11月17日

寿永2年閏10月1日

治承・寿永の乱: 水島の戦い。

1183年11月17日、源平合戦の一環として水島の戦いが行われた。

1183年11月17日（寿永2年閏10月1日）、治承・寿永の乱中の水島の戦いが行われました。 戦場は備中国水島（現在の岡山県倉敷市）付近で、源氏軍と平氏軍が激突。 源頼朝率いる源氏軍は海上から奇襲を仕掛け、平氏軍を退けることに成功しました。 この勝利によって源氏勢力は西日本での影響力を強化しました。 戦術面では海戦の要素が取り入れられた点が画期的とされ、軍事戦略の幅を広げました。 最終的に壇ノ浦の戦いへの布石ともなり、源平合戦全体の展開に大きく寄与しました。

1183年 寿永 10月1日 治承・寿永の乱 水島の戦い

1292年

ジョン・ベイリャルがスコットランド国王として即位。

1292年11月17日、ジョン・ベイリャルがスコットランド王に即位した。

1292年11月17日、ジョン・ベイリャルがスコットランド王として即位しました。 前王女マーガレットの死去後、王位継承を巡る「大審査（Great Cause）」の結果、エドワード1世の裁定で彼が選ばれました。 ベイリャルはフランス系の有力貴族出身で、投票により選ばれた最初の王となります。 しかし王位継承後もイングランド王との複雑な宗主権関係に悩まされました。 彼の統治はエドワード1世の影響下にあり、独立を求めるスコットランド貴族との対立が続きました。 最終的に彼は1296年に退位を余儀なくされ、後の独立運動の引き金を引くことになります。

1292年 ジョン・ベイリャル スコットランド

1558年

イングランド女王メアリー1世が死去し、妹のエリザベス1世が即位。エリザベス朝が始まる。

1558年11月17日、イングランド女王メアリー1世が死去し、エリザベス1世が即位した。

1558年11月17日、イングランド女王メアリー1世が死去しました。 残された王位継承問題の中、妹のエリザベス1世が即位し、国王としての権威を確立しました。 エリザベス1世は宗教政策を大転換し、プロテスタント体制を復活させました。 彼女の治世は「エリザベス朝」と呼ばれ、文学や演劇、美術の黄金期を迎えます。 シェイクスピアやマーロウなどの劇作家が活躍し、ルネサンス文化が開花しました。 対外的にはスペインとの対立が深まり、海洋進出と植民地政策が本格化しました。 これらの変革が後のイギリス帝国の基盤を築きました。

1558年 イングランド メアリー1世 エリザベス1世 エリザベス朝

1659年

ピレネー条約締結。スペインとフランスの国境がピレネー山脈に画定。

1659年11月17日、ピレネー条約が締結され、スペインとフランスの国境が正式に画定された。

1659年11月17日、フランスとスペイン間でピレネー条約が締結されました。 この条約により両国の国境はピレネー山脈沿いに画定され、長年の領土紛争に終止符が打たれました。 条約は三十年戦争の余波として行われたフランス・スペイン戦争を終結させるものでした。 フランス王ルイ14世とスペイン王フェリペ4世の承認を得て正式に成立。 条約後、フランスはフランドル地方の一部を獲得し、対スペインの優位を確立しました。 ヨーロッパ諸国間の勢力均衡に大きな影響を与え、近代国際法の先駆けともされます。

1659年 ピレネー条約 スペイン フランス 国境 ピレネー山脈

1775年

クオピオ市が、スウェーデンのグスタフ3世により正式に設立される。

1775年11月17日、グスタフ3世によりフィンランドのクオピオ市が正式に設立された。

1775年11月17日、スウェーデン王グスタフ3世の命によりフィンランド深部の都市クオピオが正式に設立されました。 当時フィンランドはスウェーデン領であり、国境防備と未開地の開発を目的として計画されました。 クオピオは湖水地方に位置し、水運を活用した貿易拠点としての役割が期待されました。 設立初期には商人や職人が移住し、自治体制度が整備されました。 現在のクオピオは観光と教育の中心地として知られ、大学都市としても発展しています。 近年では北欧デザインと湖水地域の自然美が訪問客を魅了しています。

1775年 クオピオ グスタフ3世

1796年

ナポレオン戦争・イタリア戦役: アルコレの戦い。フランス軍がイタリアでオーストリアを破る。

1796年11月17日、アルコレの戦いが行われ、フランス軍がオーストリア軍に勝利した。

1796年11月17日、ナポレオン戦争イタリア戦役の一環としてアルコレの戦いが始まりました。 フランス軍はヴィネーラ川に架かるアルコレ橋を巡りオーストリア軍と激しく衝突しました。 ナポレオン・ボナパルトは勇敢に前線を率い、兵士に大きな士気を与えました。 激戦の末、フランス軍は橋を確保し、イタリア北部での優勢を確立しました。 この戦闘はナポレオンの戦術的才能が広く認められる契機となりました。 戦役全体の流れを決定づけ、後のフランス軍勝利に大きく寄与しました。

1796年 ナポレオン戦争 イタリア戦役 アルコレの戦い オーストリア

1800年

アメリカ合衆国・ワシントンD.C.では初の連邦議会が開会。

1800年11月17日、アメリカ合衆国初の連邦議会がワシントンD.C.で開会した。

1800年11月17日、ワシントンD.C.の国会議事堂でアメリカ合衆国初の連邦議会が開会しました。 首都移転を定めた居住法（Residence Act）の施行後、連邦政府の初の正式な立法機関が始動。 ジョン・アダムズ大統領のもと、合衆国憲法に基づく立法手続きが開始されました。 議会は上院・下院の二院制を採用し、初期の法整備や経費予算が審議されました。 この会議の開催により、ワシントンD.C.は実質的な政治の中心地として機能を始めました。

1800年 アメリカ合衆国 ワシントンD.C. 連邦議会

1845年

ヴィクトル・ユーゴーが『レ・ミゼール』（のちの『レ・ミゼラブル』）の執筆を始める。

1845年11月17日、ヴィクトル・ユーゴーが長編小説『レ・ミゼール』の執筆を開始した。

1845年11月17日、ヴィクトル・ユーゴーが長編小説『レ・ミゼール』の執筆を開始しました。 後に改題され『レ・ミゼラブル』として世界的な名作となる作品です。 ユーゴーはフランス浪漫主義を代表する作家として、社会的なテーマを描こうと考えていました。 物語は19世紀初頭のフランスを舞台に、貧困や正義、愛と贖罪を主題としています。 執筆には数年を要し、数度の改稿を経て1862年に出版されました。 発表後は翻訳・上演が多く行われ、今なお多くの読者に愛され続けています。

1845年 ヴィクトル・ユーゴー レ・ミゼラブル

1855年

デイヴィッド・リヴィングストンがヨーロッパ人で初めてモシ・オ・トゥニャ滝に到達し、ヴィクトリア滝と命名。

1855年11月17日、デイヴィッド・リヴィングストンがヨーロッパ人として初めてモシ・オ・トゥニャ滝に到達した。

1855年11月17日、探検家デイヴィッド・リヴィングストンがヨーロッパ人として初めてモシ・オ・トゥニャ滝に到達しました。 彼はジンバブエとザンビアの国境を流れるザンベジ川を探検し、壮大な水煙を目撃。 リヴィングストンはヴィクトリア女王に因んでこの滝を「ヴィクトリア滝」と命名しました。 この発見はアフリカ中央部の地理的理解を大きく深める契機となりました。 現地の協力者との交流を通じてアフリカ探検の難しさと成果を広く報告しました。 ヴィクトリア滝は現在でも世界有数の規模を誇る絶景として知られています。

1855年 デイヴィッド・リヴィングストン ヴィクトリア滝

1858年

修正ユリウス日の起点となる日。

1858年11月17日、修正ユリウス日（MJD）の基準日が定められた。

1858年11月17日、天文学や地球科学で用いられる修正ユリウス日の基点が定められました。 元来のユリウス日（Julian Date）から2400000.5日を差し引いたもので、扱いやすさが向上。 基準日は1858年11月17日0時（ユリウス暦）と設定され、データ管理に利便性を提供。 観測記録や気象データ、宇宙探査ミッションなど、多くの科学分野で広く採用されました。 日付計算が整数部と小数部で明瞭化されることで、誤差の軽減に寄与します。 現代でもさまざまな研究現場で標準的な時間基準として活用されています。

1858年 修正ユリウス日

1869年

スエズ運河が開通。

1869年にエジプトでスエズ運河の開通式が行われました。 地中海と紅海が結ばれ、世界の海上交通に革新をもたらしました。

1859年に着工したスエズ運河は、フランスの技師フェルディナン・ド・レセップスの指揮の下で建設されました。 1869年11月17日に開通し、地中海と紅海を海路で直結するルートが誕生しました。 従来の喜望峰経由の遠回り航路を大幅に短縮し、ヨーロッパとアジア間の交易が迅速化されました。 開通式には各国の賓客や王族が出席し、国際的な祝賀ムードが高まりました。 スエズ運河は蒸気船の普及と相まって世界貿易に大きく寄与し、現在も主要な海上交通路として機能しています。

1869年 スエズ運河

1871年

全米ライフル協会設立。

南北戦争終結直後の1871年に、アメリカで全米ライフル協会が設立されました。 市民の射撃技術向上と国防意識の普及を目的とした組織です。

1871年にウィリアム・C・チャーチとジョージ・W・ウィンゲイトにより創設されました。 当初は南北戦争の教訓を生かし、民間人の射撃訓練を促進する役割を担いました。 講習会や競技会を通じてライフル射撃技術の標準化と普及を図りました。 やがてスポーツ組織としての側面を強め、射撃大会の主催や安全教育に注力しました。 今日でもスポーツ射撃の普及や青少年教育を行う組織として活動を続けています。

1871年 全米ライフル協会