11月15日の誕生日 - 作家・文学者

1511年

ヨハネス・セクンドゥス

(1511 - 1536)

詩人

ネーデルラント出身のルネサンス期ラテン詩人ヨハネス・セクンドゥスは、『アムルス』などの叙情詩で知られる。

1511年11月15日に生まれたヨハネス・セクンドゥスは、本名をヨハネス・フロメトゥスといい、ラテン語詩人として成名した。イタリア留学を経て『アムルス』をはじめとする叙情詩集を出版し、その洗練されたメタファーと官能的表現で注目を浴びた。1536年に若くして病没したが、その作品は後世の詩人たちに影響を与え続けた。

1511年ヨハネス・セクンドゥス英語版 1536年

1607年

マドレーヌ・ド・スキュデリ

(1607 - 1701)

作家

フランスの17世紀作家マドレーヌ・ド・スキュデリは、宮廷サロンを主宰し長編恋愛小説『クレリー』で知られる。

1607年11月15日に生まれたマドレーヌ・ド・スキュデリは、パリのサロン文化を代表する女性作家である。長編小説『クレリー』や『ウラニエ』など十巻以上の作品を執筆し、理想的な恋愛と人物の心理描写で人気を博した。女性作家としての地位を確立し、多くのフォロワーを生み出した。1701年に没し、その文学的遺産はサロン文学の象徴として語り継がれている。

1607年マドレーヌ・ド・スキュデリ英語版 1701年

1741年

ヨハン・カスパー・ラヴァーター

(1741 - 1801)

哲学者、詩人

哲学者詩人

スイスの哲学者・詩人。人相学の提唱者として知られる。

ヨハン・カスパー・ラヴァーターは1741年にチューリッヒで生まれた。人相学（physiognomy）を研究し、顔立ちから性格や運命を読み解く理論を構築した。多数のエッセイや詩を執筆し、文学的才能を発揮した。ゲーテなど当時の知識人との交流を通じてドイツ思想に影響を与えた。 1801年に没するまで、人相学はヨーロッパで大きな注目を集め、後の心理学研究にも波及した。

1741年ヨハン・カスパー・ラヴァーター 1801年

1862年

ゲアハルト・ハウプトマン

(1862 - 1946)

劇作家

ドイツの劇作家・小説家。自然主義演劇の旗手として知られ、1912年にノーベル文学賞を受賞。

1862年生まれ。社会の底辺に焦点を当てる写実主義・自然主義作品を発表。代表作に『織工たち』『孤独な人々』などがあり、労働者の苦悩を描写。 1912年にノーベル文学賞を受賞し、国際的に高く評価される。第一次世界大戦後も執筆を続け、政治的発言でも注目を集めた。 1933年のナチス台頭後はスイスに亡命し、1946年に没。

1862年ゲアハルト・ハウプトマン劇作家 1946年

明治5年10月15日

岡本綺堂

(1872 - 1939)

小説家

近代日本の小説家・劇作家。怪談や捕物帳もので人気を博し、大衆文学に大きな影響を与えた。

1872年に東京で生まれ、新聞記者を経て小説家としてデビュー。江戸時代を舞台にした怪談や捕物帳ものを得意とし、『半七捕物帳』などで知られる。人情味あふれる文体と巧みな構成で大衆の共感を呼んだ。劇作家としても多くの舞台脚本を執筆し、演劇界にも貢献。翻訳や評論活動にも携わり、日本の大衆文化の発展に寄与。 1939年に逝去。

1872年明治岡本綺堂小説家 1939年

1877年

ウィリアム・H・ホジスン

(1877 - 1918)

小説家

イギリスの小説家・詩人。怪奇幻想文学を得意とし、第一次世界大戦で戦死した。

1877年に英国で生まれ、幻想・ホラー小説で名を馳せる。代表作『境界の家』『夜の国』などで豊かなイマジネーションを発揮。ゴーストハンターを描く『カーナッキー』シリーズも人気。 1916年に従軍し、1918年に西部戦線で戦死。短い生涯ながらホラー文学に大きな影響を残した。

1877年ウィリアム・H・ホジスン 1918年

1885年

野尻抱影

(1885 - 1977)

随筆家

日本の随筆家。豊かな感性と鋭い観察眼で自然や日常を題材にした作品を残した。

1885年、愛知県に生まれる。東京帝国大学文学部卒業後、新聞記者や編集者としての活動を経て随筆の道へ進んだ。自然や民俗学、旅先でのエピソードなどを題材にした作品を数多く発表。軽妙なユーモアと深い洞察が特徴で、当時の文化人や知識層から高い評価を受けた。戦後も執筆活動を続け、『野尻抱影集』など多数の著作を残した。晩年は後進の指導にもあたり、1977年に92歳で逝去した。

1885年野尻抱影 1977年

1890年

富田砕花

(1890 - 1984)

詩人、歌人

詩人歌人

日本の詩人・歌人。新感覚派の一員として近代詩壇に新風を吹き込んだ。

1890年、日本に生まれる。東京帝国大学文学部卒業後、詩人として活動を開始。新感覚派の詩誌に参加し、自由詩の可能性を追求。短歌にも造詣が深く、数々の歌集を刊行。教育者として後進を指導し、詩壇に影響を残す。 1984年に逝去。

1890年富田砕花 1984年

1896年

大下宇陀児

(1896 - 1966)

探偵小説家

昭和期に本格推理小説を執筆した日本の探偵小説家。

1896年に生まれ、大正から昭和初期にかけて活躍。巧妙なトリックと緻密なプロットで読者を魅了。複数の短篇や長篇作品を発表し、日本の探偵小説界に貢献。代表作に関する資料は限られるが、その作品は現在も評価され続けている。作家としての活動の詳細は限定的だが、ミステリー文学史に名を残す。

1896年大下宇陀児 1966年

1903年

星野立子

(1903 - 1984)

俳人

昭和時代に活動した女性俳人。独自の視点で自然や人間の情景を詠んだ作品で知られる。

1903年に東京で生まれる。俳句結社で活動し、伝統的な技法に現代的な感性を融合した作風を展開。複数の句集を発表し、その繊細で深い情景描写が高く評価された。女性俳人としての地位を確立し、後進の俳人にも影響を与えた。 1984年まで長く俳壇で活躍した。

1903年星野立子俳人 1984年

1905年

原民喜

(1905 - 1951)

小説家、詩人、童話作家

小説家詩人童話作家

広島原爆を題材とした作品で知られる小説家、詩人、童話作家。

1905年、東京で生まれる。戦時中、広島に滞在し原爆の惨状を体験。代表作の短篇『夏の花』などで原爆の悲劇を文学に刻み込んだ。詩や童話にも才能を発揮し、多様なジャンルで創作活動を行う。 1951年に逝去するまで、被爆体験をもとにした作品を発表し続けた。

1905年原民喜詩人童話 1951年

1925年

ユーリー・ダニエリ

(1925 - 1988)

作家

ユーリー・ダニエリ 1988年