文化元年10月13日

華岡青洲が世界初の麻酔を使った手術に成功。

華岡青洲が世界初の実用的麻酔手術に成功。 日本で独自に開発した麻沸散による快挙です。
1804年(文化元年10月13日)、外科医の華岡青洲は麻沸散を用いた乳がん手術を成功させ、世界初の全身麻酔手術を達成しました。 麻沸散はトリカブトや麻黄、牡丹皮などから抽出された薬草混合剤で、痛みを効果的に抑えることが確認されていました。 青洲は投与量の検証と患者の経過観察を重ね、安全な麻酔技術を確立しました。 当時の欧米ではまだ麻酔技術が未成熟であり、日本独自の医学成果として高く評価されています。 彼の研究は近代外科学と麻酔学の基礎を築き、多くの命を救う道を切りひらきました。
1804年 文化 10月13日 華岡青洲 麻酔
1888年

パリにパスツール研究所が設立。

パリにパスツール研究所が設立。 病原菌研究の拠点として世界的に知られる機関が誕生しました。
1888年11月14日、微生物学の先駆者ルイ・パスツールによりパリにパスツール研究所が設立されました。 設立当初から病原菌学や予防接種の研究を中心に据え、エミール・ルーら優れた研究者が結集しました。 初期の成果として狂犬病ワクチンの実用化に成功し、公衆衛生と医学に革新をもたらしました。 研究所は世界各地に支部を展開し、感染症対策の国際的なハブとして機能しました。 今日でも微生物学・免疫学分野で高い評価を受ける伝統的研究機関です。
1888年 パスツール研究所
1901年

カール・ラントシュタイナーがABO式血液型を発表。なお、この時点では血液型がA型、B型、C型(後にO型に改称)の3つであるとされた。

カール・ラントシュタイナーがABO式血液型を発表。 輸血医療の基礎を築いた画期的な発見です。
1901年11月14日、ウィーン大学の免疫学者カール・ラントシュタイナーはA型・B型・C型(後のO型)の3つの血液型を区別するABO式血液型を発表しました。 従来不明だった輸血時の副作用の原因を解明し、安全な輸血を可能にしました。 この発見は血液学の発展に決定的な影響を与え、後のノーベル生理学・医学賞受賞の礎となりました。 その後C型はO型に改称され、ABO式血液型は国際的に標準として採用されました。 現在の臨床医学において不可欠な分類法として、多くの命を救う基盤となっています。
1901年 カール・ラントシュタイナー ABO式血液型
1910年

ユージン・バートン・イーリーが史上初の艦上からの飛行機の離陸に成功。

1910年11月14日、アメリカ海軍の艦船から飛行機が史上初めて離陸することに成功しました。
1910年11月14日、アメリカ海軍所属の基地艦USSバーミンガムからユージン・バートン・イーリーがカーチス複葉機で史上初の艦上離陸に成功しました。 この飛行は航空史において画期的な出来事とされ、海軍航空の発展に大きく寄与しました。 イーリーの飛行機は甲板に組み立てられた簡易装置から滑走し、無事に飛び立ちました。 この成功により、のちの空母発展の礎が築かれたといわれています。 イーリーはその後も航空技術の実証実験に参加し、海軍飛行隊の確立に貢献しました。
1910年 ユージン・バートン・イーリー
1969年

アメリカの2機目の有人月宇宙船「アポロ12号」が打ち上げ。

アメリカNASAの2度目の月着陸ミッション、アポロ12号が打ち上げられました。
1969年11月14日、ケネディ宇宙センターからアポロ計画第2号となるアポロ12号が打ち上げられました。 隊員はチャールズ・コンラッド、リチャード・ゴードン、アラン・ビーンの3名で、月への着陸と科学観測を目的としていました。 アポロ11号に続いて、月面への精密着陸技術や長時間の滞在実験が行われ、月の地質調査や機器撤去の実践など新たな成果を上げました。 これによりNASAは月探査技術の信頼性を向上させ、後続ミッションの基盤を築きました。
1969年 アポロ12号
1971年

アメリカの火星探査機「マリナー9号」が火星周回軌道に到達。初の地球以外の惑星を回る人工衛星となる。

アメリカの火星探査機「マリナー9号」が初めて火星周回軌道に到達し、地球以外の惑星を周回する初の人工衛星となりました。
1971年11月14日、NASAの火星探査機マリナー9号が火星周回軌道に到達しました。 マリナー9号は史上初めて地球以外の惑星を周回する人工衛星となり、惑星探査史に新たな一歩を刻みました。 到着後は火星大気の監視や地形図の作成、高解像度画像の撮影に従事し、火星表面の約85%を撮影しました。 それまで謎に包まれていた火星の地形情報は一気に明らかになり、巨大火山や渓谷、氷帽の存在が確認されました。 この成果は後の火星探査計画や着陸ミッションにとって貴重なデータとなり、火星研究を大きく前進させました。 マリナー9号の成功は、この後の惑星探査への信頼と期待を高める重要な出来事でした。
1971年 火星探査機 マリナー9号 火星
1983年

日本の3代目の南極観測船「しらせ」が就役。

3代目南極観測船「しらせ」が就役し、日本の観測体制が一層強化されました。
1983年11月14日、日本の3代目南極観測船「しらせ」が正式に就役しました。 全長約78メートル、水深5メートル以上の海氷を破砕できる氷海強化船殻を備えています。 就役後は昭和基地への物資輸送や隊員輸送、海洋観測など多岐にわたる任務に従事しました。 しらせは厳冬期の砕氷航行能力を有し、南極地域での日本の研究活動を支える重要な存在です。 その後も改修を重ねながら、長年にわたって安定した観測支援を続けています。
1983年 南極観測船 しらせ
2003年

小惑星セドナが発見される。

太陽系外縁天体の一つ、小惑星セドナが初めて発見された。
2003年11月14日、アメリカの天文学者マイク・ブラウンらがカリフォルニア州パロマー天文台で観測し、遠い太陽系外縁部に位置する天体セドナを発見。 セドナは近日点約76天文単位、遠日点約900天文単位という極端に楕円形の軌道を持ち、直径は約1,000kmと推定される。 氷と岩石からなる準惑星候補とされ、古い太陽系の形成史や外縁天体の起源解明に重要な手がかりを提供する。 正式名称は、エスキモー語の海の女神にちなみ命名された。
2003年 セドナ