11月15日の命日 - 政治家・指導者

応永33年10月16日

細川満元

(1378 - 1426)

室町幕府の管領

室町幕府の有力家臣として管領職を務め、幕政に大きな影響を与えた人物です。

1378年に細川家に生まれた細川満元は、室町幕府の管領として幕政を支えました。有力守護である細川氏の一員として、内乱や地方政務の調停に努めました。応永年間には幕府の中枢で重責を担い、朝廷や各地守護との関係調整にあたりました。 1426年に没するまで、管領として権勢を振るい、室町政治の安定に寄与しました。今日でも武家政権の歴史を語る上で欠かせない人物の一人とされています。

1426年応永 10月16日細川満元室町幕府管領 1378年

慶安2年10月11日

近衛信尋

(1599 - 1649)

江戸時代の関白

江戸時代初期の公家として関白を務め、朝廷と幕府の橋渡し役を担いました。

1599年に近衛家に生まれた近衛信尋は、江戸幕府下で関白に就任しました。関白として朝廷の儀礼や政務を統括し、幕府との関係調整にあたりました。徳川政権との協調を図りつつ、公家社会の権威を維持する役割を果たしました。 1649年に没するまで公家政務の中心人物として活躍し、近世公家政治の一端を担いました。その功績は後世の公家社会に大きな影響を残しました。

1649年慶安 10月11日近衛信尋江戸時代関白 1599年

延宝7年10月12日

飛鳥井雅章

(1611 - 1679)

江戸時代の権大納言

江戸時代の権大納言として朝廷の儀式運営や政治に携わった公卿です。

1611年に公家の飛鳥井家に生まれた雅章は、延宝年間に権大納言に任じられました。権大納言として朝廷の儀式や政務を補佐し、幕府との連絡役も務めました。宮廷内では学芸や文化活動にも関心を示し、公家文化の発展にも寄与しました。 1679年に没するまで、公武間の調整役として重要な役割を果たしました。その業績は近世の宮廷政治研究においてしばしば言及されます。

1679年延宝 10月12日飛鳥井雅章権大納言 1611年

享保7年10月7日

織田長清

(1662 - 1722)

第4代戒重藩主

第4代戒重藩主として領地統治を行った江戸時代の大名です。

1662年に生まれた織田長清は、家督を継いで戒重藩の第4代藩主となりました。藩主として領内の治水や農政改革に取り組み、領民の生活向上を目指しました。幕府との関係調整にも努力し、外様大名としての立場を維持しました。 1722年に没するまで、約60年にわたり藩政を支え、その統治手腕が評価されました。近世大名の統治モデルの一例として研究対象となる人物です。

1722年享保 10月7日織田長清戒重藩主 1662年

1781年

トゥパク・カタリ

(1750 - 1781)

アイマラの指導者

アイマラ民族の指導者で、スペイン植民地支配に対する大規模な反乱を主導した。

トゥパク・カタリ(1750–1781)は、現在のボリビア高地を中心にアイマラ民族を統率し、1781年にラパス包囲などの蜂起を起こした。彼は先住民の権利回復を訴え、植民地当局と激しく対抗した。反乱は最終的に鎮圧されたものの、その勇敢な抵抗は後世に語り継がれている。カタリの名はラテンアメリカにおける先住民運動の象徴とされ、民族解放の象徴的存在となった。

1781年トゥパク・カタリアイマラ 1750年

1794年

ジョン・ウィザースプーン

(1723 - 1794)

牧師、教育者、アメリカ独立宣言署名者

牧師教育者アメリカ独立宣言署名者

アメリカ独立宣言署名者であり、プリンストン大学総長を務めた牧師兼教育者。

ジョン・ウィザースプーン(1723–1794)は、スコットランド出身の長老派牧師としてアメリカに渡航した。プリンストン大学(旧カレッジ・オブ・ニュージャージー)の第6代総長を務め、若き指導者を育成した。1776年には大陸会議の代表として独立宣言に署名し、アメリカ建国に貢献した。神学と政治教育の両面で高い評価を受け、その思想は初期アメリカの教育制度や政治哲学に影響を与えた。

1794年ジョン・ウィザースプーンアメリカ独立宣言 1723年

文化4年10月16日

黒田長舒

(1765 - 1807)

第8代秋月藩主

江戸時代中期の大名で、秋月藩第8代藩主を務めた。

黒田長舒(1765–1807)は、肥前国秋月藩の第8代藩主として1783年に家督を継いだ。藩政改革や財政再建に取り組み、領内の治水や農業振興を推進した。学問や文化にも関心を持ち、藩校の設立や文教施策を支援した。江戸幕府との交渉にもあたり、藩の安定的運営に貢献した。享年43で没した。

1807年文化 10月16日黒田長舒秋月藩主 1765年

嘉永元年10月20日

阿部正定

(1823 - 1848)

第5代白河藩主

江戸時代後期の白河藩主（第5代）。藩政改革に取り組んだ若き大名。

阿部正定（あべまささだ、1823-1848）は江戸時代後期の白河藩第5代藩主。幼少より禄高10万石余の藩を継ぎ、領内の財政再建や農政改革に着手。年少ながら藩士と協力し、年貢の軽減や殖産興業を推進した。また、幕府の外交政策にも関心を示し、藩の近代化を模索した。だがわずか25歳で病没し、改革は後任に引き継がれることとなった。短い治世ながら、有為の大名として知られる。

1848年嘉永 10月20日阿部正定白河藩主 1823年

1853年

マリア2世

(1819 - 1853)

ポルトガル・ブラガンサ王朝の女王

ポルトガルの女性君主。幼少期から二度にわたり即位し、自由主義改革を推進した。

マリア2世（Maria II、1819-1853）はポルトガル・ブラガンサ王朝の女王。幼くして王位を継承したが叔父ミゲル1世に追放され、宗族内戦「二人の兄弟の戦争」を経て復位。憲法体制を支持し、自由主義的改革を導入して近代国家の基礎を築いた。教育制度や司法制度の整備に着手し、地方行政の改革も推進。政治的混乱の中で夫フェルディナンド2世と共同統治を行い、安定政権を維持。数多くの子女をもうけ、後のポルトガル王位継承に影響を与えた。

1853年マリア2世ポルトガルブラガンサ王朝 1819年

慶応3年10月20日

林忠旭

(1805 - 1867)

初代請西藩主

江戸時代後期の大名。初代請西藩主として藩政に携わった。

林忠旭（はやしただあきら、1805-1867）は江戸時代後期の大名、請西藩初代藩主。旗本から士族身分を経て、新設の請西藩きっての藩主に任命された。藩財政の整備や農地改革を推進し、領民の生活安定に努めた。幕末の動乱期には幕府への忠義を貫き、藩兵の編成や防衛拠点の整備にあたった。福井藩など諸藩との国境警備にも従事し、地侍や足軽を指揮して治安維持に関与。 1867年に39歳で没し、藩政は後継者に託された。

1867年慶応 10月20日林忠旭請西藩主 1805年

1888年

マクシミリアン・ヨーゼフ・イン・バイエルン

(1808 - 1888)

バイエルンの王族

バイエルン王族の一員。芸術・学術の庇護者として知られる。

マクシミリアン・ヨーゼフ・イン・バイエルン（Maximilian Joseph in Bayern、1808-1888）はバイエルン王家の王子。ルートヴィヒ1世の弟として生まれ、王国の政治には直接関与しなかったが公益事業に尽力。ミュンヘン大学の学長を務め、芸術・科学振興のため財政的支援を行った。ワーグナーらの作曲家を後援し、文化活動の発展に大きく貢献。またハイキングや探検を愛し、写真撮影や博物学にも関心を示した。晩年は慈善事業に力を注ぎ、学術団体の名誉会員として活躍した。

1888年マクシミリアン・ヨーゼフ・イン・バイエルンバイエルン 1808年

光緒34年10月22日

西太后

(1835 - 1908)

清・咸豊帝の皇后

清朝の実権を握った女性指導者。近代化と保守の間で統治を行った。

西太后（1835-1908、本名：西懿貞皇后）は清朝咸豊帝の皇后で、光緒帝の摂政として実権を掌握。 1861年の辛酉政変で権力を掌握し、維新運動と結びつきつつ国家の統治にあたった。洋務運動を支援し、近代的軍制や造船所・機械工場の建設を推進。一方、変法運動を抑え、保守的な勢力を重視するなど改革には慎重姿勢を見せた。日清戦争後の改革にも関与し、清王朝存続への道を模索。複雑な政局を巧みに操り、20年以上にわたり清朝を支配し続けた。

1908年光緒 10月22日西太后清咸豊帝 1835年