ヒガンバナ (彼岸花)
花言葉
- あなたに一途
- 悲しき思い出
- 情熱
- 再会
- 転生
特徴
説明
ヒガンバナは中国原産のヒガンバナ科の多年生球根植物で、古い時代に日本に持ち込まれました。秋の彼岸の頃に高さ30-50cmの花茎を伸ばし、その先端に5-7輪の燃えるような赤い花を放射状に咲かせます。花弁は細く縁が波打ち、先端が反り返って長いしべが飛び出す独特の形状が特徴的です。最大の特徴は、花が咲き終わってから葉が出てくることで、花と葉が同時に見られることはありません。全草に毒性があるため、古くから田んぼのあぜ道や墓地に植えられ、モグラやネズミ除けとして利用されてきました。
豆知識
- 花と葉が同時に見られないため「葉見ず花見ず」と呼ばれる
- 日本には雄株しかなく、球根の分球でのみ繁殖する
- 1000以上の別名があり、そのほとんどが死や毒に関連する
- 韓国では恋人同士が再会できない悲恋の花として語り継がれる
利用方法
観賞用
- 秋の庭園装飾
- 切り花
- 群生地での景観形成
- 日本庭園のアクセント
薬用
- 中国では石蒜として鎮痛剤に使用
- 球根は民間薬として腫れ物の治療に利用
- 去痰薬として伝統医学で使用
注意: 全草有毒のため医師の指導なしに使用してはならない
食用
有毒のため食用には適さない
その他
- モグラ・ネズミ除け
- 土壌安定化
- 昆虫の蜜源(一部の蝶類)
- 染料(花から赤色素抽出)
毒性
毒性レベル: 強い
有毒部位: 全草, 特に球根
症状: リコリン中毒により嘔吐、下痢、痙攣、心臓麻痺を引き起こす可能性がある