
  • 自然風庭園の植栽
  • 切り花(野の花として)
薬用
  • 北アメリカでは民間薬として利用される
  • 抗炎症作用があるとされる

注意: 医学的効果は証明されておらず、専門知識なしに使用しない

食用
  • 若葉
その他
  • 生態系の研究対象
  • 外来種問題の教材

毒性

症状:

ナナカマド (七竈)

学名: Sorbus commixta
科名: バラ科

花言葉

  • 慎重
  • 賢明
  • 私はあなたを見守る

特徴

花色:

説明

ナナカマドは日本、朝鮮半島、樺太など東アジア原産のバラ科ナナカマド属の落葉高木です。6-7月に白い花を房状に咲かせ、9月には真っ赤な実を付けます。高さは最大15mに達し、秋には美しい紅葉を見せます。名前の由来は木材が燃えにくく「7度かまどに入れても燃えない」ことから付けられました。実にはソルビン酸が含まれており、霜が降りても腐らずに長期間枝に残ります。街路樹や公園樹として広く植栽され、北海道や東北地方の代表的な樹木として親しまれています。

豆知識

  • 北海道の道木に指定されている
  • 実にはソルビン酸が含まれ天然の防腐剤効果がある
  • 鳥は霜が降りて毒素が分解された後に実を食べる
  • 木材は燃えにくいが、乾燥させると良質な燃料になる

利用方法

観賞用
  • 街路樹
  • 公園樹
  • 庭園樹
  • 盆栽
薬用
  • 実は民間薬として胃腸薬に使用
  • 樹皮は収斂剤として利用

注意: 実は生食には適さず、専門知識なしに薬用使用は避ける

食用
  • 実(加工後)
その他
  • 木材は工芸品材料
  • 炭は高品質で火力が強い
  • 染料として利用

毒性

毒性レベル: 弱い

有毒部位: 実(生), 種子

症状: 生の実の大量摂取により軽度の消化器症状を起こす可能性

ユーカリ

学名: Eucalyptus globulus
科名: フトモモ科

花言葉

  • 新生
  • 再生
  • 思い出
  • 慰め

特徴

花色:

説明

ユーカリはオーストラリア原産のフトモモ科ユーカリ属の常緑高木で、900種近くの品種が存在します。大きいものは70-100mの巨木になり、特徴的な芳香を持つ葉で知られています。コアラの主食として有名ですが、コアラが食べるのは限られた種類のみです。葉にはテルペン系の精油成分が含まれ、抗菌・抗炎症作用があります。山火事に対して特異な適応を示し、火事の後も根から新芽を出して再生します。学名のEucalyptusはギリシャ語の「良い蓋」を意味し、つぼみを覆う蓋状の構造に由来します。

豆知識

  • コアラが食べるのは900種中約30-50種類のみ
  • オーストラリアの森林の約80%を占める
  • 山火事の原因となるテルペンを放出するが、火事後に再生する
  • 世界で最も高い木の一つでタスマニアの個体は100m超え

利用方法

観賞用
  • 庭園樹
  • 切り葉(フラワーアレンジメント)
  • 街路樹
  • 鉢植え
薬用
  • 精油は抗菌・抗炎症作用
  • 咳止めや鼻づまりの緩和
  • 外用薬として利用

注意: 青酸配糖体を含むため内服は避け、原液の直接使用は禁止

食用

食用には適さない(毒性あり)

その他
  • アロマテラピー用精油
  • 防虫効果
  • 製紙原料
  • 建築材料

毒性

毒性レベル: 中程度

有毒部位: 葉, 精油

症状: 誤飲により呼吸困難、消化器症状、皮膚刺激を起こす可能性

コエビソウ (小海老草)

学名: Justicia brandegeeana
科名: キツネノマゴ科

花言葉

  • おてんば
  • ひょうきん

特徴

花色:

説明

コエビソウはメキシコから中央アメリカ原産のキツネノマゴ科ジャスティシア属の半常緑低木です。5-10月に開花し、小海老の尻尾のような形をした苞が特徴的です。花に見える部分は実際には苞で、鱗のように重なり合って湾曲し、真の花は細長い白い花弁として苞の隙間から顔を出します。背丈は50-100cm、横幅50-80cmになり、15℃以上を保てば一年中開花を楽しめます。花色は赤、黄、白があり、以前はベロペロネ属に分類されていましたが、現在はジャスティシア属に統合されています。

豆知識

  • 旧属名ベロペロネはギリシャ神話のベロスの矢とペロネの帯が語源
  • 15℃以上を保てば一年中開花する
  • 英名でもShrimp Plantと小海老を意味する名前で呼ばれる
  • 病害虫の心配がほとんどない丈夫な植物

利用方法

観賞用
  • 鉢植え
  • 庭植え
  • 切り花
  • 観葉植物
薬用
  • メキシコでは伝統的に薬草として利用される場合がある

注意: 薬用効果は科学的に証明されておらず、専門知識なしに使用しない

食用

食用には適さない

その他
  • 園芸教育の教材
  • 植物観察の対象

毒性

症状:

テッポウユリ (鉄砲百合)

学名: Lilium longiflorum
科名: ユリ科

花言葉

  • 純潔
  • 威厳
  • 無垢

特徴

花色:

説明

テッポウユリは日本の琉球列島と台湾原産のユリ科ユリ属の多年生球根植物です。4-6月に長さ10-15cm、直径5cm程度の純白で細長い筒状の花を横向きに咲かせます。花の形が鉄砲の筒に似ていることから「鉄砲百合」と名付けられました。茎の高さは50cm-1m程度で、楕円形の長い葉を互生につけます。香りは甘く優しめで、カサブランカなどと比べて控えめです。耐寒性があり栽培しやすいことから、イースターの装飾花として世界各地で愛用されています。

豆知識

  • 沖縄では「リーサー」と呼ばれる
  • 世界のイースター装飾花の代表格
  • タカサゴユリとの交雑種が多く流通している
  • バミューダ諸島で大規模栽培され「バミューダリリー」とも呼ばれる

利用方法

観賞用
  • 切り花
  • 鉢植え
  • 庭植え
  • 結婚式装飾
薬用
  • 球根は民間薬として利用される場合がある

注意: ユリ科植物は毒性があるため薬用使用は専門知識が必要

食用

食用には適さない(毒性の可能性)

その他
  • 香料産業での利用
  • 園芸教育の教材

毒性

毒性レベル: 強い

有毒部位: 全草, 特に球根, 花粉

症状: 特に猫に対して極めて有毒で急性腎不全を起こし致命的