354年

アウグスティヌス

(354 - 430)

キリスト教の聖人

キリスト教の聖人
古代ローマ出身のキリスト教教父で、神学や哲学に大きな影響を与えた人物。
アフリカのタガステ(現アルジェリア)で生まれ、若くして異教徒からキリスト教に改宗。 代表作『告白録』では自己の霊的な旅路を綴り、後世の自伝文学に影響を与えた。 「神の国」を論じた『神の国』は、中世ヨーロッパの政治思想にも大きな役割を果たした。 プラトン哲学をキリスト教と調和させることで神学の基礎を築き、教会博士と呼ばれる。 430年にヒッポで没し、その教えは西洋思想やカトリック教会に長く受け継がれている。
354年 アウグスティヌス 430年
1312年

エドワード3世

(1312 - 1377)

イングランド王

イングランド王
1327年から1377年まで在位したプランタジネット朝のイングランド王。百年戦争を開始した。
父エドワード2世の廃位後、若くして王位に就いた。 フランス王位請求権を主張して百年戦争を開始し、クレシーの戦いなどで勝利を重ねた。 後に「黒太子」と呼ばれる長子エドワードとともに軍事的成果を挙げた。 国内では議会の権限を強化し、王権と貴族のバランスを調整した。 治世後半は農民一揆など内政の課題に直面したが、イングランド王権を安定させた。 1377年に死去し、孫リチャード2世が王位を継承した。
1312年 エドワード3世 イングランド 1377年
乾隆25年10月6日

嘉慶帝

(1760 - 1820)

清朝第7代皇帝

清朝第7代皇帝
清朝第7代皇帝(在位1796-1820)、乾隆帝の後を継ぎ諸改革を実施した。
乾隆帝の第15子として生まれ、1796年に父より譲位を受けて即位。 腐敗や財政難の打開を図り、軍事面では白蓮教徒の乱を鎮圧した。 財政再建のため銀銭同価令の改正や贅沢品の規制を試みた。 官僚制度の刷新を行い、厳正な人事評価を導入した。 文化面では禁書の復活や学術研究を奨励し、文教政策も推進した。 1820年に没し、光緒帝が後を継いだが、晩年は体調不良と政治的混乱に悩まされた。
1760年 乾隆 10月6日 嘉慶帝 皇帝 1820年
1767年

ベルンハルト・ロンベルク

(1767 - 1841)

チェリスト、作曲家

チェリスト 作曲家
ドイツのチェリスト・作曲家。優れた演奏技術と温かみのある作風で知られる。
1767年生まれのロンベルクは、幼少期から音楽の才能を示しチェロを学ぶ。 ロマン派時代の楽曲を中心に演奏活動を展開し、多くのサロンで高い評価を得た。 自作の小品や変奏曲では、歌うような旋律と豊かな和声を特徴とする。 後進の指導にも努め、多くのチェリストに影響を与えた。 1841年に没したが、晩年まで演奏者・作曲家として精力的に活動した。
1767年 ベルンハルト・ロンベルク チェリスト 作曲家 1841年
1848年

原亮三郎

(1848 - 1919)

銀行家、政治家、元第九十五銀行頭取

銀行家 政治家 元第九十五銀行頭取
日本の銀行家・政治家。第九十五銀行頭取として近代金融体制の構築に貢献。
1848年に生まれ、東京帝国大学で法学を学んだ後、金融業界に身を投じる。 第九十五銀行の頭取として、発展途上の近代銀行業務を整備した。 また地方議会議員として地方自治の確立にも尽力した。 日露戦後の経済混乱期には資金繰りの支援策を講じ、地域経済を守った。 1919年に没し、その功績は日本の近代金融制度の基礎に残されている。
1848年 原亮三郎 1919年
1850年

ロバート・ルイス・スティーヴンソン

(1850 - 1894)

小説家

小説家
スコットランドの小説家。『宝島』『ジキル博士とハイド氏』などの名作で知られる。
1850年にエディンバラで生まれ、多くの文学ジャンルで活躍した。 代表作『宝島』では冒険小説の古典を築き、読者を魅了した。 『ジキル博士とハイド氏』では人間の二面性を描き、心理小説に新境地を開く。 旅行記や詩作にも取り組み、生涯で多彩な作品を遺した。 健康を害し晩年は南太平洋で過ごし、1894年にサモアで没した。
1850年 ロバート・ルイス・スティーヴンソン 小説家 1894年
1861年

武内桂舟

(1861 - 1942)

挿絵画家

挿絵画家
日本の挿絵画家。明治から大正にかけて多くの書籍や雑誌を飾った。
1861年に京都で生まれ、伝統的な日本画の技法を基に挿絵を制作。 明治期の文芸誌や随筆集などに作品を寄稿し、当時の読者に親しまれた。 細密な筆致と洗練された構図で人物や風景を生き生きと描写。 後進の育成にも熱心で、多くの画家に影響を与えた。 1942年に没し、その作品は日本イラストレーション史に重要な位置を占める。
1861年 武内桂舟 挿絵 画家 1942年
1865年

野村三四郎

(1865 - 1933)

官僚、元田中鉱山監査役

官僚 元田中鉱山監査役
日本の官僚・鉱山監査役。田中鉱山の監査を通じて産業発展に寄与。
1865年に生まれ、東京帝国大学法科大学を卒業後、内務省に入省。 田中鉱山の監査役として、鉱山経営の健全化と労働環境の改善を推進。 地方行政にも携わり、地域振興策やインフラ整備に尽力した。 産業界と官界の橋渡し役として活躍し、近代日本の資源開発に貢献。 1933年に没し、鉱業行政の先駆者として評価されている。
1865年 野村三四郎 田中鉱山 1933年
1866年

エイブラハム・フレクスナー

(1866 - 1959)

化学者、教育家

化学者 教育者
アメリカの化学者・教育者。化学教育の発展に尽力し、多くの教科書を出版。
1866年に生まれ、後に化学教育の革新者として知られる。 フレクスナー法として知られる化学教育指導要領を提唱し、実践的な実験教育を導入。 コロラド大学教授として長年教鞭を執り、数多くの学生を育成。 多くの教科書や論文を執筆し、20世紀初頭の化学教育をリードした。 1959年に没し、その業績は現在の化学教育にも受け継がれている。
1866年 エイブラハム・フレクスナー 教育家 1959年
1874年

マルグリット・ロン

(1874 - 1966)

ピアニスト

ピアニスト
フランスのピアニスト。繊細なタッチと深い表現力で世界的に活躍。
1874年にストラスブールで生まれ、パリ音楽院でピアノを学ぶ。 リストやショパンの作品を得意とし、その演奏は高い芸術性で評価された。 ヨーロッパ各地でコンサートを開催し、幅広いレパートリーを披露。 後進の指導にも力を注ぎ、多くのピアニストを育てた。 1966年に没し、演奏と教育の両面で後世に大きな影響を残した。
1874年 マルグリット・ロン ピアニスト 1966年
1880年

布施辰治

(1880 - 1953)

弁護士、社会運動家

弁護士 社会運動家
日本の弁護士・社会運動家。労働者の権利擁護に尽力した。
明治13年(1880年)に生まれる。 東京帝国大学法学部を卒業し弁護士となる。 労働運動家として労働組合支援、全国水平社とも協力。 社会改革や福祉の向上に尽力。 戦後も政治・社会活動を続け、地方自治にも影響を与えた。 昭和28年(1953年)に死去。
1880年 布施辰治 弁護士 1953年
1880年

野村芳亭

(1880 - 1934)

映画監督、脚本家

映画監督 脚本家
日本の映画監督・脚本家。日本初期の映画産業をリードした先駆者。
明治13年(1880年)に生まれる。 映画監督・脚本家として活動を開始し、多くの長編作品を手がける。 時代劇やドラマ映画の脚本を執筆し、物語表現の幅を広げた。 映像技術の導入と改良に取り組み、日本映画の発展に貢献。 海外の映画事情を研究し、国際的視野を持った制作を推進。 昭和9年(1934年)に急逝。
野村芳亭 映画監督 脚本家 1934年