11月16日の出来事 | calendar.web-standard.org

534年

東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世が編纂させた新勅法彙纂が公布。

東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世が法典整備の一環として新たな勅法集を公布しました。ローマ法の体系化が進み、後の法学に大きな影響を与えました。

東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世（在位527–565年）はローマ帝国内の法体系を統一・整理する目的で 534年に新勅法彙纂（ノバエ・コデクス）を公布しました。この法典は旧来の法令や判例を集大成したものであり法の一貫性と公正を確立する基盤となりました。後の「ローマ法大全」編纂にも大きな影響を与えました。

534年東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世新勅法彙纂

ユリウス暦11月6日

三十年戦争: リュッツェンの戦い

三十年戦争中の重要な戦闘の一つ、リュッツェンの戦いが起こりました。スウェーデン王グスタフ2世が戦死した激戦として知られています。

1632年11月6日（ユリウス暦）に行われたリュッツェンの戦いは三十年戦争における転換点の一つとされます。プロテスタント軍を率いたスウェーデン王グスタフ2世は帝国軍との激戦の末、戦死しました。彼の死は同盟国に大きな衝撃を与え戦争の流れを変える出来事となりました。

1632年ユリウス暦 11月6日三十年戦争リュッツェンの戦い

1821年

西部開拓時代: ウィリアム・ベックネルが西部の交易路・サンタフェ・トレイルを開く。

アメリカ西部開拓期にウィリアム・ベックネルがサンタフェ・トレイルを開拓しました。西部交易の道を切り拓く重要な一歩となりました。

1821年、交易商人ウィリアム・ベックネルはミズーリ州セントルイスからニューメキシコ領サンタフェまでのルートを確立しました。この道は「サンタフェ・トレイル」と呼ばれ当時は毛皮商人や商人たちが往来する主要交易路となりました。西部開拓の進展と経済発展を支えた歴史的ルートです。アメリカ西部の成長に大きく貢献しました。

1821年西部開拓時代ウィリアム・ベックネルサンタフェ・トレイル

1849年

フョードル・ドストエフスキーに対し死刑判決。後に執行直前に特赦によりシベリア流刑に減刑。

ロシアの文豪フョードル・ドストエフスキーが政治的活動を理由に死刑判決を受けました。後に特赦されシベリア流刑となりました。

1849年11月16日、ドストエフスキーはペトラシェフスキー会と呼ばれる知識人集団への関与を理由に逮捕されました。反逆罪で死刑判決を受けるも、処刑直前に皇帝ニコライ1世の特赦が下ります。その結果、死刑は執行されずシベリアへの流刑が言い渡されました。この経験は彼の後の作品に深い影響を与え『罪と罰』などで描かれる人間心理への洞察を形成しました。

1849年フョードル・ドストエフスキー

1874年

ドーラ・E・スクーンメーカーが学校法人青山学院の前身である「女子小学校」を創設。

ドーラ・E・スクーンメーカーが青山学院の前身となる女子小学校を創設しました。キリスト教教育を基盤とした日本初の女子教育機関です。

1874年、アメリカ出身の宣教師ドーラ・E・スクーンメーカーは東京・青山に女子向けの初等教育機関を設立しました。当時の日本では女子教育の機会が限られていた中で聖書教育を中心とした教育理念を掲げたこの学校は後に青山学院へと発展し今日の総合学園の礎となりました。

1874年ドーラ・E・スクーンメーカー学校法人青山学院

1876年

東京女子師範学校附属幼稚園（現・お茶の水女子大学附属幼稚園）開園。日本初の官立幼稚園。

日本初の官立幼稚園として東京女子師範学校附属幼稚園が開園しました。近代日本の幼児教育の先駆けです。

1876年11月16日、東京女子師範学校附属幼稚園が開園しました。これは日本で最初の官立幼稚園でありそれまで私立や寺子屋形式が主流だった幼児教育に制度的な基盤を築く重要な役割を果たしました。お茶の水女子大学附属幼稚園として現在まで続く伝統ある教育機関です。

1876年東京女子師範学校お茶の水女子大学附属幼稚園日本初幼稚園

1885年

カナダの反乱指導者ルイ・リエルが処刑される。

カナダのメティ人指導者ルイ・リエルが反乱鎮圧後に処刑されました。メティ民族の闘争の象徴的人物です。

1885年、ルイ・リエルは北西反乱の首謀者として英国政府軍に逮捕されました。同年11月16日にサスカトゥーンで絞首刑が執行され彼の処刑はメティ民族と先住民の権利運動に大きな契機をもたらしました。この出来事はカナダ国内外で議論を呼び後の自治権獲得運動に影響を与え続けています。

1885年カナダルイ・リエル

1899年

フランスが清から広州湾一帯（広州湾租借地）を99箇年租借することを定めた「中仏互訂広州湾租界条約」を締結。

フランスと清が広州湾租借地を99年間租借する条約を締結しました。中国南部の植民地化を進める協定です。

1899年11月16日、清朝政府とフランス共和国政府は「中仏互訂広州湾租界条約」に調印しました。これにより広州湾（現・広東省の一部）が 99年間フランスの租借地となることが定められます。条約は清朝の主権を制限し植民地的支配が進む一因となりました。

1899年フランス清広州湾広州湾租借地

1907年

オクラホマ準州とインディアン準州がオクラホマ州としてアメリカ合衆国46番目の州となる。

オクラホマ準州とインディアン準州が合併し、アメリカ合衆国46番目の州オクラホマ州が誕生しました。

1907年11月16日、オクラホマ準州とインディアン準州が統合されオクラホマ州として正式に州昇格しました。西部開拓後の行政区再編の一環であり鉄道網や農業開発が進んだ地域の統合はアメリカ本土48州確立への重要なステップとなります。オクラホマ州は石油産業の発展でも知られています。

1907年オクラホマ準州インディアン準州オクラホマ州アメリカ合衆国

1908年

東京市立日比谷図書館（千代田区立日比谷図書文化館。2011年に閉館。）の開館式が行われる。

東京市立日比谷図書館の開館式が行われました。市民に開かれた近代的な公共図書館の始まりです。

1908年11月16日、日比谷公園内に東京市立日比谷図書館が開館しました。大正期の文化振興を背景に建設された図書館は当時としては珍しい無料公開の公共図書館でした。近代日本の知識普及と読書文化の発展に寄与し 2011年の閉館まで多くの市民に利用され続けました。

1908年日比谷図書文化館

1910年

横浜市元町にて洋菓子店の不二家が創業。

1910年11月16日、横浜元町に日本を代表する洋菓子店、不二家が創業しました。以来、幅広い世代に愛されるブランドとなっています。

不二家は1910年11月16日、横浜市中区元町にて創業されました。創業当初は洋菓子の製造・販売を行い、外国の菓子文化を日本に紹介しました。 1920年代にはプリンやケーキなどの定番商品を開発し、評判を博しました。戦後も事業を拡大し、全国的にチェーン展開を進めました。 1970年代には『ペコちゃん』のキャラクターが登場し、ブランドイメージを確立しました。現在では店舗数が数百店を超える大手洋菓子メーカーとして知られています。

1910年横浜市元町洋菓子不二家

1911年

辛亥革命鎮圧のため、袁世凱が清の第2代内閣総理大臣に就任。

1911年、辛亥革命鎮圧の功績により袁世凱が清朝の第2代内閣総理大臣に就任しました。中国近代史の重要な転換点です。

袁世凱は清朝末期の重臣であり、辛亥革命鎮圧の功績により第2代内閣総理大臣に任命されました。就任は1911年11月16日で、当時の政治情勢は混乱していました。彼は軍事力と官僚機構を駆使して革命勢力を抑え込もうと試みました。しかし、その権力掌握は後の中華民国建国や袁氏独裁への布石ともなりました。最終的に革命勢力との妥協策を探るものの、袁世凱の統治は国内外で賛否両論を呼びました。この時期の動きは中国の近代史に大きな影響を与えました。

1911年辛亥革命袁世凱清内閣総理大臣