11月13日の出来事 | calendar.web-standard.org

1002年

聖ブリスの日の虐殺。イングランド王エゼルレッド2世が国内に侵入したデーン人全員の殺害を命令。

1002年の聖ブリスの日にイングランド王エゼルレッド2世がデーン人の一斉排除を命じ、多数の犠牲者を出した悲劇的事件です。

1002年5月13日の聖ブリスの日に、王エゼルレッド2世は国内に居住するデーン人全員の排除を命じました。その結果、多くのデーン人が襲撃され、虐殺される事態となりました。この命令は宗教行事に便乗した不意打ちとも言われ、被害の規模は広範囲に及びました。事件後、王権への反発が高まり、後のデーン人侵攻の口実の一つにもなりました。歴史的には民族間の緊張と王権の強硬手段を象徴する出来事として語り継がれています。

1002年聖ブリスの日の虐殺イングランドエゼルレッド2世デーン人

享保5年10月14日

紙屋治兵衛と紀伊国屋小春とが心中。心中天網島のモデルとなる。

江戸時代の1720年に紙屋治兵衛と紀伊国屋小春が遂げた悲恋の心中事件で、後に『心中天網島』のモデルとなりました。

享保5年（1720年）10月14日、江戸の浪曲や人形浄瑠璃で知られる『心中天網島』のモデルとなった紙屋治兵衛と紀伊国屋小春が心中しました。二人の悲劇は当時大きな話題となり、近松門左衛門によって劇化されて上演されると大きな反響を呼びました。その作品は後の浄瑠璃や歌舞伎、映画など多くのメディアで語り継がれ、日本の悲恋物語を代表する一つとなりました。

1720年享保 10月14日心中天網島

1904年

日本で初めて翻訳された共産党宣言が平民新聞に掲載される。

日本で初めて『共産党宣言』の日本語訳が平民新聞に掲載され、社会主義思想の紹介が始まりました。

1904年11月13日、平民新聞でカール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルス共著の『共産党宣言』が日本語に初めて翻訳されて掲載されました。これにより日本における社会主義思想の普及が加速し、後の労働運動や日本社会党の設立などに影響を与えました。翻訳を手掛けた編集者たちはリベラル派の知識人であり、新聞記事は国内外で大きな波紋を呼びました。その後も『共産党宣言』は多くの出版物や講演で引用され、思想史に重要な位置を占めています。

1904年共産党宣言平民新聞

1918年

第一次世界大戦: 連合国軍がオスマン帝国の首都・コンスタンティノープルを占領。(en:Occupation of Constantinople)

第一次世界大戦終結間際に連合国軍がオスマン帝国の首都コンスタンティノープルを占領し、帝国崩壊への決定的な一手となりました。

1918年11月13日、第一次世界大戦末期の軍事作戦としてイギリス・フランス海軍やギリシャ軍を含む連合国軍がコンスタンティノープルを占領しました。この占領によりオスマン帝国は軍事的支配を失い、セーブル条約に基づく領土分割の進展が確実となりました。占領地の統治や宗教・民族問題が浮き彫りになり、後のトルコ共和国樹立に向けた政治的動きが加速しました。戦後処理の鍵を握る一連の出来事の中で、重要な転換点とされています。

1918年第一次世界大戦連合国オスマン帝国コンスタンティノープル en:Occupation of Constantinople

1921年

日本で高橋是清が第20代内閣総理大臣に就任し、高橋内閣が発足。

高橋是清が第20代内閣総理大臣に就任し、彼の財政再建策を柱とする高橋内閣が発足しました。

1921年11月13日、高橋是清が第20代内閣総理大臣に任命され、高橋内閣が発足しました。旧大蔵省出身の実務家であった彼は、デフレ克服や予算編成の厳格化など財政再建策を中心に据えました。就任当初から産業振興や金融政策の立て直しに取り組み、関東大震災復興事業にも深く関与しました。政党との調整や軍部との関係にも配慮しながら政権を運営し、大正デモクラシー期の重要な政権と位置づけられています。

1921年高橋是清内閣総理大臣高橋内閣

1938年

長沙大火。人口50万人の湖南省長沙が中国国民党軍の放火により壊滅。

日中戦争中、湖南省長沙市街が中国国民党軍の放火で壊滅した悲劇的火災です。

1938年11月13日、日中戦争下の湖南省長沙で中国国民党軍が敵の進撃を阻止するため市街地に放火し、市街の大半が炎上しました。人口約50万の都市は壊滅的被害を受け、多くの民間人が逃げ遅れるなどして犠牲となりました。火災は数日間燃え広がり、都市機能は完全に停止しました。再建には長期間を要し、戦時下の焦土作戦の悲惨さを象徴する出来事として記憶されています。

1938年長沙大火湖南省長沙中国国民党

1941年

第二次世界大戦: イギリス海軍の空母「アーク・ロイヤル」がドイツの潜水艦U 81の雷撃を受ける。翌日沈没。

第二次世界大戦中、イギリス空母アーク・ロイヤルがドイツ潜水艦U-81の雷撃を受け、翌日に沈没しました。

1941年11月13日、イギリス海軍の航空母艦HMSアーク・ロイヤルが地中海上でドイツ潜水艦U-81の雷撃を受けました。被雷後も数時間航行を続けましたが、浸水が進行し翌14日に沈没が決定しました。艦長と乗員は周辺の艦艇によって救助され、多くの犠牲を回避しました。アーク・ロイヤルは連合国海軍の主力空母として多くの作戦に貢献しており、その喪失は大きな打撃となりました。

1941年第二次世界大戦イギリス海軍空母アーク・ロイヤル U-81

1944年

日本野球報国会が活動終了、プロ野球の休止を宣言。

戦時体制下で日本野球報国会が活動を終了し、プロ野球の公式戦が休止されました。

1944年11月13日、日本野球報国会は政府の戦時要請により活動を終結し、プロ野球の公式試合を休止することを宣言しました。選手や球団は軍需工場への動員や慰問試合など戦争協力に回され、多くのスター選手が戦地へと赴きました。戦後までプロ野球は再開に時間を要し、1946年のリーグ再開は戦後復興の象徴となりました。この中断は日本のプロ野球史における重要な転機です。

1944年日本野球報国会

1947年

ソビエト連邦でアサルトライフル「AK 47」が開発される。

ミハイル・カラシニコフが設計したアサルトライフル『AK-47』がソ連で開発されました。

1947年11月13日、ソ連陸軍技術研究所でミハイル・カラシニコフ中尉がアサルトライフルAK-47を完成させ、正式採用されました。AK-47は高い信頼性と製造コストの低さから世界中に広まり、冷戦期には多くの国で配布・使用されました。その革新的な設計は後の自動小銃にも大きな影響を与え、現在でも広範に使用される軍用火器の代表格となっています。

1947年ソビエト連邦アサルトライフル AK-47

1950年

ベネズエラ大統領カルロス・デルガード・チャルバウドが暗殺される。

ベネズエラ大統領カルロス・デルガード・チャルバウドが暗殺され、政治的混乱が生じました。

1950年11月13日、ベネズエラ大統領カルロス・デルガード・チャルバウドが首都カラカスで軍人らに襲撃され暗殺されました。その死は国内外に大きな衝撃を与え、政権は混乱状態に陥りました。暗殺の背景には軍部の不満や政権内部の権力闘争が指摘されています。事件後、クーデターや政変が相次ぎ、民主化プロセスは大きな後退を余儀なくされました。ベネズエラ政治史に深い影響を与えた重要な事件です。

1950年ベネズエラ大統領カルロス・デルガード・チャルバウド

1956年

モンゴメリー・バス・ボイコット事件: アメリカ連邦最高裁判所がアラバマ州モンゴメリーの人種隔離政策に対して違憲判決。

アメリカ連邦最高裁判所がモンゴメリー市バスの人種隔離を違憲と認定した、公民権運動を象徴する重要判決。

モンゴメリー・バス・ボイコットは1955年にローザ・パークスの逮捕を契機に始まり、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアらが非暴力抵抗を掲げ運動を指導しました。 1956年11月13日、アメリカ連邦最高裁判所はアラバマ州モンゴメリーの公共バスにおける人種隔離政策を違憲と判断。これにより公式に隔離制度が廃止され、南部各地で同様の措置が次々と撤廃されました。この判決は公民権運動の大きな転機となり、法的正義の実現に向けた大衆運動に拍車をかけました。現在でもアメリカ社会における人種平等の象徴的な出来事として広く記憶されています。

1956年モンゴメリー・バス・ボイコット事件アメリカ連邦最高裁判所アラバマ州モンゴメリー違憲判決

1966年

全日空松山沖墜落事故。全日空機が松山空港沖に墜落。50名全員死亡。

1966年11月13日、全日空機が松山空港沖に墜落し、搭乗していた50名全員が死亡した航空事故です。

1966年11月13日、全日空の定期旅客機が松山空港への着陸進入中に海上へ墜落しました。気象条件や機材トラブルが原因とされ、乗員乗客合わせて50名が全員死亡。当時日本国内で発生した最悪規模の航空事故の一つとされています。事故調査では飛行ルートの誤認や視界不良などが指摘され、安全対策強化の必要性が浮き彫りになりました。この事故を契機に航空会社では着陸時の手順見直しや管制との連携強化が進められました。後の航空安全基準の改訂に大きく影響した案件と位置づけられています。

1966年全日空松山沖墜落事故全日空松山空港